池袋、 | ざっかん記

池袋、




井﨑正浩氏とコール・ミレニアムとの公演、済む、

演目はコーラス入りでシベリウス《フィンランディア》、レスピーギ《教会のステンドグラス》、っそしてブラームス《ドイッチュ・レクイエム》で、オケは去年、川崎でショスタコーヴィチ《9番》、吉松《5番》を聴いたアウローラ管、ブラームスのソリストは森谷真理女史、大沼徹氏であった、

アウローラ管は、っその川崎のときには絃が音量を出せず、細い印象だったが、っきょうはそうした不備はなかった、ったまさかコンディションの差なのか、器の差なのか、指揮者の差なのか、っそれはとにかく、2階の、っいつもは池袋では右側の1段高いブロックにするところ、っきょうは正面最前列右端であって、シベリウス開幕から背後のお客がビニールの音をしばしばかさかさいわせる、っかなりノイジーなレヴェルだったので、っつづくレスピーギでは流石に自分で気附いて自粛するかといったんは指摘しないでおいたところ、っそこでも収まらず、休憩で手洗いへ立ちがてら、恐れ入ります、演奏中にそのビニールの音をさせないようにご配慮いただけますか、っと申し出ると、相手は気の好さそうな老紳士で、手提げのビニール袋を手に握ったまま前半を聴いていたようであるが、すみません、気を附けます、っと恐縮されており、後半はよろしくノイズは収まった、っぼくの真後ろは空席で、老紳士の左隣へはべつのお客がいた、男性か女性かもよく見なんだが、っぼくの老紳士への諫言に、ありがとうっ、あんちゃんっ、っと内心で感謝したことだろう、っぼくからすれば、や、シベリウスが済んだ段階であんたが指摘しろよ、っというところで、っあらためて、勇気の不在はすでにして罪であるとおもわずにいない、っその点で、戰爭の時代も人に益するところはあろうと、敢えて云いたい、戰爭の時代には、っすくなくもいまのこんな時代よりかは、男は遙けく男らしく、女は遙けく女らしいにちがいない、男が好い男であり、女が好い女であるためにも、人類はときおり戰爭をするほうがよいとすら云ってしまいたいので、戰爭の時代を生きている者よりも好い面構えをしていないような人間に、反戰を叫ぶ資格なぞないと断じたい、っそういうことをちゃんと弁えていない者は、っぼくは非常識な人間だとおもう、戰爭は能うかぎり回避せられなければならない、っしかし、戰爭の時代を生きる人ほどの眞率な人生を、っそれ以外の時代の人々はけっして生きることができない、っこれは紛うかたなき眞實である、っそれこそ常識中の常識であろう、っだから戰爭の時代は、っまずは、っあくまでもまずはだが、っいっさいの批判を逃れて存るべきだ、戰爭の時代以外の人々が戰爭の時代、っおよびその人々へ致すべきは、っまず無条件の畏怖である、っそれがしかし常識として通用しないのだろうこんにちの日本を、国民の一個としてぼくはまことに歯痒くおもう、人よ、日本人としての常識を修身しようではないか、逞しくも、っしかしあたりまえの常識を、

っま、遠吠えはともかく、シベリウスからオケが想定よりもずっと練れていたので、っうれしく聴く、コーラスも頭っ数がおおく、無理にがなくらなくともちゃんとオケとの間で音量バランスが取れ、っやはりぼくのおもう管絃楽を伴なう合唱曲の音勢観とはこのようである、っせんじつのバッティストーニ氏のオルフのような人数ではぜんぜん足りない、っむかしながらの100人から場合によっては数100人規模のコーラスこそ、オケと渡り合うに相応しかろう、

渋く、温順なブラームスにレスピーギの燦然たる機能美が対比せられるのも快い、川崎での演奏会では絶えずアマチュアたるの限界を感ぜしめたアウローラ管も、っここでは見違えるように清新なアンサムブルを聴かせ、壮麗なるオルガンも交えて、音場はあたかも由緒ある大聖堂さながらである、

楽隊が一端一廉であるとき、井﨑氏の造形の細を穿つことは、っまこと偉大である、突飛なことはなにもなさらないが、恆に全楽が隈なく俯瞰せられており、合奏は清潔で、っしたがって糢糊たるブラームスもすっきりきっぱりと洗われて、ポリフォニーとしての情報量で勝負できている手応えがする、

っきょうはまた、声楽といい器楽といい、ティームとして全般に適材適所が万端整っており、っその井﨑氏の辣腕ぶりも否が応にも発揮せられずにいない、㐧1曲からVnが残らず休みっ放し休んでいるという鈍い音色観もなんのその、VaもVcも爽やかな発色で聴かせ、欝窟とは完全無縁、静謐なムードの裡にコーラスが導かる、

㐧2曲では調を遷移することによる気分の変化がどれもこれも如実に伝わり、っいま鮮やかに曲へ出逢い直す感動がある、

ソリストはバリトンが先陣を切るが、大沼氏はそのゆたかな声量に敬虔さを湛えつつも、母音であれ子音であれ、aの音がときに朗らかであり、っときに輝かしく、っときに格調を失しない程度にぎらつきさえして、宗教曲にあってしかし、単に謹厳実直へとどまる抽斗の僅少を逃る、

