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著者について

カール・パンテージョ氏はアメリカ出身の元軍人です。

パンテージョ氏は、若い頃、学校が退屈で、高校を中退しました。

その後、何年も経ってから、文系準学士号を取得しました。

他にも理学士、経営学修士の学位を取得しましたが、
すべて取得するのに4年かかりませんでした。


また、その間も、日中は、海軍海兵隊の衛生兵として働いていました。
パンテージョ氏は、高所や深海への恐怖もいとわず、
航空機からパラシュートで急降下する活動や、
外洋の深海にダイブする軍事作戦に従事しました。

彼は1年前、休暇でタイを訪れました。

1週間の滞在予定でしたが、教師の仕事に目覚め、今もタイで暮らしています!

カール・パンテージョ Pantejo@ynvurcepublishing.com
「マイ・フレンド・ユー:プロスパリティ・メンター(私の友人ユー:成功のための師)」著者
Y.N.バース出版創設者
http://www.ynvurcepublishing.com

カール・パンテージョ氏はアメリカ出身の元軍人です。同氏は、高所や深海への恐怖もいとわず、航空機からパラシュートで急降下する活動や、外洋の深海にダイブする軍事作戦に従事しました。


現在はタイで英語を教えています。




人生を取り戻す―バランスを保つ
「人生を取り戻す―バランスを保つ」 著作権 2005年 マーク・サスノウ インスパイア・ポシビリティー
http://www.inspirepossibility.com

「終わらせなきゃいけない仕事があって、会える時間がありません」
「仕事が忙しすぎて、とても疲れているんです」私たちはこのような会話をよく耳にします。


似たような状況を目にすることも多くあるでしょう。

私たちは、今を生きる力、積極的に行動する力を失ってしまったのです。

“やる事リスト”にある様々な事をこなし、義務や責任を果たすことで、
手いっぱいの状態なのです。

バランスの取れた人生を送るのには、ダイナミックなプロセスを伴います。

船の操縦のように、調整の連続なのです。

船を行きたい方向に進めるには、風向きや風の強さの変化に合わせ、
帆の位置を調整することが不可欠です。

人生も同じなのです…風、つまり人生の状況は、常に変化し続けます。
そして、できるだけ早く変化に気付いた方が、人生という海をうまく航海できます。

時には、バランスを崩し、思っているのとは違う方向に進んでしまうこともあります。
これは当然です。

また、何かおかしなことがあれば、兆しや合図がありますから、注意するべきです。

そうした兆しや合図は、様々な形で現れます。

健康上の問題や異性関係、あるいは金銭面など、
その他の面でも、多くの問題が起こるというサインです。
自分の人生の在り方について見直す、いいきっかけになるでしょう。

