第189話 ゴミ袋の中の探し物
「そんなわけでさぁ
白黒ショーには度肝抜かれたわよ! まったく・・・
でも、なつきちゃんのステージは超かぁぃかったなぁ~♪」
家に帰ってきた私は
興奮冷めやらぬまま
今日の出来事をユウに話して聞かせた。
「まりも・・・ストリップやりたくなったの?」
ユウは
不満気な表情で
心配そうな声を出す。
「ん? ユウは嫌なの?
一度見てみたらいいわ! きっと印象変わるから。
私も想像していたのと全然違ったもん。」
私がそう言うと
ユウは煙草に火をつけ
口をへの字に結んだまま
考え込んでしまう。
「・・・まだやるって決めたわけじゃないのよ。
AVを辞めてから、どのくらい収入を維持できるかにもよるわ。
それに今日はジイヤにAVを辞めるって話をしてきたんだからさ。
とりあえずは喜んでよ? ねっ?」
「うん・・・。」
私の気持ちはほぼ固まっていたけれど
ここでユウに反対でもされたら面倒だと思い
話題を変えることにした。
「そーいえばさ・・・
昨日のチョコ良かったよね? どうだった、初体験の感想は?」
私はバックの中から煙草を取り出し
ユウに尋ねる。
その瞬間
あることを思い出して大声をあげた。
「ああーーーー!!! てか! あれ? ・・・あれ! どこいった?」
いつもどおりに
綺麗に片付けられた部屋を見渡して私は慌てる。
「えっ!? 何?」
私の大声に
ユウの体がビクっと反応する。
「ほら! あのね、 テーブルの上にセーラムの空き箱あったでしょ?
煙草の空き箱よ! どこにやったの?」
ユウは一瞬考えてから不思議な顔をする。
「煙草の空き箱なんて捨てるに決まってるでしょ?」
「マジでっ! あぁーーー もぉ!! あの中に大事なものが入ってたのよ!」
私は頭を抱える。
「なっ・・・なんだよ? 大事なものって?」
「トミーからもらったものがあるの! もうゴミ捨てしちゃった?」
ドラッグのサンプルの事をすっかり忘れて
仕事に出かけてしまった自分を後悔する。
「台所のゴミ袋に入ってるはずだけど・・・。」
「まだ捨ててないのね! ユウ、探して!」
私は間髪いれずにユウにお願いする。
「えー・・・生ゴミとかも入ってるよ・・・。 もらったものってなんなんだよ?」
「私もよくわかんなぃのよ。 でもなんかのドラッグのはず。
すっごいちっちゃい紙切れなの。1cmくらいのね。
それがセーラムの中に入ってたのよぉぉぉ!
とにかく探してよ! お願い!」
ユウは私の勢いに押されて
渋々と縛ってあるゴミ袋のクチを開けた。
ユウがゴミ袋の中に手をつっこんでいるのを
私は見守っている。
しばらくして
「あったよ」とユウは箱を取り出した。
「おぉ! ナイス♪」
ところが
見つかったセーラムの空き箱は
生ゴミか何かの汁で湿ってふやけている。
「ああ・・・ もうダメかも・・・。」
私が半ば諦め気味に箱の中身を確認すると
小さな紙切れは一応無事だった。
しかし
匂いを嗅ぐと
饐えたような酸っぱい匂いがする。
サイドバーをちょっとだけイメチェンしてみたぉ。
【まりも本箱】を追加♪ これから少しずつ紹介する本を増やしていくね☆
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