第182話 圧倒的な笑い
本文は小説です。
ここに書いてあることは全て私の過去の体験に基づいたもので、現在のことではありません。
ドラッグは法律で禁止されていますし、人生に悲惨な影響を及ぼすものであることを先にお伝えしておきます。
まず私が一服してから
ユウにパイプを回す。
ユウの大きな手に持たれたパイプは
とても小さく華奢に見える。
ユウは一口吸い込んだ途端
ゲホゲホと苦しそうにムセてしまう。
「あぁ、煙草の要領で吸っちゃだめよ。喉にクルからね。貸してごらん。」
私はパイプを受け取り煙を吸い込むと
口の中に一度溜めてから少しずつ肺の中に入れていく。
そのままユウに唇を重ねる。
ユウの口の中に煙を吐き出し
ユウの肺の中を満たしていく。
今度はユウも咽ることなく
しばらく息を止めてからゆっくりと煙を吐き出す。
「そぉそぉ。」
同じことを3度ばかり繰り返すと
私は完全にリラックスモードに入り
体がずっしりと重たくなっていくのを感じる。
「ユウ、実はね、チョコ吸って最高に気持ちよくなれる呪文の言葉があるの。」
「え? 呪文の言葉?」
ユウの目はトロリとしている。
「そぉ、 煙を吸い込んで息を限界まで止めるでしょ、吐き出す時にね
ハッシッシ!!! って言うのよ。 やってごらん。」
もちろんこれは
私が今思いついたばかりの
低俗なジョークだった。
これを言っているあいだ
笑いをこらえるのに必死だった。
ユウは何の疑いもなく
煙を吸い込み・・・
「ハッシッシ!!!」
「ギャハハハハハハハハハ 、ひィ~~~~~~、あっはははは」
大爆笑の私。
クサを吸った時の
圧倒的な笑いには抵抗のしようがない。
いくら笑っても
全然笑い飽きないから腹筋が痛くなってくる。
私があんまりにも笑うものだから
ユウも釣られて大笑いしている。
気だるい快活さとでもいうか
全身がある種の麻痺感を覚えるのに
感覚だけは鋭敏さをおびていく。
「ユウ、ちょっと目をつぶって!」
ユウは言われるまま目を瞑る。
「ほら!ユウの手・・・溶けてるよぉ!」
私はユウに暗示をかけながら
グッドトリップに導いていく。
「うわーー! 手がバターみたいだよー! あはははは」
すっかりご機嫌になった私達は
音楽を聴きながら体を重ねる。
私とユウの体の境界線はなくなってしまう。
どこからどこまでが
自分なのかがわからない。
ぐにゃぐにゃに溶けあいながら
互いの体に侵食し相手を取り込んでいく。
二人の成分が混ざってしまうような
そんな感覚に陥る。
流れる音楽とも一体化して
全てが一つになっていく。
おなかのあたりに
暖かい快楽を覚える。
終わるとすぐに気持ちの良いまどろみが訪れる。
幸福に包まれながら私達は眠る。
嫌なことは全部消えてなくなっている。
ドラッグの事を描写するのはとても難しい。今は良い面ばかりが浮き出ていますが、絶対に興味を持たないでください。続きを読めば恐ろしくて手は出せなくなるはずです。自分の意思ではコントロールできないもの、それがドラッグなのです。
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