第043話 勝負下着
音がなくなり
ミラーボールやスポットライトなどの装置が止まる。
下っ端の従業員達が
疲れた切った顔で清掃をはじめる。
一般照明で均等に照らされた
やけに明るい店内は
よく見るとフロアの床は傷だらけで
金属の支柱もところどころ錆びている。
ソファには煙草の焼け焦げや
飲み物をこぼした染みがたくさんあり
営業中とは全く様子が違っていた。
明るい中でみる私服に着替えた黒服達は
ただの一般人よりももっとかっこ悪く見えるし
私も散々踊って
化粧は半分溶けているような状態だ。
閉店後のディスコは
すっかり魔法が解けた後だった。
でも私は
そんな魔法が解けた後のVIPルームで
一人たけちゃんを待つ時間が好きだった。
全てのお客さんが帰り
閉店後の店内に最後まで残っていられるのは
その日ディスカーと一緒に帰る
特別な女だけなのだ。
私はたけちゃんを待っている間
前回のSEXの時に着けていた
下着を思い出していた。
あの日はたしか・・・
白地にピンクのフリルがついた
ラブリーなやつだったはず。
今日はセクシーな黒の総レースだ。
たけちゃんの誘いはいつでも急だから
私は『マハラジャ』に来る時はいつも
気張った勝負下着だった。
たけちゃんは幹部ミーティングを終え
「おまたせ。」
と爽やかな笑顔で私を迎えにきた。
手を繋いで店から出る。
たけちゃんとの付き合いで一番幸せな時間は
閉店後の店内でたけちゃんを待ち
二人で店を出るまでの間だった。
たけちゃんはお店で一番人気の黒服だったから
一緒に帰る時に感じる
『私を選んでくれた』という優越感が
私をたまらなくいい気分にさせてくれる。
私達は途中コンビにに寄って
歩いて10分程の
彼のワンルームマンションに向かった。
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