ギロッポン2日目、 | ざっかん記

ギロッポン2日目、




カーチュン・ウォン/日本フィルでマーラー《9番》、済む、済んでいま溜池山王から渋谷へ来て、NHKへの坂を登り切る直前あたりの右っ手のビル1階にある喫煙可のカッフェ、っその名もLIGHTERSへ入り、チーズ・ケイキを食し、パイプを咥えている、

っゆうべもあれからうだうだしていたら帰宅したのは2時すぎとなってしまい、っきょうはもう仕事は休んで、午くらいまでごろごろしていて出掛く、

っゆうべはS、っぼくがサントリーではこのブロックと定めているRCの5列目で、2、3列前には東条氏が坐していられたが、っきょうの切符は、一般販売の初日に購ったはずだが、っすでにして2階のSはどこでも売り切れており、不本意ながらA、LDの最前列へ甘んず、っのち切符は完売したようでめでたいが、ったしかに、っゆうべもきょうも満杯のお客であった、アジア人のいまだ30代という俊秀、5年後や10年後は知らないが、現時点ではかならずしもワールド・フェイマスとはいえない指揮者をしかしさように遇することができて、っぼくも日本人の一個としてうれしい、プリンシパルへ呼んだ日フィルにしても、っじつに炯眼というべきであろう、

っさて、っその位置取りのせいで音が遠かったからか、っはたまた1日熟したせいで奏楽にゆとりができたからか、っゆうべに比してザッツの乱れ等は極少となり、全体の経緯がひじょうによく整理せられた代わりに、音色の豊饒、楽曲と四つに組まむとする執念はかすかに減退したかもしらず、っよってぐつぐつと滾るような、煮詰まって内容が凝って、、、こって、っじゃなくて、こごって、っね、凝ってくるような手応えでは、っゆうべのほうが勝った、、、っこれも、かった、っじゃなくて、まさった、っね、勝ったかもしれない、

読者様方も先刻ご存知のとおり、っぼくは絃ではVnをよりゆたかに聴きたい人である、彼等が全体のひびきのなかでのまずいちばんの主体主幹となり、他のいっさいの声部は、内声から低音に至るまで、っすべてそれとの相関の裡に量も色も定まっていると聴くのが、っぼくにとってのオーケストラ鑑賞というものである、っしたがって位置取りは必然にして右寄りとなり、聴覚としても視覚としても全楽をみ渡していられる2階席が㐧1の選択肢となる、サントリーでは、2階正面では最前列でもすでにして舞台からかすかに遠い気がし、常設の楽団の定期ではその最前列附近もまず得られないので、っそうするとRCが最も狙い目である、RCとて会員向けの先行販売のある公演では前方は得られないが、舞台からの直線距離としてはRCの5列目か6列目あたりが正面席の最前列と同等程度であり、編成の規模や楽団の鳴り方の性質にも依るとはいえ、っこれまでにこのブロックへ坐して音響への不満を抱いたことは、っぼくはない、

っきょうは左方だったので、っそうおもって聴けば、っやはりごくわずかに高絃の音がこちらへ来ていない憾が遺ったろうか、っそうするとぼくのおもう管絃のウェル・バランスというものに破綻を来たし、全体の色調もときに単調に聴こえないとしなかった、っゆうべの公演への所感の諸賢による短文投稿をざっと繰ってみたが、っひびきが薄いという旨のことを云われている人がひとりふたりいられ、RCでどうどうと色彩の氾濫を浴びたぼくとしては、え、あれを薄いと聴くなんて、なんて贅沢な耳なんだ、っと訝ったが、LDに類する条件で聴いた人は、っゆうべもきょうもさようの感触を得たとして無理からぬところかもしれない、っそれが音場というもの、っそれが座席の位置というものであり、っだからぼくは貧乏人足だった時分から、っいまだってまったく高所得者ではないが、っどんな器でのどんな公演であろうと、っまずSを購うことをかんがえるのである、

単発の特別公演ならば、っそのRCの最前列を得られるチャンスもまたある、っことしはすでにして2公演のその列の切符を得ており、っひとつに、井上キーミツと服部百音女史とのショスタコーヴィチの両コンチェルト公演、オケはN響であり、っついにサントリーでN響を聴く機会も巡ってきたので、っじゅうじつの日フィルとどう渡り合うか、っその点もたのしみである、っひとつに、っこないだの上野での坂入健司郎氏公演のパンフレットへ案内が挿まれてあったが、ジョージ・ハリオノ青年の本邦でのコンチェルト・デビュー公演である、彼氏のピアノは、YouTubeでチャイコフスキーを弾くのをもう2年か3年前に観、若いくせにしてばりばりと弾きまくる弾き飛ばすというのでなくして、っどっしりと遅いテムポの裡にがらんがらんと教会の鐘楼が鳴るような巨大なピアニズムを披瀝されており、っあれでまだハイ・ティーンくらいだったのだとおもうが、観ながらぼくは、いやいや老大家じゃないんだから、、、っとその偉容に感じ入ったもので、っしかしそんなこともしばらく忘れていて、去年末ころだったか、想い出して公演情報を検索したときには、横浜でのリサイタルが済んだ直後であり、口惜しいおもいをした、っしかしコンチェルトはまだ弾かれていなかったようで、っあのYouTubeとおなじように大人の風格をみせるのか、っそれともこの数年内にも若さの心境の変化があったか、晩秋ころの公演だが、期して待ちたい、



っさて、っまもなく渋谷開演、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(㐧1回配本)

 

《ぶきっちょ》(全4回)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(㐧1回配本)