ギロッポン、 | ざっかん記

ギロッポン、




デュトワ/新日本フィル公演、2日目、済む、ハイドン《ロンドン》、ストラヴィンスキー《ペトルーシュカ》原典、ラヴェル《ダフニスとクロエ》㐧2スートである、

っこんかいのデュトワの訪日は、っこの新日フィルを嚆矢に、っこんげつ中に大阪フィル、札響といずれも同一プロ2公演ずつだが、残余の日程はどうだろうか、、、っというのは、っせんじつの錦糸町ではあいかわらず矍鑠としたものだったが、っきょうは、《ペト、、、》の後半あたりから腕の振りが小さくなり、スコアを捲らむと前傾されるたびに足許がよたよたと覚束なくなり、っすこしく意識が朦朧とされているのかと見えた、っそれでもどうとかラヴェルまで振り上げられたが、楽員が全員捌けたあとも長く長く拍手がつづくも、っついにソロ・カーテン・コールへはお出にならず、崔氏が出られて拍手を制され、マエストロはたいへんお疲れなので、こんやはこれでご勘弁ください、ご来場ありがとうございました、っとご挨拶をなすった、っあのご様子だと、最悪のばあい、大フィル、札響のキャンセルもありうるのではないかとおもわせるほどであったが、大フィル公演まではすこしく間があるので、っよくよくご静養なすって、っまたお元気な姿を見せられたいところである、っぼくは、札幌へは行かないが、大フィル公演は初日を聴き、翌日以降は京都、広島と井上キーミツ詣でである、

棒はさようであったが、演奏は一糸として乱れはせなんだ、新日フィルのこの錦糸町、サントリーの同一プロ2公演は、っそれこそ去年のデュトワなども聴いているが、錦糸町がけっして悪条件というのではないが、直前直後で聴くと、サントリーがいかに良質の器であるかをおもい知るに至る、サントリーを駄器だ駄器だと謗る声はたまに見掛けるが、っぼくはそのように感じたことはない、っむしろきょうなども、錦糸町よりもずっとクリアで、和音の色合いなどが鮮明に伝わり、快い、

サントリーへはおそらく100回以上は来ているとおもうのだが、っこんやは新日フィルの5公演以上同時購入者への先行販売で選択した席であり、RCの、っしかし初めて最前列へ坐したかもしれない、同ブロックのいつもの後方列だと、っもうだいぶん階段を昇っており、舞台を見下ろすというか、俯瞰するという視界で、指揮者や楽員ひとりびとりもすでにしてやや遠くにいるという印象がする、っそれがきょう最前列だと、半2階といったところで、っほとんど舞台と同等くらいの目の高さと感ずるし、手を伸ばせば届くといったら大袈裟だが、っすぐ眼前にオーケストラがいるという生々しさである、っそうであればこそデュトワのご様子もよく見えたので、あ、え、あれ意識薄らいでんじゃないの、っとはらはらしたのである、楽員はもっともっと気が気でなかったことだろう、

っところで、っせんじつの佐藤雄一氏の演奏について、ティムパニは小径のピリオド楽器であったと云ったが、っそうだっただろうか、っや、デュトワはハイドンにおいてその楽器を採用しており、っそのヴィジュアルが脳裡へ遺っていたままで翌日に佐藤氏公演への所感をものしたので、錯覚で、佐藤氏のほうは楽器はモダンで、マレットのみ硬いものを使用していたかもしれない、

っそのハイドンは、1楽章の序奏から中途の1stと2ndとの際どい和音などが、錦糸町でも伝わったが、っきょうのほうがもっと表現意図がいささかの曇りも濁りもなく聴取しうる、主部の主題は柔和なくせに、展開はひじょうに劇的でこちとらの肺腑へ迫り、最後のVnの閃めくような天翔は、っきょうも鮮烈であった、

2・3楽章も、っいつもなにか仕掛けを用意しておいてくれるハイドンのそのたのしさが、っそこここで耳を擽ぐる、

フィナーレはやはり目の覚めるような前進に次ぐ前進だが、っこの時点では棒はいまだぜんぜん明晰にして精力的であり、後半にあのようなヒヤリハットがあるとは予想だにできなんだ、

ストラヴィンスキーもラヴェルも、音自身は破綻したわけでもなければ無気力な死音の羅列へ硬直したわけでもなかった、《ペト、、、》という曲は、音楽的にも内容的にも、っぼくにはシュトラウス《ティル、、、》をもっと自由にもっと長大に展開した作品のようにおもえるが、っあれだけ込み入った道程をしかし恆に鼻歌みたように難なく熟していってこその眞なる聴き応えであろう、巨星は中途から前後不覚へ陥ってしまわれたが、楽員各位は厳格なるリハーサルの成果を縦横に披瀝すべく、意を通わせ合うのであった、

《ダフニス、、、》の朝ぼらけには、っやはり錦糸町におけるよりももっと感動的の来光をみる、鳥の啼声は口々に煌めき、テーマは、錦糸町では2ndまで昇ってきてやっとぼくの胸を震わせたが、っきょうはバスが唄い始めたときからもうこちとらの胸を鷲摑みにし、上声上声へと手渡されてゆくそのいちいちが等分の充実感を具えている、っどれかはよく聴こえてどれかはよく聴こえないということがない、先般、カーチュン氏のマーラー《9番》の2日目を左側から聴いた際には、右から聴きたいなあ右から、っとややおもったのだが、っすくなくもぼくの常位置、RCであれば、余人といえどもサントリーを名器とおもわない人はいないのではないか、っすばらしいウェル・バランスの音響である、



っそう、っきのうは、、、ってまだ永山の駅でもう日附が変わってしまったが、っおとついはキーミツの川崎《ラ・ボエーム》の切符発売であったが、最優先販売のわりにぼくのおもう最良席は売っていなんだようで、左寄りを購う心算が、っけっきょくはより好位置かとみられる右寄りを撰んだ、っそれでもいちばんの所望の位置ではなかったのだが、っまあわるい席ではない、川崎は、螺旋状の階上の2階最前列がよいかとおもって何度か坐してみたが、っあそこは他の2,000席級の器からすると1階席が極小であるため、2階の正面ではまだやや視線が低く、舞台へ近すぎる嫌いがある、っおなじブロック内でやや後列へ退がるほうがよいのではないか、背後には次なる螺旋の壁面が迫っているが、っかえって反響板の役割を果たしてくれないともかぎらない、



っさて、っお次は土曜に錦糸町でキーミツのややライトであろう公演、っそして翌日曜はその川崎で、っついせんじつまで露知らず、降って湧いたようでうれしい森口真司氏の公演である、演目がまたおなじみの名曲揃いであり、森口氏の衒いのない造形が堂々と展開する様がいまから目に見えるようで、っじつにたのしみである、



最後にあらためて、デュトワ翁、っどうかお元気でっっっ、大阪での邂逅を信ずる、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(㐧1回配本)

 

《ぶきっちょ》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(㐧1回配本)