2月10日以来、私の頭は俳句に占領された。
わずか17文字に秘められた底力に、経験
したことのない刺激を受けたのだ。
以来、少しずつ私の脳は俳句脳に……
とは言うものの、現実の生活は何も
変わらない。
家事もまりんの世話もしながら、ひたすら
短い時間を利用して句作に励んでいる。
変わりなくと書いたが、物を見る目は
大幅に変わった。
自然物や生き物を見るとき、以前より
丁寧に、大切な変化を見落とすことの
ないように目を凝らす。
華やかなものも地味なものも、多くの
感慨を与えてくれる。
丁寧に観察し、感動する心を養うように
なりつつある。

「カッコさん、ボクのこと忘れてない?
ボク、ずっとお利口に留守番してるよ。」
昨日は、俳句の題材を求めて、家人と
朝から出掛けたので、まりんは大嫌いな
お留守番の日になってしまった。
5時間くらい経って帰って来たら、玄関の
鍵を回すより早く「ギャー❗ギャー❗」
ものすごい声で叫んだ。
中へ入ったとたん「お帰り❗」を連発。
余程待ち遠しかったようだ。

まりんは17年経って「チューッ❗」を
覚えた。
外出から帰って、和室で着替えていると、
トコトコ歩いてきて、私の顔を見上げな
がら「chu❗」と、真っ黒い嘴を伸ばし
て来るようになった。
結構熱烈でタジタジとなる。
以前は唇でも出そうものなら、貫通する
くらい噛まれて流血騒ぎになった。
これも、まりんが長い年月を掛けて覚えた
ことの一つであろう。
吟行に行く日が増えると、まりんには
寂しい思いをさせてしまいそうだ。
ごめんね❗まりん♥