変化の激しい世の中で、あなたは数多くの課題に直面するはずです。

そこで、自らを新しい環境に適応させていかなければなりません。

そのために、朝、時間を取って静かに内省しましょう。

落ち着いて、しっかりと集中して1日を始めることで、
その日に待ち受ける問題に立ち向かうことができます。

でも、私たちは大抵、朝から急いでいて、注意深く冷静に1日を始めることはありません。

電車に乗り遅れないようにしなくては、とか、やるべきことを全部こなす時間がない、
などと考えてしまうのです。

こうして恒常的に不安を抱えているので、この不安を解消するために、私たちはいっそう仕事に打ち込むようになったのです。

その結果、私たちは、自分の人生にとって意味のあるもの、喜びを与えてくれるものに、
時間を使えなくなってしまいました。

この習慣を変えるのは、容易なことではありません。
未知の世界に足を踏み入れるために、これまでの世界を後にしなければならないからです。

見知らぬ世界に踏み込む恐怖から、多くの人たちは、実りのない仕事をやめたり、望まぬ人間関係を清算したりすることができません。

だから、新しいチャンスを求めて探すこともできません。

一方、幸運にも冒険心を持ち、未知の世界へと足を踏み入れた人たちは、
新しい機会を享受することができます。

また、本当の自分をさらけ出すことが不安だから、習慣を変えられない人たちもいます。

この不安があるので、あなたは、真の望み、感情、意見を完全に表すことができません。

あなたが本当の自分を表現した時にだけ、周りに最大限の影響を与えることができます。

本当の自由を実感できるのは、自分に正直になった時だけです。

自分を偽っていては、周りに貢献し、助けることはできません。

本当の人生を生き、自分の信念に正直でいようとすることは、勇気が要ります。

自分の価値観を大切にして生きるのは、思っているより難しいことです。

なぜなら、あなたが成長し、進化するとともに、あなたにとって重要なものも変化するからです。

例えば、私は多くの顧客と取り引きしていますが、
彼らは忙しい中でパートナーを探しています。

でも、パートナーを見つけるのに必要な時間を割くことができるか、ということは考えていません。

また、多くの人が、もっと人から注目されたいと思いながらも、関心を集めるような活動や趣味に時間をかけたがりません。

あるいは、時間をかけないのです。

自由な時間がほしいと言いながら、時間の融通が利かない仕事を続ける人もいます。

情熱を持てば、やりたいことをする時間が簡単に見つかります。
私は弁護士として忙しかった頃も、音楽を楽しむ時間を確保していました。

自分が望む人生を明確にできれば、その実現に向けて歩み始めたことになります。

明確な輪郭を描くことが、希望の人生への第一歩であり、この青写真が人生のあらゆる面に影響を与えます。

自分の描いたビジョンを貫くには、勇気を持ち、はっきりした態度を取ることが必要です。


多くの人にとって、“ノー”と言うのは最も難しいことです。

でも、“ノー”と言えるようにならなくてはなりません。

多くの人は、断ったらどうなるかと不安で、相手を落胆させたくないと考えます。

でも、反対のケースを考えてみましょう。

あなたは結局、嫌々ながらも別の誰かの人生を生きているのです。

つまり、他者との間に境界線を引き、自分のルールを貫くということは、
自分自身の人生と力を取り戻すことなのです。

あなたには、自分で思う以上に多くの選択肢や可能性があります。

力を取り戻せば、あなたは恐怖にかられてではなく、
自らの選択によって人生を生きるようになります。

その実現のために、次のことをお勧めします。

*毎朝、静かに内省する時間を作り、自己啓発やスピリチュアルに関する本を読むこと。


これが1日のリズムを作ります。*自然と触れ合う時間を作ること。
*健康的な食事を心がけ、運動をすること。そして、笑顔を忘れずにいること!

私はこれまで多くの人たちと話す機会に恵まれました。

そうした経験や「人生についての手紙」を通じて、
私は調和の取れた人生を送れるようになりました。

人生のバランスを維持することは、時間が経つとともに、いっそう簡単になりました。

私は人生の共時性にも支えられているように感じています。

人生とは、心躍る旅です。常に新たなチャンスに満ちています。

人生という旅を支えてくださる皆さんに感謝いたします。

また、皆さんが周囲の方々と「人生についての手紙」を読み合い、
他者の可能性を引き出してくださっていることにもお礼を述べたいと思います。

ご連絡をお待ちしています。


旅は続きます。

マーク

マーク・サスノウ氏は興味深い経歴の持ち主です。

30年間にわたり弁護士として法廷に立ってきたほか、ミュージシャンとしても活動してきました。

また、サスノウ氏は、ヨガや瞑想を長年続けたことで、内なる知恵を身に付けました。

内なる知恵に基づき、この世界で真の幸福を得るにはどうすべきか示してくれます。

サスノウ氏は、パーソナル・コーチ、管理職や指導者へのアドバイザーとしても活躍しています。

また、講演家として、数多くのビジネスリーダーや専門家たちに刺激を与えています。

サスノウ氏は、大きなビジョンを持つとはどういうことなのかを知っています。

そして、ビジョンを実現するために必要な勇気とエネルギーについて教えてくれます。
サスノウ氏へ仕事の依頼を検討中の方は、http://www.inspirepossibility.comをご覧ください。

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自分の恐怖心と向き合う
「なぜ、あんなに簡単に人前で話せるのだろう」と疑問に思ったことはありませんか?

