今日は、娘のメンタルクリニックの通院でした。

 

わたしが乳がんになり、毎日走るようになったことに刺激を受け、娘もウォーキングをするようになり、1年半ほど経ちます。

 

苦手だったお魚も食べるようになり、聴覚過敏も随分軽くなりました。パニックを起こすこともほとんどありません。

 

 

今まで服用していた漢方薬の抑肝散一日2回を1回にすることになりました。娘は20歳ぐらいの時、服用していたロナセンを断薬し、その後調子がよく漫画を描いていました。子どものときから漫画を描いたり、詩や小説を書いたり創作が好きでした。どうして描けたのかいうと自然に浮かんだようです。

 

それが、薬を服用してから創造性が抑えられて浮かばなくなったのです。

 

確かに薬を服用すると精神は安定するけど、その代償として情熱がなくなったり、イメージが浮かばなくなるそうです。

ウエザーリポートのベーシストのジャコ・パストリアスは、双極性障害で薬を服用すると精神は安定するけど情熱も失われるってインタビューで言っていたかな?テンプル・グランディンさんもそのようなことを本に書いています。

 

 

17歳で強迫性障害のような症状と、幻聴があり、統合失調症と診断され、ロナセンを服用し、その後、断薬。

 

しかし、視界が変わってまた不安定になり、壁をたたくようになり、薬を再服用しました。そのときは、ロナセンではなく少量のリチウムです。それでもなかなか安定しなくて、追加でリボトリール錠、抑肝散を服用するようになりました。

 

その後、わたしの乳がんがみつかり、抗がん剤治療をしている間、調子が悪いながらも娘はわたしのために家事を頑張ってくれました。

 

娘も今月の誕生日で27歳です。10年ぐらいかけて被害妄想、うつ状態、神経症がよくなりました。

 

 

これから、仕事を始めて経済的に自立していかないといけないけど、やっと治ったんだと、ここまで来たとホッとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

人間の脳のニューロンは生まれてから入れ替わることはほとんどありませんが、ニューロンを構成する成分は刻々と入れ替わります。これを回転代謝と言うそうです。(大隅典子先生の「脳からみた自閉症」に詳しく書かれています)

 

食事で精神病がよくなる?とバカにされたことが何度もありますが、息子と娘の病気の経過をみるとそれなりに結果はだせたかなあと思います。

 

再発はしていませんし、息子に関してはかなりよくなりアーティストとしても活動しています。もちろんアーティストになることは簡単ではないし、脳を酷使すると破綻する場合もあるので大変なことには変わりませんが。

 

娘に関しては、統合失調症と診断されていましたが、今は違います。

 

わたしの母親が統合失調症で、兄が相貌失認なので発症のリスクはあります。遺伝子的にはリスクが高いと思っています。

 

このような遺伝子を持つことに関して、本当にどうしてこんなに苦しまなくてはいけないのかしらと悩みました。

普通の生活がしたいって。

 

でも脳科学を学習するうちにこの遺伝子を持つ人は、病気を克服すれば素晴らしい才能もあることに気がつきました。

 

この厄介な脳をコントロールすれば、作家、ミュージシャン、画家、研究者などになる資質があるんです。

 

では、そこで発症を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?

 

それは脂肪酸なんです。

こちらの論文是非見てください。

発達期の脂肪酸不足が統合失調症発症に関連 | 理化学研究所 (riken.jp)

また、薬物療法との効果もあがるそうです。

自閉症スペクトラムの問題の多くは、シナプスの刈り込みにあります。

 

定型発達の脳のシナプスが高速道路だとすると、自閉症スペクトラムは、細い道、曲がりくねった道、国道、県道、沢山の経路があります。

 

当然、経路が複雑なので情報の伝達、速度、エネルギーが非効率で、時間もかかります。

 

 

 

大隅典子先生の本、「脳からみた自閉症」のP99には

 

