らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -316ページ目

第046話 ライオン丸

気まぐれに

たけちゃんが私を誘い

私は尻尾を振って着いていき

SEXだけしてバイバイする。


たけちゃんとの関係はそれだけだ。
それで良かった。


時々切ない気持ちになったりもするけど

たけちゃんには『ライオン丸』がいるもんな。

と納得している。


実は一度だけ

たけちゃんの彼女と

やりあった事がある。


その事はたけちゃんも知らない。


私も彼女も

その一件をたけちゃんには話さなかった。


彼女が『マハラジャ』に来るのは

月に1、2度程度だ。


彼女は店に来ても
いつも踊らないで

綺麗な色のついたカクテルを頼み
大人っぽくお酒を飲んでいるだけだ。


「まりも!ライオン丸きたよ!」


その日
美咲はケラケラ笑いながら

彼女の登場を私に教えた。


席は少し離れていたが
私はジーっと彼女を盗み見ていた。


彼女が化粧室に立ったので
明るい照明の下で

顔をちゃんと見てみたくなり
少しおくれて化粧室に入った。


彼女は鏡の前で白粉をはたいていた。


細い首、細い腕、細い指、細い腰、細い足
身長は普通くらいだと思うけれど

とにかく華奢だ。


全身を捉えた私は

今度は彼女の顔に視線を合わせた。


ややキリリと綺麗な形の眉毛。
抜群の色使いのアイシャドウ。
重ねつけされたマスカラの重みも
はねのけるクッキリと上向きなまつげ。
口角まできちんとリップラインを引き

艶のある赤い口紅がよく似合っている。


首の後ろからは

上品な香水の香りが漂ってくる。


『手を抜いてないなぁ。』

素直に感心してしまう。


「タケギャル?」


「は?」

不意の一言に

私はビックリして目を丸くした。


ずいぶんと異様な目で

彼女の事を見詰めていたのかもしれない。

彼女の方から私に声をかけてきたのだ。


「たけしのファン?」

そう言い直された。


私はムッとした。


タケギャルって何だよ・・・?!

たけちゃんのファン?って意味か!


私はたけちゃんと特別な関係なんだと誇示したくなった。


少し考えてから

静かに選んだ言葉を言った。


「彼のお部屋、たまにはお掃除してあげてくださいね。」


tyo


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