らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -358ページ目

第006話 スカウトマン

気がつくと電車は「新宿駅」に到着していた。


私の家は門限が厳しく
夜に一人で街に出るのは初めての事だった。


私はまず「歌舞伎町」のある「東口」に向った。


アルタ横にある喫茶店で
スカウトマンと待ち合わせしていた。


「まりもちゃん?」


黒いスーツに色黒の男は
真っ白い歯を見せて
ニカッと笑ってみせた。

遊び人風のいかにも夜系の男だ。


私は気後れしてると思われたくなくて
精一杯の大人の笑顔を作り


「どうも」


と上目遣いに彼を見上げた。


男はその仕草を見て大変満足したようで
すぐに店のシステムの話しをはじめた。


「何も心配しなくていいからね。
うちの店は水商売デビューの子がとても多いんだよ。
若い子が多いからすぐに友達もできるよ。」


「はい。」


「お酒飲めなくても大丈夫だからね。

女の子はウーロン茶でOKだから。
きっと君は人気者になるよ。
うんうん。ははは」


ずいぶん早口で調子の良い男だなと思った。

私は自分の一番大事な要点をまず伝えようと切り出した。


「あの、寮には今日から入れるんでしょうか?」


「あ~!寮希望?OKOK!すぐに入れるよ。実家遠いの?」


「いえ。そういうわけではないんですけど・・・」


説明するのをためらい俯いてしまった私に

男は察したようにこう言った。


「なるほどね!
良かったらうちに来る?寮費節約になるよ!
あははは。歌舞伎町に住んでんのよ。俺」


st_hiro




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