らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -72ページ目

第279話 溢れる想い

携帯からの目次を作りました  



「いきなり痩せたよわ? ステージ見て驚いたべ」


舞台が引けてから待ち合わせていたデニーズで

俊ちゃんは少し心配そうな表情を浮かべた。


「そんなに痩せた? てかっ! 超逢いたかったよぉ~!」


私はテーブルの下で俊ちゃんの足をつつき

小首を傾げて微笑んだ。


久しぶりに彼氏と逢えて最高に上機嫌だった。


人目を気にせず

テーブルを挟んで

二人の真ん中で何度もキスをした。


本当は

俊ちゃんをその場に押し倒してしまいたいほど

私のテンションは上がっていた。


「あの薬のせいでそんなに痩せたの? さっきから全然食べてないべ」


頼んだサラダが運ばれてきたけれど

私には食欲がなく

フォークで皿の中をいたずらにかき混わしているだけだった。


「うんうん。 浅草公演ハードだしね、少し夏バテ気味なのもあるかな」


見た目がそんなに変わるほど痩せたのかと

私は内心驚きながらこたえた。


そういえばしばらく体重計にのっていなかった。


「俺も試してみたいわ! 

最近ビールっ腹でやぁ…… ほら! ヤバイべ?」

と俊ちゃんはポッコリ膨らんだお腹を指差した。


「試すってあの薬を?」


「んだぁ」

俊ちゃんは無邪気な笑顔で言う。


私は少し考えてから

俊ちゃんだけに届く小さな声で言った。


「実はね・・・ 

あの薬って覚醒剤なのよ」


「えっ?」


俊ちゃんは思わず大きな声が出てしまったようだった。


私は「聞いて」と制止して続けた。


「あのね。 

覚醒剤って危険でヤバイ薬だって思われてるけどそれって嘘なんだよ! 

ドラッグってさ! 本当はね、ものすごく良い効果もあるの。

だけどそのことは世の中には隠されてるんだ…。

きっと人によって効き方が違うってのと、国益に反するからだと思う!」


私は俊ちゃんの顔色を窺いながらも

ドラッグの素晴らしさについて饒舌に語りはじめていた。


ドラッグ=悪という概念は一切なかった。


ドラッグの効果は

私にはまだ良い面しか現れていなかったから。


ドラッグは『有益なもの』であり

その使用は私の道徳律に決して反してはいなかった。


私は俊ちゃんにそれらのことを説明しながら

自分自身にも「だから大丈夫なのだ」と言い聞かせていた。


いつのまにか話は

哲学的な方向へと発展していき

「難しいことはよくわかんねーけど、俺はまりもを信じてっから」

と俊ちゃんは苦笑いした。


「あはっ ごめん。

まぁ、俊ちゃんもやってみるといい。

きっと新しい発見が出来るわ!

大丈夫。 ちゃんと私が導いてあげるから!」


私はちょっと夢中で話しすぎたなと反省しながら肩をすくめた。


「それに止めたければいつでも止められるから」


そう話を締めくくり

「そろそろ行きましょう」と伝票を手に取った。


ホテルに帰るまでの道のりでも

こらえきれずに

何度も立ち止まって唇を重ねた。


荒い息。 

深みのある濡れた瞳。


今日は手を繋いで寝られる。


――俊ちゃんが好き――


想いが溢れて

それだけで幸せだった。



部屋に入ると

照明を少し落として

すぐにスピードを吸引した。


覚醒剤が体内に入ると

スゥーっと気持ちが落ち着く。


楽屋で桜姐さんと一緒に

チェーンスモークするようになってから

私の身体は

すぐに覚醒剤を欲しがるようになっていた。


俊ちゃんに手を伸ばす。


体が火照って

もう我慢できなかった。


「どうする? やってみる?

どうせならSEXの前にやったほうがいいわ」


私はスピードの入ったガラスパイプを

俊ちゃんに向って差し出した。




いろいろ考えてみたんだけど、しばらくはコメント欄なしでいこうと思います。

週末に挨拶文へのお返事しますね^^ 来週からは3回更新頑張るぜ!

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