第007話 歌舞伎町
それがどういう意味なのかはわかっていた。
もし断ってお店を紹介してもらえないとなると
取り合えず路頭に迷う事になる。
これが
『世の中そんなに甘くない。』
という事なのだろうか。
暗澹たる気持ちになり
ぼんやりとしてしまった。
「嘘、嘘!まりもちゃん、そんな不安そうな顔しないでよ。
ちゃんとお店が終わったら寮まで連れていってあげるから。
安心しなさいよ!あはははは」
彼は軽率な笑いで私を和ませようとしているようだった。
「あ、はい!ありがとうございます。」
ヘラヘラした笑いにつられて私も笑ってしまった。
「時給は、お店に行ってから面接の担当と決めようね。
OK?OKだよね!
さて、さっそく行きますか」
彼は私にウィンクしてみせ
手馴れた様子で伝票を取り
サッサと会計を済ませた。
喫茶店から一歩出ると
そこは夜の歌舞伎町だった。
私はその歓楽街に一瞬で虜になった。
私の内側は
歌舞伎町と完全に同化した。
様々な感情が渦巻き
次から次と湧き上がっては
得体の知れないものとなり
全身に広がっていった。
続き気になる人はクリックしてね♪

