前回の記事は、こちらから
彼は、九州出身で。
専攻こそ違いましたが、同じ学部で。
下宿生で、車持ち。


いつも3人でいた記憶。
私と、私の友達と、彼と。
いつも一緒でした。


私は、平日歯医者さんでアルバイトをしていて。
彼は、塾の講師や、運転手をしたり。


バイトの帰りには、一緒にご飯を食べて。
1日の事を話します。

週末になると、ドライブ、海、映画、飲み会。

楽しかったーーーーーーo(^o^)o

何も怖いものがなく、いつも楽しくて。
自己中でいられた、アンポンタン全開の日々。



ただ、母との関係だけが、思うようにいきません。


思いきって、私の友達に、母の事を話ました。
黙って話を聞いてくれた彼女は、


「まりちゃんが嫌なことは、おばちゃんもせんと
思う」
と言ってくれたのですが。


その時の私は、母の事も、そのおじさんの事も
母が転がり込んだお爺さんの事も、みんな大嫌い
でした。

 (母との葛藤 記事はこちらから)


そのうち私は、母の顔を見れば、大喧嘩をする
ようになり。
母から、逃げ回るようになりました。


正直、母の事を軽蔑していました。


父がいた時との180度の変わりように。


父がいる時は、私の味方だった。
料理好きで、太陽のような母だった。
それなのに。


そんな母は、もういません。


目の前にいるのは、仕事が上手くいかない。
いつも疲れていて、不平不満ばかりの母。


知らない人を家に入れて、平気な顔をしいる母。
私や弟の気持ちをまるで無視する母。
自分の事しか考えていない母。


当時の私に映る母は、散々な姿でした。


でも、


今なら解ります。その時の母の気持ち。


旦那を亡くして、途方に暮れていた事。
長年主婦として生きてきて、仕事のブ
ランクが長く、プレッシャーだった事。


誰かに頼りたかった事。
話を聞いて欲しかった事。
お金の心配もあった事。……。


でも、あの時の私には、そんな母の気持ちを
想像する事は、出来ませんでした。