第249話 ホストウォーズ
京都公演の最中
女友達ってつくづく難しい!
と私は感じていた。
一言で言い表せば
女同士の奇数はうまくない。
静香と瑠菜と私の三人組は
最初のうちは良かったのだけど
後半は静香と瑠菜の関係がかなり微妙になってしまった。
静香は
私とだけ仲良くしたいという態度を
露骨に表すようになっていた。
私と瑠菜の話が盛り上がっているだけで
機嫌が悪くなってしまう。
すごく私になついているから
きっと独占欲の表れだと思うのだけど
困ったものだ。
静香はとても子供なのだ。
瑠菜は能天気だから
あまりそういうことを気にしていなくて
それが余計に静香の気持ちを逆撫でするようだった。
静香の態度がエスカレートするたびに
何気なく私がフォローを入れた。
こういうことは
小学生や中学生の頃にもあった気がする。
きっと女というのは
二者関係が心地よい生き物なのだろう。
しかし
静香も面と向かって何かを言える度胸はなく
表立った問題は起こらずに楽日を向かえた。
東京に戻ると
二人の彼氏が新幹線のホームまで迎えに来ていてた。
静香と瑠菜の顔がぱぁっと輝いた。
持っていた荷物を
彼氏達が自然に受け取る。
私は二人の彼に挨拶をすると
静香と瑠菜に別れを告げた。
「おつかれさまー! またねぇ」
静香の彼が
自分の車で送ると言ってくれたけれど
私は断り八重洲口のタクシー乗り場に向かった。
タクシーに乗ると
すぐにユウに電話をかけた。
この10日間
ユウはきちんと約束を守って
電話をかけてこなかったから
きっと私の電話を待っていると思った。
ユウの声が聞きたかった。
よく頑張ったね
と褒めてあげたかった。
だけど
ユウは電話に出なかった。
家電にもかけてみたけれど
コール音がむなしく鳴り響くだけだった。
もしかしたらユウは
もう私とは話すつもりがないのかもしれない。
そんな気がした。
さみしい・・・。
私は本当に一人ぼっちだ・・・。
だけど
それがユウの決めたことならば
私は受け入れるしかないのだろう。
数日後
静香と瑠菜と再会した。
その日は
ストリップ雑誌の巻頭特集インタビューで
夜の7時過ぎからの仕事だった。
インタビューの内容は
3人の男遍歴にまで及び
私はホストクラブの話題を多く語った。
静香と瑠菜は
ホストクラブに行ったことがないらしく
あまりに興味津々に食いつくものだから
話の流れでCLUB NEOに連れていくことになった。
NEOの開店時間までは
歌舞伎町の居酒屋で時間を潰した。
ヒカルはまだ刑務所の中だろうと思い
私はNEOのホストで密かにお気に入りの友人
トモに電話を入れた。
「急なんだけどさ、今日これから同じ事務所の子と3人で行きたぃの。
私は指名はどうすればいいのー? トモを指名していいのかな?」
ホストクラブは永久指名のシステムで
一度指名を入れると
基本的にその指名は変えることができない。
トモを指名してあげたかったのだけど
いろいろとトラブルを防止するために
ヒカルの客はヒカルの不在中はフリーで入るという取り決めが
すでに出来ているのだと説明された。
「んじゃ3人フリーで入るわ。
店下まで迎えに出てて。すぐ行く」
電話を切るとNEOに向かった。
入店する前に二人に
「絶対ハマっちゃダメだよ」と何度も釘を刺した。
二人とも
「私はホストにはまるタイプではないから」
と余裕の笑みを浮かべていた。
ビルの下で待っていたトモに
二人を紹介した。
「静香と瑠菜。
二人ともホスト初めてだから
楽しませてあげてね」
「トモです。 よろしく」
トモは笑顔で二人の手を握った。
私はあいかわらずハンサムなトモに
少しの間見惚れた。
「髪伸びたね」
「少し長すぎるかな? 忙しくて美容室行く暇なくてさ」
トモの舌足らずな話し方が
なんだかなつかしくて
私の孤独な心に浸透してくる。
だけど
恋愛は当分いいや
という気持ちは揺るぎそうもなかった。
店に入ると
まだ開店したばかりだというのに
客席の半分以上が埋まっていた。
「あいかわらず繁盛してるわねー」
言いながら気がついた。
「あぁ、月末かぁ」
月末のホストクラブでは
指名合戦のデッドヒートが繰り広げられている。
ホストは
店でのランキングに命をかけているといっても過言ではない。
とくに現在CLUB NEOでは
ヒカルが抜けてNO1不在という状況であり
ただ一つの王座をかけて
いつもの何倍も激しいホストウォーズが繰り広げられていたのだ。
そんな中
私がフリーのAV女優を二人も引き連れて来店したのだから
ホスト達の見栄と野望とプライドを煽ることになったのは
火を見るより明らかなことだった。
ホストクラブネタ再びー。 もりあがっていこぉ♪
関係ないけど持ってた株が上場廃止になった!
紙切れになるらすぃーーー! がっーーーん!!(笑)
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