世上に名高い森谷女史を、怠惰にしてぼくはきょう初めて聴いたが、っなるほどその名声も肯ける演唱で、美声であるとの印象はかならずしも与えられなんだが、っしかし声楽もあの次元の息のコントロールをして初めて、自身の声を完全に器楽的に陶冶し切ることができるのにちがいあるまい、

管絃楽は、井﨑氏が本公演へ懸ける意気込みをご表白なすった文章でもきょうのプログラムの解説文でも、同曲へはコントラ・ファゴットとテューバとがともに用いられ、っそうした楽曲は彼のシムフォニーのうちにも1曲もないことに言及せられていたが、っさらには高音へもピキェロが動員せられ、っさてはハープ、オルガンまでもが加わり、っすなわちブラームス史上最大編成であるわけで、っその広範な音域の効果を十全に発揮せしめることがつよく企図せられていたようで、作曲時点ではいまだ楽器の機能外であったという絃バスの最低音の持続などは、隨所でこちとらの耳を捉えずにいなんだ、

㐧1曲からしてVnを欠くというこの曲特有の音色観は、単にブラームス一流の趣味というにとどまらず、彼が作曲にあたって遠くバッハや、っさらに以前のシュッツ等へ範を採っていたことに由来するのらしいと、っきょうよくよく諒解できた、ったしかにそれら太古の作家の曲へは、声楽の伴奏群が中低音域楽器のみという部分がしばしば見受けられるところである、っしかしいっぽうでは高音域も最大限に拡充する、っその筆致は、っいまだ《1番》シムフォニーを書かない以前の若きブラームスなりの温故知新なのだろう、



っさて、っお次は月曜、初台にて名古屋フィルの東京遠征公演、棒は川瀬氏で、レスピーギの《トリニティ》である、同コムビの進境を占うべく、彼等が本拠におくハイドン、マーラーの動画を購入して視聴してみたが、誠実、名フィルのアンサムブルもあいかわらずすばらしいものの、衒わぬ正攻法が面白みの不足へも繫がると酷に聴きたくもあり、っただ生真面目たることを脱して、無碍なる自在感をまで発散せられたくおもう、1stのフォアシュピーラーはあの豪傑的のいでたちも懐かしい日比氏でいられるらしく、彼氏の定年前最期の公演とのことで、っその勇姿もまたしかと観届けたい、

っそれから、っきょうは井上キーミツの京響との福山での公演の切符発売日だったが、、、っそうだ、っきょうは、っきょうも午前のみ仕事をして池袋行とおもっていたのだが、っゆうべ洗濯機を回したまんま睡てしまい、、、っしばしばというか、っほぼまいかいそうで、起きてからやっと浴室乾燥機を回して干すのだが、っこんどがまた洗濯機が破裂するほどの大量の洗濯物で、起きたのが遅く、干してかつ身支度をして着替えを見繕って背嚢へ入れてとやっているには心許ない時間っきりなく、っまたきょうは雨の予報でもあり、出勤時か、午まで仕事をしてから聖蹟の駅へチャリンコで移動する間に雨に降られるのもイヤで、っきのう石川サユリストさんへは、あすもあさだけ出勤します、っと云ってあったのだが、やっぱり休みます、っとメイルを打って、午まで閑になった時間をPCによる音盤吸い、iPhoneへの同期に充てて、傍で切符を取る、10時発売とおもい做していたところ、っぴあではそうかもしらんが、器のサイトでは9時発売で、1時間遅れで購入へ進む、っしかし心配は無用で、っどこの器でだろうとたいがいおなじ、っまいどおなじみぼくの㐧1希望、2階右翼のバルコニーは、有料会員向けには1週以前に発売となっていたにも拘わらずぜんぜん売れておらず、っよろしく最前列、最通路寄りの最も好位置だろう席を獲る、っぼくならば眞っ先にそこらを狙いにゆくところだのに、っほかの人等が同附近へほとんどまったく食指を向けないとは、不可思議至極だ、試みに同器で開催のアルミンク氏と広響との《アルペン》などの売れ行きを閲覧してみても、っやはり同附近はほぼ手附かずの状態である、舞台へ死角ができてしまわないのならばなおのことそうだが、2階では正面席よりもバルコニーのほうが視覚としても音響としてもぜったいに好条件のはずである、っそれだのにバルコニーよりも先に正面席のほうがちらほらと売れ始めるというのは、っほんとうにほんとうに不可思議だ、っいったいぜんたい、っみなどういう目と耳をしているのか、

っとまれ、っあさって初台、っそうだ、っこの名フィル東京遠征は、音盤にもなったいつかの坂入氏とのものを聴きに行かむとして、京王の人身事故で聴き逃したのだった、っこんどはそんなことになりませんように、



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《襷  ータスキー》(4)

 

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