第183話 AV女優のその後
次の日の朝
ユウはいつも通り学校に向かい
私は新宿に打ち合わせに出かけた。
お互いが
それぞれの場所で
やるべきことをきちんとやる。
この時はまだ
それが出来ていた。
その日
打ち合わせが終わると
私はジイヤを喫茶店のルノアールに誘った。
大事な相談をするためだった。
私達はいつも同じものを頼むから
メニューを見ることはない。
ジイヤはアメリカンを
私はホットココアを注文する。
「今残っているビデオの契約が終わったら、AV女優を辞めたいの。」
ユウと付き合い始めた時から
度々口に出してはいたことだったが
今日はその話を詰めに入った。
「彼氏ストップなんだろ?」
ジイヤはそう訊く。
「まぁ、そんなとこ。 でもグラビアもTVの仕事も、AV以外のことは全部続けるつもりよ。」
「それは彼氏は問題ないのかよ?」
ジイヤはふに落ちないといったふうに尋ねる。
「ユウは裸になる仕事に抵抗があるわけじゃなぃみたぃなの。
私が他の男と絡むのだけが許せないんだってさ。」
私はユウの持論を説明して聞かせる。
ユウは極端な事を言えば
「レズビデオ」なら出てもいいだとか
そんなことまで言っていた。
「Vを辞めたら、毎月のギャラは100万以上減るけど生活はやっていけるのか?」
ジイヤはユウの理屈っぽい感情論には興味がないらしく
現実的な側面の話を具体的に展開していく。
「うーん・・・正直、グラビアとテレビの仕事だけじゃきついわ。
グラビアだって、もうほとんどの雑誌は出ちゃったし、テレビのギャラなんてありえないくらい安いもんね。」
アメリカンとココアが
テーブルに運ばれてくる。
「おまえさんは金遣いが荒いからな、少しは貯金してるのか?」
「ううん、全部使ってるわ! だからさぁ、なんかおいしい仕事ない?
ジイヤ、新ジャンルを何か開拓してよぉ!
てかさぁ、AV女優引退した子達ってみんな何してんのかな?」
AVを辞めたあとも
そのぶんのギャラを埋めてくれる何かがないものかと
私はジイヤに無茶な相談を持ちかける。
ジイヤは
私がお金を全部使ってしまっていると知り
呆れたように大きなため息をつく。
「単体AV女優の引退後はだいたい3通りだな。
一つ目は完全に業界から足を洗って一般人として生きていく。
結婚引退とかもけっこうあるみたいだぞ。
ギルガメのYちゃんもそうだしな。あれだけ有名になったけどキッパリと結婚引退しただろ?」
「うんうん。
私だって結婚はする予定だけど、でもまだ先の話よぉ。
もう少しお金稼ぎたいわ。 腹括ってここまでやってきたんだし。」
ジイヤはもう一度ため息をつく。
「後の2つはAV時代の名前を最大限利用した別の道だ。」
アメリカンから出る湯気をじっと見つめながら
ジイヤは話を続ける。
「うん、何なの?」
ココアに浮かぶクリームをスプーンですくいながら
私は興味津々で話しに耳を傾ける。
「一つは風俗だ。
風俗に流れるAV女優は一般的には吉原の高級ソープにいくらしい。
AV女優は店の看板になるからサービス料を高く設定してもらえるんだよ。
1日に30万は稼げるらしいから、20日働けば月に600万だな。」
「えぇ!! それはすごいね・・・。てか半年でおうち買えちゃうじゃなぃの!」
私は驚いて大きな声を出した。
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