つくられたシナプスは、すべてが神経伝達につかわれるわけではなく、使われない「余り」が生じます。これを放置しておくと、その維持に余計なコストがかってしまいます。どこにもつながっていない電線に電気を送るようなものですから、エネルギーの無駄なのです。

 

 

また、思春期では生まれたときの設計図からできた神経回路が経験により最適化されるように変わるのですが、自閉症スペクトラム、発達障害ではこの過程で精神病になりやすくなります。

 

この時期のシナプスの刈り込みが重要なんです。

 

刈り込みが多ければ統合失調症のようになってしまうし、少なくても問題があります。

 

多分、娘の過敏性、とくに聴覚過敏もシナプスの刈り込み不足が原因だと思います。

 

それが、なんとこの刈り込みをスムーズにする方法があったんです。

 

それは、運動です。

 

薬でもなく、サプリメントでもなく、誰でもできる運動なんです。

 

娘は週に4回ほどウォーキングをしていて、それで聴覚過敏がよくなってきているようです。

 

また、息子は、筋トレで絵の調子が安定するそうです。

 

脳の機能がよくなってきているんです。

 

こちらのサイトに運動とシナプスの刈り込みについての論文があります。

【プレスリリース】運動が自閉症様行動とシナプス変性を改善する | 日本の研究.com (research-er.jp)

 

 

 

4回目のワクチン接種の副反応ですが、今のところ接種翌日の日曜日に少し倦怠感と微熱があっただけで今は元気になりました。

 

しかし、運動は控えています。

 

朝ランは本当に気持ちがいいので、できないとストレスが溜まります。術側の腕や、肩も少しだるくなります。

 

何もしないのもよくないと思い、庭の草取りをしています。この時期は、蚊がすぐ寄ってくるからうっとうしいです。蚊取り線香をたいて庭の手入れをします。

 

アシナガバチの巣があり、8月の中旬までは蜂は活動的にしていたのに今はどこかに消えました。この2週間は見ていません。6月に巣があることに気がつきましたがすでに大きく、いつも巣には蜂が集まっていたので駆除もしないでそのままにしておきました。

 

誰も刺されなくてよかったです。

 

わたしの庭には生き物がたくさん来ます。

 

ヤモリは住み着いているし、ときどき鳥の巣、スズメバチの巣を見つけるときもあります。

 

スズメバチはびっくりしたなあ。見つけたときは、もぬけの殻でした。

 

最近は、コウモリが家の中に入ってきて、わたしが手袋をしてネットに入れて逃がしました。

 

 

 

 

昨日は、少しレアな本が置いてある書店に娘と行きました。

 

息子がジャン・コクトーの「オルフェ」という映画が好きで興味があるんですが、小説も書いているので書籍があればいいなあと思い探しました。

 

見つけたのが

 

「美女と野獣」ある映画の日記

 

「美女と野獣」はディズニーが有名で何度も映画化されています。

 

ジャン・コクトーの「美女と野獣」はモノクロで他の映画と違いラストが不気味です。なんとも不思議なことが起こるんです。他の映画にはないラストです。

 

また、光がとても綺麗で野獣が怖いんです。

 

 

 

本のほうですが、詩人だけあって文章がとてもきれいです。

 

読んでいると目の前に情景が浮かび、とても心地良い気持ちになります。

 

そして、創作に関して興味深いことが書いています。

 

例えば、

 

P14には

 

永い間想像し、夢み、見えないスクリーンの上にみてきたもの。

今朝はそれを具体化させ、時の流れを空間の中に彫刻しなければならない。

 

特に見えないスクリーンの上に見てきたもの。

 

頭の中の映像のことを言っているのかしら?

 

 

創造的なクリエイティブな人ってやっぱり浮かぶ人なんだなあと思います。

 

ジャン・コクトーの作品、なかなか見ることはできませんが、本当に素晴らしいです。

 

クリエイティブな人は是非みてほしいなあ。

 

美しい文章を読んでとても幸せな気持ちになりました。