【レポ】 きものの学校特別編・結城産地見学 ⑤絣の模様は1日織っても3センチ | さあ洋服を脱ごう! 無重力着付けの鞠小路スタイル

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こんにちは。
鞠小路スタイル京都教室の中尾です。
 

「きものの学校特別編・結城産地見学」レポートの5回目です!

 

京都から日帰りで、茨城県結城市と栃木県小山市の「結城紬」を作っている工房を

見学してきました。

1回目のレポ「京都から遅刻!」リンクhttps://ameblo.jp/marikoji-style/entry-12302834192.html

2回目のレポ「糸つむぎと、湯通し」リンクhttps://ameblo.jp/marikoji-style/entry-12303400019.html
3回目のレポ「桜で染める職人さん」リンクhttps://ameblo.jp/marikoji-style/entry-12303452757.html

4回目のレポ「糸に柄をつける大変さ」リンクhttps://ameblo.jp/marikoji-style/entry-12307231949.html

 

茨城県の「本場結城紬織物協働組合」の代表、外山さんの工房へお邪魔し、織の様子を見学させていただきました。

 

本場結城紬は「地機(じばた)織り」が特徴です

職人さん達が機織りの真っ最中です。

 

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国の重要無形文化財に指定されている本場結城紬。
3つの指定された工程を経て作られた物だけが、「本場結城紬」を名乗ることができます。

その3つとは、

(1) 『糸つむぎ』…経糸(たていと)・緯糸(よこいと)とも手つむぎ糸を使用
(2) 『絣くびり』…絣はてくびりによること
(3) 『地機織り』…地機で織られていること←いまここ

 

地機とは、もっとも原始的な手織り機と言われていて、1000年以上の歴史があります。
経糸(たていと)を腰で張りながら織るのが最大の特徴です。

 

絣の模様は1日織っても3センチ

絣の模様を織っているところを、近くで見せていただきました。

 
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近寄っても、糸の一本一本が見分けられないほど細いのです。ふわーっと霞んでいるように見えます。
ここに、さらに緯糸を一段ずつ通して織っていきます。

前回の記事でもご紹介しましたが、糸に柄がついていて、それ(絣)を合わせながら織っていくので一段緯糸を通すたびに、じーっと凝視して柄がずれていないか確認します。私には見えない世界ですが、ほんの少しでもずれていれば、針先でチョンチョンと糸を整えて柄を揃えていきます。納得したら、次の段に行きます。
 
朝から晩まで、一日織っても3センチしか進まないこともあるとか…
大変な根気が必要な仕事です・・・えっ。
 
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お話を伺った職人さんに写真をお願いしました。
36年のキャリアをお持ちで、今まで不良品を出したことが一度もないそうです。
 
「だめにならないように織るから、だめにならないんです」
 
深い言葉だと思いました。
 
こんな感じで朝から、
チェック湯通し屋さん
チェック染め屋さん
チェック織の工房
を訪問させていただきました。
 
普通はなかなか立ち入ることのできない結城紬の世界、今回特別に各工房に伺うことができ、とても親切に迎えていただき本当に感謝しています。
今思い出しても、良い一日でしたニコニコ。
 
もう一回、まとめのような記事を書こうかなあと思っています。
またレポートしますね!
次回をお楽しみに!

 

11月12日(日)は鞠小路スタイルの10周年を祝うパーティーです!
リンクhttps://ameblo.jp/marikoji-style/entrylist.html
近日募集開始します。来てね!

 

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