神楽坂、 | ざっかん記

神楽坂、




矢来町辺で、Back Boneのライヴ、知己トロムボーン奏者さん、バス・トロムボーンで参加される、狭いレコーディング・スタジオで、若干15席、スイスからのゲスト・プレイヤーのほか、Eギター、ベイス、っおよびドラムスを加え、主催、加藤氏の奥方がヴォーカルを務められるのは恆例、っごく目前での演奏は、凄まじい音圧、

矢来町といえばぼくら落語ファンにとっては亡き志ん朝さんであるが、っじつに、何年か前に新宿区で2、3日、江戸の地下室の調査をした現場のすぐ近くであった、



コバケンさんのロンドン・フィルとのベルリオーズ《幻想》の音盤が出た、っついこないだ、仲間たちオケとの同曲音盤が出たばかりだが、っこれでハンガリー国立響、日本フィル、チェコ・フィル、アーネム・フィルと、っじつに6種もの音盤が揃った、異常な録音歴でいられるが、っゆうべからけさに掛けて、何度も睡落ちしてしまいながら、っどうとか全曲を聴く、

っほとんど抽象化と謂いたいほどに、劇性を敢えて犠牲に供し、音楽的、静的の語りで一貫せられた一種、異様の演奏で、《幻想》という曲を識らない人へこれを聴かせても、味わい方を測り兼ねるかもしれない、史上の一大スペクタクルたるこの曲がしかし、っほとんど静止、硬直せる彫像のごと仕上げられている、

コバケンさんとしても、っかってはあれほどのメリハリの人、歌い方を極度に凝られ、音色を無上に拘泥わられたというのに、っここではそうした壮年の覇気はすでにして遙けく鳴りを潜め、1楽章から、っありとある楽想が等分に扱わる、勢い、っおよそ変化に乏しく、よろしく曲趣を叶える棒ではない、っとクリティカルに聴く向きがあったとして、っなんら不可思議としない、っしかし、偏に小林研一郎という音楽人の来歴という側から聴くならば、っぼくなどは、っあの熱血の押し売りからとうとうここまで脱皮されたいま現在の彼氏の老境の感慨へ、っいたく感じ入らずにいない、

っつづけざまに、同フィルとのマーラー《5番》の音盤も近く発売となる、彼氏のこの曲については、旧い日フィル盤はオケが生硬でまるで話にならない、チェコ・フィル盤は、っほんとうに小林研一郎の棒なのかと訝られるほどの高度の洗練の所産、っしかし、っもっと特有の達成を聴きたいとおもわせるのも事実だ、っこんかいの音盤では、商品説明に依ればかなり遅いテムポが採られているようだが、っおそらくこの《幻想》と同様、っすこしくも慌てず騒がず、曲想間で極端な表情の落差を設けず、っすべての部分を等価として語り抜いた記録であろう、っやはり曲を味わうべき音盤とは云えなかろうが、小林研一郎という人の異様の到達点を示す演奏と成っていることを希む、



っお次はこんどの土日、井﨑正浩氏公演2連チャン、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(㐧1回配本)

 

《ぶきっちょ》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(㐧1回配本)