第014話 友達
美咲ちゃんは、初めての接客にして
早くも指名を獲得しそうな予感に
大喜びしてはしゃいでいた。
背がとても高く
長いストレートの髪が腰近くまである。
大人っぽい容貌とは裏腹の
あどけない笑顔がかわいい女の子だった。
感情の色をそのまま映す瞳を持っている。
『若そうだなぁ。』
お店が終わってから私は
ロッカールームで美咲ちゃんに声をかけた。
彼女はやっぱり18歳だと言った。
「私も18歳なの!同じだねぇ」
「わぉ!タメじゃん。よろしくねぇ!」
「うんうん。私もさ、まだ入店間もないんだよ」
「わぁ。じゃ仲良くしようよ。どこ住んでるの?」
「お店の寮に入ってるんだぁ」
「ほんと!?私も寮にこれから連れていってもらうの。
何号室なの?」
キャピキャピした会話だった。
意気投合した私達はすぐに仲よしになった。
それから私と美咲はいつでも一緒にいるようになった。
店が終わると二人でコンビニに行き
スナック菓子を買い込んで
どちらかの部屋でおしゃべりをして過ごした。
私の孤独は美咲によって埋められていった。
美咲にとってもそれは同じ事だっただろう。
話しをしているうちに
私達にはいろいろな共通点がある事がわかった。
二人とも17歳で
年齢を偽って働いていたのだ。
高校を中退して家出をしている身の上も同じだった。
美咲のお父さんは銀行の頭取
私のお父さんは医者だった。
私達は世間からは
非行の原因など見当たらない
恵まれた家庭環境で育てられた子供だった。
私は高校時代の事を思いだしていた。
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