1959年の日活のアクション映画。
よく蒼いってって人間の男女に使われたりする言葉ではあるが、それは年配者から観たらケツが蒼い、考えが理想的で現実的ではないって否定の意味でつかわれる、そういう蒼い青春映画でもある。
アマプラにて視聴。
俺は赤木圭一郎はそのあまりに活躍した時代が短いのでどういう評価をしたらいいのかわからないけれど、そのビジュアルや当時の日本人離れした端正な顔立ち、スタイルなど日活ダイアモンドラインの3人のほかに将来を嘱望された俳優であることは何作か観て理解はできる。ウチのおふくろがジェームス・ディーンの日本版というか、やはり1950年代に物凄い女性人気があった俳優であったと言ってたけれどなるほどなって思わせる。
いっぽう、この映画の主役は川地民夫なんだがこの人は芸の幅が広い性格俳優で俺なんかがオールタイムで好きな男優の上位には入る。
昼間は大手電力会社に勤め、夜は大学で法律を学んでいる青年が川地民夫の役どころでいわば苦学生で母親は法律事務所に勤めており、二人はアパートで同居している。どうも母子家庭のようである。
ある時、川地が勤める電力会社で汚職事件が起きる、その罪をすべて川地の上司の課長に専務が押し付ける、押し付ける代わりに保釈金や退職金を肩代わりして上乗せして30万を支払うというが、結局それは約束をホゴにされ哀れ課長は嵌められて牢屋の中にほうりこまれる。
ただその課長に汚職事件の切り札になるメモをすべて書いた手帳が物証としてあるのだが、それを川地の母親が勤めている緒形法律事務所の緒方にあずけていたそうだが、緒方はそんなものは知らん、焼いて捨てたよと言い切る。
この緒方という男も苦学生でなんとか弁護士になり事務所を構えるまでになった苦労人ではあるが裏の顔は悪徳弁護士である、家では朝丘ルリ子演じる娘に優しい優しいパパなのだけれど、実際は電力会社とグルになって汚職事件をもみ消す役になっていたわけだ。川地とルリ子は恋仲である。
その課長を保釈するためになんとかというのでルリ子が20万を用立てるのはいいが、課長は保釈後すぐにクルマで轢き殺されてしまう。
この法律事務所に若手ホープ弁護士として赤木圭一郎が勤めている、川地のような熱血漢でもなく弁護士としては少々とっぽい遊び人であるが川地の親友でもある。彼は緒方の性格を知り尽くしているのでそういうメモを捨てるわけがない、今後また電力会社をゆするネタにするはずだとふとしたはずみにその手帳を手にして今度は電力会社に乗り込んで、専務に400万を強請り、成功する。その金をもって川地にお前はまだまだ甘いんだよってポン!と渡す。
この緒方法律事務所の緒方と事務をしている川地の母親はいわゆる出来ていたのだ、川地の学費とかの面倒というよりもおそらくあっちこっちで手をだしていたのだろう、この悪徳先生は(コレは俺の妄想だが)。
ブチ切れた川地は緒方を許せん!ってことで緒方が別荘に居ることを突き止めてコロそうとするがそこにルリ子が現れてサイアクの事態は避けられることとなる、どうでもいいけど俺は浜村淳か(笑)
理想は理想として若い頃はあるのだが、成功するにしたがって年を経るごとに人間が汚れていく様を見せられたような気がしましたね。
1時間18分のこの時代の標準の時間の短い尺の映画でしたが中身は濃かった映画でした、赤木圭一郎はあくまで脇役で珍しい映画でしたね、俺にとっては。張り付けた動画の後半部分は赤木が主演した別の映画です。






