自閉症スペクトラムの問題の多くは、シナプスの刈り込みにあります。
定型発達の脳のシナプスが高速道路だとすると、自閉症スペクトラムは、細い道、曲がりくねった道、国道、県道、沢山の経路があります。
当然、経路が複雑なので情報の伝達、速度、エネルギーが非効率で、時間もかかります。
大隅典子先生の本、「脳からみた自閉症」のP99には
つくられたシナプスは、すべてが神経伝達につかわれるわけではなく、使われない「余り」が生じます。これを放置しておくと、その維持に余計なコストがかってしまいます。どこにもつながっていない電線に電気を送るようなものですから、エネルギーの無駄なのです。
また、思春期では生まれたときの設計図からできた神経回路が経験により最適化されるように変わるのですが、自閉症スペクトラム、発達障害ではこの過程で精神病になりやすくなります。
この時期のシナプスの刈り込みが重要なんです。
刈り込みが多ければ統合失調症のようになってしまうし、少なくても問題があります。
多分、娘の過敏性、とくに聴覚過敏もシナプスの刈り込み不足が原因だと思います。
それが、なんとこの刈り込みをスムーズにする方法があったんです。
それは、運動です。
薬でもなく、サプリメントでもなく、誰でもできる運動なんです。
娘は週に4回ほどウォーキングをしていて、それで聴覚過敏がよくなってきているようです。
また、息子は、筋トレで絵の調子が安定するそうです。
脳の機能がよくなってきているんです。
こちらのサイトに運動とシナプスの刈り込みについての論文があります。
【プレスリリース】運動が自閉症様行動とシナプス変性を改善する | 日本の研究.com (research-er.jp)