私はよく尻込みをして、人が話すのをただ見ているタイプでした。


話している人たちはとても自然に、そして簡単に、人前で話をしているようでした。


私とその人たちは、まるでレベルが違ったのです。


あれほど多くの人たちの前で、あんなにすらすらと話ができるのは、どうしてなのでしょうか?

彼らは自信にあふれているようです。まったく不公平です。


私は口ごもり、黙ってしまうのに。長い間、なぜなのかと悩んでいました。


でも、このコミュニケーションの問題を克服したいと、心の底から思うようになるまでは、
長い時間がかかりました。

ずっと、なぜ自分だけがこうなのかと考えていたのです。


しかし、色々と調べるうちに、私が特別というわけではなことが分かりました。


話を聞いてみると、講演などをしている人たちも、大抵、いつも非常に緊張するのだそうです。


私が特にすばらしいと思った人たちですら、
壇上から降りてから、他の人に、「あの話の時ちょっと…間違えてしまって…大丈夫だった?」などと確認していたのです。

また、知人が他にいない場所で、初対面の人同士が一対一で会話している時には、
話がスムーズに進み始める前に、
いくつかのカギとなる質問が交わされていることに気づきました。


例えば、「こんにちは。…(名前)です。お話しても構いませんか?」


「どうも。…(名前)です。すばらしいパーティー(または「会議」や「イベント」)ですね」



などなど。私は自然体で話をしている人たちの会話に、注意深く耳を傾けるようになりました。



すると、私も少しずつ、人と話せるようになってきたのです。


自信が付き始め、自然に話ができるようになりました。


振り返ってみて、私は強迫観念に取りつかれていたことに気づきました。


私と同じような考えの人も、大勢いました。


そして私は自分自身に核心的な質問を投げかけました。


「何が怖いのか?」「私が話をしたとして、起こり得る最悪の事態とは?」と。


子供の頃を振り返ってみると、当時のことが、ずっと影響を及ぼしていたようだと分かりました。


答えはごく簡単でした。


私は、「子供は大人の前でやたらに話すな」と教えられていたのです。


私は、子供は自分の意見を持ってはならず、何か言えば「出しゃばるな」と言われるか、
罰を与えられるという家庭で育ったのです!そうして、「黙る」ことを学びました。


それで、大人になった今でも、発言すべきでない時に不要な事を言うのは争いのもと、
という考えが植え付けられていたわけです。

私は今でも争いごとが好きではありません。


誰かと対立するよりも、親しくするのが好きです。


だから、間違ったことを言わぬよう、口を開かなかったのです。


何かのグループや大勢の中にいて、心の底から言いたいことがあっても、
恐怖心で何も言えませんでした。


あの日、自分自身に向き合い、「何が怖いのか」「起こり得る最悪の事態は?」と自問するするまでは。


でも、今は自分の殻から抜け出し、最初の一歩を踏み出しました。


口を開き、言葉を発したのです!それからは、過去は振り返っていません。


今は大勢の人たちの前でも、言いたいことを言えます。

ただ、そうは言っても、対立の引き金になるかもしれないと思うことは、口に出しません。


これについては、これから取り組んで対処法を学んでいくべき課題だと思っています。


今では質問をすることや、どんな会話であれ、参加できそうなら加わるということに、
ためらいがなくなりました。


それどころか、会話が楽しくなり、時には自分でも驚くほど、よくしゃべるのです!

言いたいことが言えないなら、「なぜ自分の気持ちを口に出せないのだろう」と考えてみましょう。

言葉とは、あなたの口から出てくる“音”にすぎません。

言葉を恐れているのですか?

それとも、自分が言いたいことを言ったらどうなるのか、その結果を恐れているのですか?

