【レポ】 きものの学校特別編・結城産地見学 ②糸つむぎと、湯通し | さあ洋服を脱ごう! 無重力着付けの鞠小路スタイル

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こんにちは。
鞠小路スタイル京都教室の中尾です。
 

「きものの学校特別編・結城産地見学」レポートの2回目です!

 

京都から日帰りで、茨城県結城市と栃木県小山市の「結城紬」を作っている工房を

見学してきました。

1回目のレポはこちらリンクhttps://ameblo.jp/marikoji-style/entry-12302834192.html

 

私が新幹線を乗り間違えて、大急ぎで現地に向かっている間、皆さんの見学はスタートしていました。

最初に伺ったのが・・・


手で糸を文字通り「つむぐ」のが結城紬

 

今回の見学をオーガナイズして下さったのが、結城紬の「龍田屋」様。まずはお店に伺って

結城紬の糸つむぎの見学をしました。

 

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糸の原料は繭。お蚕さんが吐き出した糸です。

その繭をほぐして真綿にして、そこから手で糸を引き出していきます。

 

着物1枚の分量の糸を全て手でつむぐのですから、凄いですよね。

気が遠くなるような手間です。

けれど、手て丁寧につむぐからこそ、結城紬の糸はふんわりと身体を包む優しい風合いが生まれるのですね…

 

次は反物の湯通し(ゆどおし)屋さんへ

 

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ゆどおし?
はじめて聞くという方もいらっしゃるかもしれません。

湯通しとは…

結城の糸は繊細なので、織る時に絡んだり切れやすいので、それを防ぐために

糸に糊をつけてから織ります。
そうして布が織りあがった後で、糊を落とす作業をします。

これが湯通しです。

織りあがった反物をお湯につけて糊を洗い落とし、外に干して乾燥させます。
 

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ですから、この仕事はお天気との相談です。

 

 

また、お客様が「やわらかめの布がいい」「しっかりした布がいい」と言えば、その希望に応じて糊の落とし具合を変えるそうです。

 

天気が良ければすぐに布は乾くし、雨が降ってきたら急いで布を避難させなければなりません。

職人さんも「ほんとにお天気仕事です」とおっしゃっていました。ここは機械ではできない、人間の経験と勘が頼りになるところだそうです。
 

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私達が行った時には、3反の結城紬が干してありました。
古いお家から偶然出てきて、もしまだ着られそうで値打ちのあるものならお孫さん達に譲りたい、とのことで預かったものだそうです。さいわい状態も良くて、まだまだ着られるのでこうして湯通しをして布を整えているところ、とのことでした。


ここはご夫婦でお仕事しておられました。
お天気を見て、布を見て。地味なようですが、欠けてはならない大切な役割を果たしていらっしゃるのだなあと思いました。

またレポートしますねニコニコ。
次回をお楽しみに!

 

 

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