大分、
森口真司氏の棒、大分県立芸文短大公演、済む、
っきのうは例によって惰眠に暮れてしまって、っきょう2:30だとかに目覚めて、っきょう着て来る上の下着を洗濯していないわ、っきょうのテケツも発券していないわ、社用車の駐車代も更新してこなきゃならないわで、洗濯機を回し、外出して7・11、駐車場と巡って戻り、シャワーを浴びつ髭を当たり、歯を磨き、下着のみを浴室乾燥機の送風口のすぐそばへ干して、1時間ほどしてまだわずかに生乾きの個所があったがもう着てしまって身支度、4:50あたりに玄関を出、5:07南大沢発、橋本での横浜線への乗り換えでは14分くらいあったのでいったん駅の外へ出て喫煙スペイスで、きゅううううう、っと一気にシガレット1本を灰にし、横浜線で新横、6:18には新幹線へ乗り、っあさっぱらから崎陽軒のシウマイで缶ビール、小倉まではじつに4時間超で、っそこから大分までさらに在来線特急へ乗り継いで1時間半弱、っこの特急もネット上で割安の切符を購えるのだときょうのきょう気附き、最安のものはもう購えなんだが、っしかし正規料金よりはだいぶん安くなる、っこんげつ末、27日にもおなじ旅程だが、っそれはこの特急券もきょう最安のものを購っておき、新幹線も往復ともに最安の切符なので、っそうすると新横-大分で正規料金よりも片道で¥5,000近く安くなる、っきょうは復路の新幹線は普通車指定席の最安の切符を購い損ねたので、次に安い、っとはいえ最安よりも¥5,000以上高いグリーン車である、空いていて快適だが、
っすべての行程がいささかのゆとりもない、大分着から開演まではかなりの間隔をみてあったが、自由席なので、器へ着いて小1時間もずっと開場を待っていねばならない、っちなみに並んだのは3番目で、入場してよろしく2階右翼バルコニーの、最前部の1列横隊の部分はバンダ使用のため締切で、3列横隊に変わる部分の最前列左端、っもとよりそこが㐧1希望であったが、っはるばる東京から、っそれも一寸早めに来た甲斐あって、眺望といい音響といい、っぼくにとってザ・ベストであろう位置だった、27日も自由席だが、っよろしくこの席を取れるように臨まむ、っきょう初めて来ても、入場後そこを目掛けるについてとくに迷わなんだが、っもう完全に建物の構造を理解した、待機列の前の方へ並べれば、誰にもそこを渡さないだろう、
駅と器との間は徒歩10分15分というところ、14時開演で、復路の大分発は16:44、っなんの心配もしていなんだが、っとちゅうからだいぶん雲行きがアヤしくなる、学内の声楽科も器楽科もみんな乗せむ、器楽科のうちでとくに有能者はソリストに立ててコンチェルトも演らむ、っとめいっぱいのプログラムであり、2度の休憩を挿んで2時間半になんなむとする長大な公演であった、っすなわち、っまず声楽、器楽の共演でブルックナー《テ・デウム》、っきょうの演目を事前にぜんぜん調べないままだったが、っこんどの土日には札幌1泊で上岡敏之氏の札響との同《9番》、っおよび作家遺言通りの同曲の連続演奏を2日とも聴くので、っおもわずに予習ができてうれしかった、、、予習というにはたいへんに秀逸な演奏で、札幌の布陣はきょうの彼等の演奏に敵うのだろうか、っとおもうほどだが、っここで声楽科の出番は済んで、10分休憩、10分では心許なくて喫煙にも出られやしない、1日中坐りっぱなし、っこの休憩時もずっと坐っていて、っだいぶん尻が痛くなってきてしまう、用がなくとも席を立てばよかった、っさておき、次いでコンチェルト2曲、ヴォーン・ウィリアムズ《テューバ・コンチェルト》、っそしてラフマニノフ《パガニーニ・ラプソディ》、っこのあとの休憩は15分あって、外へ出て一服、㐧3部はオケのみで、ラヴェル《マ・メール・ロワ》、レスピーギ《ローマの松》、レスピーギが鳴り出したのが16時ちょうどころで、パンフレットには演奏時間は約22分だとあるが、済んで時計を見ると2分ほど早く済んで16:20、できればカーテン・コールを最後まで客席へいたい、アンコールがあったら一巻の終わりで、諦めて退出せねばならない、っとおもっていると、長大な公演ですみません、っとばかり最後の答礼はあっさり、オケが散り散りになってみたびよたび時計を検めると16:25、っほっと胸を撫で下ろして駅まで歩くが、駅周辺の道路事情も駅ビルの構造もよくわかっておらず、っいったんガードをくぐらされて器があるのとは反対側のロータリーへ行ってしまい、どこからでも改札へくらい行けるだろう、っとビルへ入るとそこは商業施設の中を通れるだけで、っいったん北から南へ来てしまった駅をまた北側へ出る始末、っそれでもどうとか大分発、小倉から新幹線で、乗り継ぎ時間は15分ほどだが、新幹線の改札でエラーが出てしまい、窓口で対応してもらわねばならなんだ、辛うじてテメエが車内でかるくつまめるものは購えたが、悠長に土産など撰んでいる暇とてなく、っこれで新横着は22時半すぎ、っそこから南大沢まではまだ1時間ほど掛かり、っしかも帰宅前にはまた駐車場を遠回りして、料金を更新して来にゃならん、っあすは三鷹、井の頭公園の南側のせっまい路地の中の試掘だよ、
前置き長すぎ、演奏だが、っとてもとても勝れていた、オケも、コーラスも、声楽のソリストも、コンチェルトのソリストも、2時間半、っずっとずっとハイ・クオリティだった、
