川崎、 | ざっかん記

川崎、




ジョナサン・ノット氏の棒、新日本フィルで、マーラー《夜歌》、済む、申すまでもなく、っがんらいは井上キーミツがお振りになるはずが、っざんねんながら腎臓がおわるくて降板、代演となった、

去年の二の舞である、っおそらく同様の事情であろう、坐骨神経痛を紛らすがための薬剤が腎臓にはダミッジとなるということらしい、キーミツとしてもさぞかしご無念であろう、同曲は、っあほヴァイアラス騒ぎの往時、大阪フィルとの公演が挙行せられるはずで、っぼくも切符を購ってたのしみに待っていたが、っぼくはまったく不要であったといまでもかんがえているしかしその集会の自粛により、っあえなく中止となった、キーミツはそのときの口惜しさを、公演は開催できなくとも、私費を投じて大フィルとレコード会社とを雇い、録音だけでもさせてくれろと申し出むかと周囲に相談したが、わるいことは云わないから止しておけと窘められた、っと述懐されている、

っまたべつの機会には、引退までの各公演でマーラー、ショスタコーヴィチの全シムフォニーを演奏し切ることとなり、っご自身がぼくらの面前から去られたあとにともに全集として発売の運びとなると云われており、っぼくとしても快哉を叫んだものだが、後者については、ラスト・イヤーのことし、《バビ・ヤール》と《死者の歌》とを予定に組まれていることから、日比谷旧全集以降の各楽団との記録記録を集成して全集化せむということだろう、っその際、大フィル、新日フィル、っおよびN響との演奏ですでに音盤化せられているものがあり、他の楽団との間で行なわれた公演で曲目が重複しているばあい、っそれらの音源も世に出すこととなるのかは気懸りだ、っただ、っそれ以上に不詳なのがマーラーで、っその全集というのは、新日フィルとのむかしの音源で未発売のものも出すということなのか、っそうではなくそのツィクルス以降にやはり各楽団とこんにちまでに演奏してこられたものを集めると全曲が揃うということなのか、後者だとすれば、っきょうの《夜歌》はその最後のピースだったということとなり、降板により全集は未完成となってしまう、

っきょうのプログラムはノット氏代演となる以前に刷られたものであったが、っそこへ載ったキーミツのコメントによると、当初は年末の最終公演で読響と《夜歌》を披瀝されるお心算であったところ、っおもい直して楽聖《パストラール》とシベリウス《7番》とにされたとのこと、っが、前者はこのあと大フィルとの公演があり、後者は読響とのマーラー《大地の歌》公演で演奏済みであるので、っこの際、生涯最期のワガママ、最終公演の演目をもとの構想どおり《夜歌》に再変更されてはどうだろうか、コメントには、同曲は聴き手を混乱させる部分がはげしい、っとあるが、っすくなくもぼくはまったくウェルカムである、

っそれをおもうと、っあのあほヴァイアラス騒ぎとぜんぜん不要だったにちがいない自粛ムードとは、っほんとうに罪作りである、っそれは大事な作品を演奏せむとする一個の音楽家の人生を奪い、っそれを聴くはずだったおおくの人々の人生を奪ったのである、



っさて、ノット氏だが、っまず絃の配置が両翼となり、セロ・バスは左へいるので、恆のとおり右寄りへ坐したぼくとして、1stとともにその背後の絃バスの音を全身で浴びることとなり、っその音響バランスはじつに新鮮だった、

彼氏の実演を聴くのは初めてで、音盤では、っあれはバンベルク響とやっていたのかな、マーラー全集のうち《3番》を聴いたし、っさいきんの東響との同《5番》も購った、後者については、っあれラファエル・パヤーレとかといったかな、っなんだかドレッド・ヘアの若いあんちゃんとモントリオール響との同曲音盤とほぼ同時発売で、っふたつとも購ったが、っざんねんながら東響とモントリオール響とではアンサムブルの柔軟性において雲泥の差があり、東響の音はこどものオーケストラみたようだった、

っそれからすると初共演というきょうの新日フィルとはよくスウィングしていたとおもう、っこれがキーミツの棒ならばもっと七転八倒しつようやっと最後の勝鬨へ至るという道程であったのだろうが、ノット氏は、1楽章が開始してさいしょに行進曲主題が出るところこそゆっくりじっくりというふうだったが、っその後は概して颯爽としており、フィナーレなどは目にも留まらぬ早業の連続で突っ切ってゆく、

合奏は絶えずさっぱりとして、っしたがって音色音彩は無類の煌めき、同一主題のリレーなども眼に見えるように浮かみ上がるが、っぼくにとってのこの曲は、朝比奈さんのいまだ洗練されざる昭和ニッポンのオーケストラ、80年代の大フィルとの音盤にとどめをさすので、っそのおどろおどろしいばかりの風体の魁夷と、少々、、、っや、っだいぶん肌理が粗かろうと全声部をがっしりと堆く積んで全体を屹立せしめるあのむさい漢のスポ根奏楽の魅惑はたまらなく、っきょうの演奏などを聴くとまったくの別世界だ、実演ではついせんじつ、ネコケン氏と千葉のアマチュアとの演奏を聴いたが、っそのほうが全体の風合いとしては、っぼくはすきである、一寸どたばたしているくらいが、演奏はたのしいのだ、



っさて、っきょうは世田谷の中学校現場は稼働、営業の社員さんに監督代行を任せてきたが、午に電話を入れてみたところ、っまあ大丈夫そうだ、っあすも現場は稼働、来週の木金もこの川崎の夏の催事だが、っこないだ社長から、現場、余裕があるなら、その2日は水野くんなしで無理にやることないし、止めちゃえば、っと云われ、っそれもそうだなとおもい、止めることとした、っそのほうがぼくも安気だ、っそのかわり盆休みはなし、

っお次はその木曜、園田隆一郎氏の公演で、っあさには都美館でキリコを観て来むとおもう、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(㐧1回配本)

 

《ぶきっちょ》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(㐧1回配本)