錦糸町、 | ざっかん記

錦糸町、




井﨑正浩/フライハイト響公演、済む、

エネスコ《ルーマニアン・ラプソディ1番》、バルトーク《ダンス・スート》、ドヴォルザーク《8番》であったが、っゆうべも1時ころ帰り、っけさ8時前には起きねばならず、っやはり睡眠が足りていなく、聴いたことのないバルトークあたり、っあんなに忙しない曲調で、オケはあいかわらずの鮮烈な響を上げていたのに、っわずかに睡気をおぼえたが、っあとの2曲は誰もよく知る有名曲であり、っちゃんと集中して聴いていることができた、

っしかし井﨑氏の造形は、エネスコこそとくに目立ったことはしておらず、っいまだつい爽快な開幕というにすぎない部類だが、シムフォニーともなると恆のとおり稠密至極の棒であり、っこんかいもオケにはそれを叶えるだけの能力がある、

独自の味といえば2楽章であり、冒頭の絃に導かれる横笛の鳥の声と交互に鳴るクラリネットの重奏の歌とはともに動機的には同根なのだが、井﨑氏は前者をより啼声然、後者をより歌然と聴かせるべく、前者の音価をごくみじかく感じており、っほんとうに鳥が啼くようにさっと吹かせてさっと結び、対して後者にはぞんぶんに耽溺す、っおもしろい表現である、

フィナーレはいちばんむつかしい音楽で、要するに構成がつまらない、主題を低絃に出し、高絃を加え、トュッティへ至らしめる段取りがいかになんでも単純単調にすぎる、っいちおう主題自身がカノンにしてあるが、っべつに効果的とはおもえないし、トュッティへ至ったあと、㐧2テーマがあり、っその後の発展はなかなか白熱する、ポリフォニーとして刺戟的の緊張感を有ち、ファンファールが回帰する際のセロ、バスの楽器法もすばらしくたのしいが、っしかし展開としてやや短小の気味で、セロの歌が静かに戻ると、え、なに、せっかくたのしかったのに、もう止しちゃうんだ、っというざんねんを印象する、っそのくせ㐧1テーマのほうは延々といつまでもいつまでもくりかえすので、そんなかったるいのはいいからさっきの立体的のスペクタクルをもっと聴かせてくれたかったのに、、、っという、っおもえらく、大管絃楽による複雑なポリフォニーは、作曲家としてそれを書くのにひどく苦労を要するが、っひいこらいいながら何日もかけて書き上げたそれをしかしじっさいに音にしてみると、っほんの30秒とか1分くらいのものだったりする、ドヴォルザークとしてこのフィナーレの㐧2テーマを出してから熱狂の頂点で冒頭のファンファールを戻すまでの筆致には、強固な自負自信があったのにちがいないとおもう、ったしかにすばらしい聴き応えだが、如何せんみじかい、っせめてもうほんのすこしくでもいろいろやってくれたくおもってしまう、っや、㐧1テーマがあんなに冗長でなければ、っそれとの相対比較でまだしも保つのかもしれないが、

っそれはまあぼくの雑言だったが、井﨑氏は着実かつ颯爽たる足取りで、っみごとに全曲を結ばれるのであった、



っそれにしても、位置は2階右翼バルコニーの中程だったが、っあの器ってやあんなに鳴るもんだったかしら、新日本フィルなどを聴きに来て2階正面へ坐すと、視覚的にも聴覚的にもわずかに舞台が遠い気がいつもするものだが、っきょうはエネスコから、シムバルなどべつに滅法に打っているわけでもないのにずいぶん派手に聴こえ、金管の強奏にしても突き抜けるように鋭い、っあれでも正面席まで下がってしまうとわずかに籠もったような聴こえになるのだろうか、



っとまれ、都立大でなく1駅手前の学芸大まで来て、奇しくも井﨑氏に所縁の地でもあることにおもい当たったが、王将で食事す、オペレイションはきのうの名古屋の店同様にすばらしかったが、店長とおぼしき人がのべつ小言ばかり云っているのがこちとらにも聞こえてくるのがやや難といえば難だ、小言は、っそれを云えるだけの能力のある人間と、っそれを云われてもへこたれない朗らかなメンタリティの人間と、っどちらがより重要人物であるか、っじつに一考の価値があるようにおもう、っがみがみと小言を云う人とそれに畏縮してばかりいる人たちとの職場がいかに居心地がよくないかをおもうと、っぼくなど、小言を云う人は、小言を云われてもへこたれない人にいわば救われている、小言を云われてもへこたれない人は、何度でもおなじ小言を云われる権利を有っている、っとさえ云いたいくらいだ、

っで腹熟しの心算で駒沢通りを駒沢公園の先まで歩っていつものカッフェへ入って時間を潰し、っいま器まで来たが、っけっこう大勢並んでいる、19:30開演なのにふつうの演目なので、終演は21:30ころになるのではないか、っきのうの豊田も、っきょう午の錦糸町も、っいま目黒でも、っまったくおなじような位置、っすなわち2階右翼バルコニーであり、っいまは自由席で、っぼくより先に100人や150人は入場していたとおもうが、っぼくは階上へ登り、っしかしそこからでは2階の正面席へっきり入れず、正面席から見る右翼バルコニーへはまだほとんど誰も坐していない、2階堂内を後にして階下へ降りむとする人影もひとつふたつあり、あの人たちもバルコニーをめざしているにちがいない、っと逸る気持ちを抑えて慌てて階下へ向かうが、ブロック毎にいちいち扉が異なり、っうちひとつへ入ってみて、ここじゃないひとつ後ろだ、っとおもうその後ろのブロックをちょうど女性がおひとり覗いており、っしかし瞥見してそのまま扉を出むとしているようにみえたので、よし、そのままそこを諦めてくれ、俺が坐るから、っとぼくも扉を出て小走りにそちらのブロックへ向かい、っよろしく最良というべき位置を得るに及んだ、っめでたい、眺望は3器中で最高といってよく、バルコニーであるにも拘わらず舞台の楽器がひとつ残らず見渡せる、



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《襷  ータスキー》(4)

 

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