ギロッポン、 | ざっかん記

ギロッポン、




東貴樹なる、フランスでバス・トロムボーンを学ばれた70手前くらいの方の棒、フィルハーモニア・ブルレスケなる、早稲田大フィルのOB・OGから成るという団体の公演、済む、演目はヴェルディ《運の力》序曲を演って休憩し、マーラー《復活》、

オケはことしで結成20年を迎えるというが、っそのわりに大半が若い人たちで、母体となる学生オケからまいとし卒団者を迎えているのかもしれない、っそのテクニークたるやじつに盤石で、ヴェルディから絃のこまかい音符がぜんぶかちっと入る、漸強弱もアスリートの妙技を観るようにスリリングで、っほとんど殺気立っているくらいだ、

棒の東氏は猫背、撫で肩のひょろひょろしたおっちゃんで、振り姿も蛸踊りみたようで世辞にもカッコいいとは云えないが、っそのヴェルディ冒頭は、っすこしくも力まずに振り始められ、っじつにノーブルな覇気がサントリーの空間を震わす、っあの原田/関西フィルの乗っけからの威嚇的の騒音が麗しからざる記憶として遺っていたところ、っみごとに払拭せられた、

っかようの小品が出色でも、複雑、長丁場のシムフォニーとなると瑕疵が目立つ、っというのがアマチュアの通り相場というものだが、っきょうの彼等はかなりの水準を維持したまま全曲を踏破してみせた、っまた音量の豊富なことといったらっ、

っただ、コーラスはこの名楽団と渡り合うにはやや精度を欠き、音量も足りないので、フィナーレの大団円では、っそれまでの雄渾に輪を掛けて全力を振り絞るオケに押され、最後の復活の高唱の場面などは声楽はほぼ聴こえない、

ソロではアルトが、っふかい音色を出そう出そうとするあまり、っかえって醉漢が駅のホームで、おえええっ、っと嗚咽しているような発声となってしまう嫌いのあるこのパート旧来の通弊を逃れ、音域が低いだけで、音色としては清浄な歌手であり、そうこなくてはっ、っとおもう、



っさて、っあす連休最終日、紀尾井町で井﨑正浩氏公演、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(㐧1回配本)

 

《ぶきっちょ》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(㐧1回配本)