日差しが強くなり、若草色だった草が凄い
勢いで伸びて来た。
秘境の実家に牛が何頭もいた頃、草刈りは
休むことの出来ない作業だった。
早朝、朝食前に父は鎌と縄、背負い子
(草を背負う物)を携えて、近くの草を刈りに
出掛けて行く。
太陽が高く上がる前に、山のような草を背負
って、父が帰って来る。
「モーッ!モーッ」
新鮮な草を求めて、牛達が一斉に大きな声で
ねだる。
朝露を帯びた草は、牛達にとって、どんな
ご馳走より美味しいのだろう。
毎朝繰り返された懐かしいひとこまである。
草を刈る父よ残せる鹿の子百合
季語……鹿の子百合……夏
白い花弁に紅色の斑点がある百合

鹿の子百合の画像はないので、先日の風景を
載せました。
花を愛した父は、草を刈るときも野の花を
刈り取らないで残していました。
そして、花畑だけでなく、草刈りをする
斜面にも鹿の子百合やグラジオラス、木槿
などを植えていたので、カラフルでした。
今月の24日は、父の三十三回忌です。
母とお寺にお参りして来ます。