それなら、「これを言ったことで起こり得る、最悪のこととは?」と心の中で確認してみましょう。最高の結果を期待し、恐怖に立ち向かえばいいのです。
(最悪のことなど、十中八九、起こりません)素直に思いを口にし、自由を実感しましょう。

次のウェブサイトにアクセスし、ずっと言いたかった思いを伝えてみてください。


www.alwayswantedtosayit.com
問題を克服したアネットさんとトレーシーさんは、このウェブサイトを通じて、
自分たちが精神的に学んだことを、多くの人たちと共有したいと考えています。


貸し手の後悔?ホアン・カルロスさんと、ユーという名の億万長者の対話
貸し手の後悔?ホアン・カルロスさんと、ユーという名の億万長者の対話

カール・パンテージョ著

(抜粋:「マイ・フレンド・ユー:プロスパリティ・メンター(私の友人ユー:成功のための師)」、著作権カール・パンテージョ、2007年、Y.N.バース出版  http://www.ynvurcepublishing.com)

注釈:文中の“原物質”は、“イエス・キリスト”、“神”、“仏陀伽耶”、“創造主”、“宇宙”などを意味します。あなたがふさわしいと思う名前や言葉に置き換えて、読んでください。

ホアン・カルロス“J.C.”さんと、ユーという名の億万長者の対話

…私は経営学修士を取得しましたが、これまでのところ、私の置かれている状況は少しも改善していません。お金を使い果たしてから何カ月も経ちました。友人たちには、私はお人よしで、甘すぎると言われます。困っている人を見ると、助けなければと思ってしまうからです。ここタイでは、すべての人が困っているように見えます!そして、すべての人が私のお金を必要としているように見えます!女性たちが泣きながら私の家に来て、自分が抱えている問題を打ち明けるのです。私はその身の上話をほとんど信じてしまいます…

…アジアでは、銀行やサラ金業者でない限り、
知人に「お金を貸す」という考え方はしないのが普通です。


貸すのではなく、そのお金はその人に“あげる”のです。


返ってくるならそれでいいのですが、現実的には、それは期待できません。


そのため、私は、お金を人に貸すのではなく、あげてきました。


貧しい教師の給料から、彼らにお金を分け与えていたのです。


彼らの話どおり、彼らは本当に大変な状況にあるのだと思っていました。

皆さんも既にご存じかと思いますが、残念ながら、ほぼすべてのアジアの人たちが、
外国人はみんなお金持ちで、“歩くATM”だと思っています。


そのため、私がお金を渡した人たちもほとんど、お金を返してくれません。

返済が可能な場合でも、全く返さないのです。
外国人たちはみんなお金持ちで、いらないお金だからくれたと思っているのでしょう。


私は“貸し手の後悔”に苛まれています…

…J.C.、まず、友人がそう言うからといって、自分のことを、利用されやすい人間だとか、
恥知らずな人たちの操り人形だとか思う必要はありません。


あなたの友人たちは、宇宙について視野が狭いのです。あなたは、人にあげて“失ったお金”について、落ち込む必要はありません。


親切で人にあげたお金なら――心の底から大変な状況にある人を助けたいと願って(下心なく、無条件で)その人にあげたお金なら――あなたは代わりに宇宙から、親切を倍返しされるでしょう。あなたが助けた人から親切を受けるとは限りません。


その人から良い影響を受けた別の人、あるいはまた別の誰かかもしれません。


あなたは功徳を施したのですから、
何らかの善が返ってくると思っても(または期待しても)よいでしょう。


それによって、あなたは信念を持ち続け、喜んで善を施すことができます。

多くの人は、助けてあげた人たちから直接、何か良いお返しがあるはずだと思い込んでしまいます。

でも、これは誤りですし、実際にはあまり起こらないことです。

原物質は、しっかりと細かく“因果の会計記録”を付けています。


多くの小さな親切が“積み上げられ”、宇宙から大きなお返しがあることでしょう。


(大抵は、あなたが本当に必要としているものに姿を変え、いつも最高のタイミングで返ってきます)必ずそうなるのです。


ですから、助けるに値しない人に何かをあげてしまったと思い込み、
利用されたと嘆かないでください。


そのまま与え、忘れてしまいましょう。


原物質は常に、あなたの慈悲の心と、あなたが与えたものを覚えています。
そして、すばらしく、驚くような形で、あなたにとって最高のタイミングで、
親切を倍返ししてくれるのです。

