第053話 告白
優弥が落ちない。
「今日は一緒に帰れる?」
そう誘うたびに
「そのうちね。」
と中途半端に断られる。
『そのうちね』と
言われるたびに
優弥の事が好きになっていった。
私は優弥に夢中だ。
「優弥、ホテルはなしでいいから。お茶だけしてよ。」
「あはは。」
「あははじゃないよ!こんなに遊びに来てるのにさぁ。
お茶くらい付き合ってくれたってバチ当たらないでしょ?」
「明日も学校だしさー。」
「もう!こんなの男と女がアベコベよ!」
私はふてくされる。
「じゃ、30分だけ喫茶店でデートするか!」
「え!本当?」
優弥をくどき続けて一ヶ月。
ようやく私は『お茶』にこぎつける事ができた。
店の外で優弥と二人きりになるのははじめてだ。
深夜営業中の『マイアミ』に入った。
優弥と喫茶店で向き会って座る。
私達は二人ともコーヒーを頼んだ。
私は柄にもなく
完全にあがっていた。
いつもの様にテクニックを使って
巧妙に落とせる自信がない。
「優弥が好き。」
私は素直に告白をした。
「また・・・そうやって困らせるんだから。」
優弥は笑った。
「だって、本当に好きになっちゃって。
優弥と一緒にいたい・・・。」
私ったら・・・何言ってるんだろ?
話にならない・・・。
初恋の告白でもあるまいし。
こんなんじゃ全然だめだ・・・。
うー。
パニックに陥って言葉が出てこない。
「まっぴーさ、なんで俺の事好きなの?」
「なんでだろ・・・。誘っても断るから。」
「え?」
「あー・・・うんと・・・なんて説明すればいいんだろ。」
私はどう説明しても
正確な自分の気持ちを
きちんと優弥に伝える事は出来ないと思った。
「なびかない男を振り向かせたいって事?」
「うーん・・・たぶん違う。」
「まっぴーのプライドなんじゃないの?あはは」
優弥はそう思ってるんだ。
そうかもしれない・・・。
でもそうじゃない。
自分でもわからない。
「優弥はなんで私と寝ないの?」
「なんでって・・・付き合ってないからでしょう。」
「付き合ってる子としか優弥は寝ないんだ?」
「そりゃそうだよ。」
「本当?!」
「うん。本当だよ。」
「本当に?私の事が嫌だからとかじゃないの?」
「そういうわけじゃないよ。」
「それって彼女を大事にしてるって事なのかな?」
「うん。それはあるよ。だって俺がまっぴーとHしたら
彼女にも、まっぴーにも悪いだろ?」
「私ね、優弥のそういうとこが好きなの!」
「ん?どういうとこが?」
「彼女を大事にしてて絶対に裏切らない。普通の男ってそんなじゃないよ!」
「あはは。まっぴー、よく考えてみ。
俺のそういうとこが好きならさ
俺がまっぴーと寝たら
俺の事嫌いになるんじゃないの?」
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