先週の土曜日から一週間、美しい富士山の見える地に仲間が集まった。
コロナ禍もあり、長く訪日を控えていらした海外の友人ご夫妻が久しぶりに来日されたからだ。
お二人とも日本文学や演劇の研究者であり、永く世界的に有名な大学の教授を務められ、退職後の今は著作活動の傍ら、古い友人たちを訪ねる旅に来られたのだった。
私達の若い頃には、お子さん達のお世話係を担当した友人以外、恐れ多くて遠巻きに仰ぎ見ていた存在でした。
それから50年近くが過ぎ、私達も年を重ね、若き日の様々な思い出を懐かしみながら、ご一緒に一週間を過ごしました。
友人宅に泊まりながら、県境の自慢の温泉宿にも二泊。
自然の大好きなお二人と、まだ少し残る紅葉の美しさのもと、2つの滝を見たり、まるで肝試しの様にゆらゆら揺れる細い吊橋を一人一人渡ったり、
雲一つない青空の下、海と黒砂と絶景の富士山を堪能したり
わさび田や古いしきたりを大切に守る山村の美しさを発見したり、
歴史を語る10本杉に驚嘆し、子供みたいに、この木は何人で囲めるか腕を繋いで円を作ってみたりしました。
長い階段にヘトヘトの久能山東照宮、車窓から楽ちんに内堀外堀巡り、
日本平から見渡した全貌は、胸がすくような清々しい景色でした。
赤い靴の少女は、本当はアメリカに行く前に病死していたと言う真実に
歌いながら複雑な思いになったりしました。
友人心尽しのお腹に優しい家庭の食事は、
来日されてから一週間以上過ごして疲れた体を癒やしてくれました。
勿論のこと、地元民自慢のお蕎麦、
新鮮そのもののお寿司、お二人の大好きなうなぎなど、外食も満喫されました。
ご一緒に青春時代の歌を歌ったり、温泉に入ったり、
国は違えど共通する難題に嘆いたり、
日本に対する深い理解と愛情に裏打ちされたお二人との日々は、これから折りに触れ何度も振り返り反芻する度に、
私達に勇気と溢れる様な友情を味合わせてくれるはずです。
まだ旅は続きますが、今日はこのへんで!
幸せいっぱいの時間に感謝です。