警告:いつも同じ人があなたの金銭的な援助を求め、自分で何とかしようとすることもなく、
あなたを頼ろうとする場合、その人は危機に陥っているわけではありません。

ただ、本人の在り方が良くないのです。


そのような場合には、本人が自ら成長する方法を示してあげるのが最善の対処法です。


本人から生活する力を奪い、依存体質を助長するような援助は、本人(そしてあなた自身)の役に立ちません。古くからの教訓どおり、「魚は与えず、釣り方を教えよ」ということです。

不誠実で、嘘をついて、あなたからお金を借りている人がいたら、どうすればよいのでしょう。


真実は分かりませんね。忘れましょう。


答えの出ない問題のために、時間や労力、気持ちを無駄にすることはありません。


また、後になって詐欺師にだまされたのだと分かっても、恨まないでください。

許してあげましょう――その人ではなく、自分自身のために。

ネガティブな気持ちを抱き続けても、あなたには何一つとして、良い結果はもたらされません。


負の感情を内に秘めていると、もっと多くの悪いことを引き寄せるだけです。

安心してください。宇宙はあなたの本当の気持ちを忘れません。


そして、あなたにごほうびをくれます。

悪事を働いた人にも相応の見返りが、倍になって返ります。

あなたは素直な気持ちに従って行動すればよいのです。

自分の信じる方に進んでください。

そうすると、原物質はあなたの願いをかなえ、うまく事を運んでくれるはずです。
結局のところ、それがすべて幸福につながるのです…

(抜粋:「マイ・フレンド・ユー:プロスパリティ・メンター(私の友人ユー:成功のための師)」、著作権カール・パンテージョ、2007年、Y.N.バース出版  http://www.ynvurcepublishing.com)

カール・パンテージョ
Pantejo@ynvurcepublishing.com


ペタしてねペタしてね

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“私は一体、誰?”の世界に潜む悪意
私は何年もの間、自分自身が何者であるかについて確信を持っていました。

自分がどんな人間かよく分かっており、ありのままの自分に満足していました。

ただ、以前の方が、自分自身を受け入れやすかったのは事実です。

このところ、自分に対する確信を揺るがすような出来事が、いくつかありました。


他の人はどうか分かりませんが、私は自分自身の性格に誇りを持ってきました。


2か月ほど前、クレジットカード会社から連絡があり、
その会社がハッカーの攻撃に遭ったと知らされました。

およそ100万人もの個人情報が盗まれ、私も被害者だというのです。

でも、カード会社は、私の口座は大丈夫だと言ってくれました。

その時、私が心配したのは、お金ではなく、私個人についての情報でした。

どうやったら他人の個人情報を盗めるのでしょう?