森口氏はいちばんさいしょのご登壇時、袖を出られるか出られないかのときに棒を落っことしてしまわれる、っこちとら不吉な前兆かとおもうのも束の間、鳴り出したブルックナーは演奏会も開幕から覇気充溢、器は2,000席級の容積だとおもうが、隅々まで舞台の楽音が届き切っていたろうと思量せらる、テクニークもまったく万全で、聴き劣りのするパートは声楽にも器楽にもどこにもいないし、全体として一体のひびきが体得せられている点は特筆に価す、音大の学生オケでは、去年、井上キーミツが大阪音大をお振りになるのを聴いたが、パート毎にずいぶんムラがあり、全体としてのアンサムブルもやや雑然としていたし、っなにより、楽員の若さが積極果敢よりは物怖じのほうへ出てしまっているようで、演奏している楽曲をみずから味わうような貪慾が発露せなんだのがざんねんであった、っその点きょうの彼等は、全体としての鉄壁の機能美はいささかも譲らないで、っなおも各パートが一端の自己主張を成し、っいますぐ、っこのままのメムバーでプロフェッショナルとして活動できておかしくない名ティームであった、大分県立芸文短大へは、っよほどか勝れた教育環境が整っているのだろう、
森口氏の硬い点画の棒は、っかかる上質の団体を得てこそ、っその眞価を発揮す、っなんと美事に統率せられ切ったアンサムブルであることか、オケのみならず、っそれとコーラスとの混淆、ソリストの音勢感、4声のハーモニーのうつくしさ、っすべてが曇りなく伝わり、曲の姿が清新に洗い出さる、
ヴォーン・ウィリアムズ《テューバ・コンチェルト》は初めて聴いたが、1楽章からほとんど日本の民謡に取材でもしているのかというペンタ・トニックがたのしい、っそして脱力したオケのなんと軽妙な鳴り方よ、ソリストはホルンみたように澄明なハイ・トーンがことのほか印象的、
ラフマニノフ《パガニーニ・ラプソディ》も、ピアノは2,000席級の器ではもはやまともに芯の存る音を聴かせられないこともあるが、っきょうはニュアンス豊富に鳴り、前曲よりもオケは分厚くなっているが、っやはりバランスは最良最上、例の反行形の最有名の変奏は、ピアノからVnがテーマをうけとり、見境なく歌へ浸ってしまいたいところ、っちゃんと漸強弱を丁寧に守っている、東京で聴いた森口氏のマーラー2曲は、2楽団ともに、曲の発展につれてオケが冷静さを保ち切れなんだ憾が遺った、熱狂へ感けずに、最後まで音楽的所作の範疇で語り切ってこそ、彼氏の棒に相応わしい楽団であるが、プロフェッサーの意志は全学生へしかと浸透しているらしい、
ラヴェル《マ・メール・ロワ》は、っより繊細、細心を要求する、っある意味できょうの最難関かもしれないが、絃も管も打も力を脱いた発音が楽音から実在感を奪い、っまさに御伽の国に聴くよう、
レスピーギ《ローマの松》は、㐧1曲から遅めのテムポが快く、オケの音量感、器との相性次第では多声的の妙味がぞんがい伝わらないこともしばしばだが、っやはり脱力しており、器の容積もじゅうぶんなため、っあれこれの楽器がちゃんとぜんぶ聴こえる、清潔な奏楽であってこそ、情報量の多様多彩が確保せられるのである、
㐧2曲は舞台袖からのトロムペットも胸に沁み、クラリネットから聖歌のリフレインが始まると、同音連続を主体とするこの主題はどうもテムポへ乗りにくく、音が揃わないためになかなか音型を伝えられないままにしばらく進むこともあるが、森口氏はそれも先刻ご存知で、このテムポだよっ、っと明確に腕をお振りになり、速めのテムポへクラリネットを確実に収める、っもちろん、同音連続のタンギングは1音1音はきはきと、っである、
㐧3曲は、楽曲の作曲年代とほぼ等しい1,920年代の蓄音機を地元の有志から拝借して鳥の啼声を流すという凝りよう、最後のコン・マスと次席との上昇句はなかなか気分が音へ出た演奏を聴かないが、っきょうのおふたりの陶醉感はすばらしかった、っしかもそれさえ、っずり上がった2音目はきっぱりと音価通りに音を切っている、
㐧4曲は㐧1曲からすると快速だが、金管はバンダも含めて高度の自制をよくするため、フォルテへ至ってからの3連目、絃が主体となるところもちゃんとその動きが聴こえる、最後まで前後不覚の昂奮を頼まず、曲の姿を伝えつづけることで勝負している、
っふつうぼくは、初めて聴くオーケストラにきょうほどの演奏を期待したりはしない、っいま新横から横浜線へ乗り換えて、っあともう一寸で帰宅できるが、っくたくたに疲れており、小倉から4時間半も新幹線へ乗っていても、っこれしきの分量を書き切らなんだ、っしかも、っいつもほど文章に切味がなく、我ながら不本意であるが、気分はもっと高揚しているし、っふかく満足してもいる、
っさて、っお次は前述のとおり、っこんどの土日、札幌1泊旅程にて、上岡氏と札響との公演、来週は平日に名古屋での坂入健司郎氏の演奏会と、流石にメモリアル・イヤーだけあって、ブルックナーが演目に含まれる公演5連チャンである、
みずの自作アルヒーフ
《襷 ータスキー》(全4回)
https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(㐧1回配本)
《ぶきっちょ》(全4回)
https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(㐧1回配本)