もっと重要な点は、なぜ他人の個人情報を盗もうと思う人がいるのかということです。

とくに、私のような人間の情報を!そうして考えていると、
もし私が自分の個人情報を貸し出したら、どのくらいのお金を取れるだろうと考えました。


自宅にいながら、ちょっとした商売ができるかもしれません。


いや、そうでもなさそうですね。

私が普通の人よりお金を多く持っているハンサムな大富豪なら、
個人情報の借り手がいるでしょうけど。

私はずっとお金をもうけたいと思ってきましたが、実現していません。


ここ数年は本当に苦しくて、他の貧しい人たちから、なけなしのお金を借りたほどです。

もし再会できたら、その人たちにお金を返すつもりです。

誰か私の口座からお金を引き出せたら、その人はかなりラッキーです。

私自身でさえ、必要な時にも、お金を下ろせないのですから。


ぜひ個人情報を盗んだ犯人に会って、どうやって私の口座からお金を引き出そうとしたのか、
聞いてみたいものです。


お金を払ってでも、その答えを聞き出したいくらいです。

その銀行のATMは“現金自動盗み出し機”ということになりますよね。

ただ、考えてもカードが再び使えるようになるわけではないし、
その間に仕事のチャンスを逃しそうです。

個人情報について、もうひとつ不安をあおる出来事がありました。

数日前、牧師館の上品な奥様と小生が、窮地に陥っていました。


はっきりと申し上げれば、窮地に陥っていたのは、驚くことなかれ、私自身でした。

なぜそういう状況になったのか思い出せないのですが、
私の妻は両手を腰に当ててにらみながら、
「一体、あなたは自分自身を誰だと思っているの?」と私を詰問したのです。


その時は、その哲学者のような問いにどう答えるべきか分かりませんでした。

つまり、妻は35年も前から私を知っているのに、
その時点で私を誰だか分からないということが、私にはよく理解できなかったのです。

同時に、私も、妻が彼女自身を誰だと思っているのか、分からなくなってしまいました。

でも、私は男らしく、迷いは自分の胸にしまっておきました。


しかし、自分の混乱はいっそう深まりました。今週、私はいつもどおり仕事に出かけました。


仕事と言っても、1日働いても数時間分ほどの給料しか稼げず、
何の手当ももらえない仕事ですが。なんにせよ、仕事に向かっていたところ、
長い付き合いの友人に出くわしました。

軽くあいさつを交わした後で、彼は私に尋ねました。

「何かあったのか?何だか今日は君らしくないよ」。私は悩んでしまいました。


私が私らしく見えないなら、私は一体、誰のように見えているのでしょうか?


私はちょっとほほ笑んで、
少し前に個人情報を盗まれたというようなことを口ごもりながら話しました。

正直に言うと、様子が変だと友人が気付いたことに驚いていたのです。


ところで、ちょっと考えたのですが、個人情報を無くしたら、
その失われた個人情報はどこに行くのでしょうか?

どこかに個人情報の遺失物取扱所でもあるのでしょうか?

すると、恐ろしい考えが頭に浮かびました。


個人情報を無くした人がその遺失物取扱所に行き、
間違えて別の人の個人情報を持ち帰ってしまったら、どうなるのでしょう?


私の個人情報は大丈夫だと言えるでしょうか?

何をもって、私は自分自身を証明できるのでしょう?


今、私の目の前には、かなりはっきりとした証拠が挙がっています。


「アメリカの大企業が、私の個人情報が盗まれたと知らせてきた。


妻は、私が自分自身を誰だと思うのか問い詰めてきた。


そして古くからの友人が、私が私らしくないと言った」ここで改めて、
事実を確認してみましょう。私は時々、ちょっとぼんやりしてしまうことがあります。


それは認めます。でも、そういう時も、決して、上の空というわけではありません。

時折、気が抜けていたとしても、放心状態というわけではないのです。


今回の個人情報の盗難事件で、私は自分自身について改めて考えさせられました。

私は一体、誰なのか?いくつかの言葉を書き出してみました。

「息子、兄弟、おじ、夫、父、祖父」。


もちろん、おじいさんになる年齢ではありませんが、おじいさんになれるのなら、
嬉しいことです。


結局のところ、“おばあさん”と暮らしているわけですから、
流れに沿って生きる方が楽ですね。

お分かりいただけるでしょうか?

すると突然、驚くべき考えが頭に浮かびました。

混乱の中でなぜそれを思い付いたのかは分かりません。

私も神の子なのだ、と気付いたのです。聖書のすばらしい一節に基づいた考えです。

「しかし、この方を受け入れた人々、すなわちその名を信じた人々には、神の子供とされる特権をお与えになった」(ヨハネの福音書1:12 欽定訳)。私は多くのことに確信が持てずにいます。でも、神と自分の関係には迷いはありません。

ジェームズ L. スナイダー ― 受賞歴もある作家で、人気のコラムニスト。妻のマーサと米国フロリダ州オカラに暮らす。連絡先は jamessnyder2@att.net.

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