15時の開演まで、 | ざっかん記

15時の開演まで、




っなーんにもやることがない、っのんびりするのもよいものだ、

体調だが、っやはりあれ以上は悪化せず、快方へ向かう、っとはいえ、っゆうべ就寝中にはそれなりに発熱したようで、起き抜けの気分も必ずしも優れなんだが、っまたホテルの朝餉というのもよくなくて、生来の貧乏性が祟ってどうしてもあるものはすべて取ってしまう、6割も食べたか食べないかで、もうこんなに要らんわ、、、っとあっぷあっぷす、っそれでも無理にも食べつづけ、吐いたらどうしよ、っなどと惧れつ、っどうにか室まで戻る、

チェック・アウトするが、っほんとうになんにもやることがない、川沿いでシガレットを服みつづけている、



っそうさ、っふたつほど音源談義、

準メルクル氏が渋谷で都響を振られたすぎやまこういち《DQ》諸曲の動画がYouTubeへ上がっており、っうれしく聴く、っおととしのNHK音楽祭中の1公演らしく、後半にはブラームス《1番》が演られたというが、っぼくは以前から、っすぎやま氏の作はさようの純然たるクラッシックの公演の一演目たるになんらの不足はないとかんがえてきたので、っかくしてようよう市民権を得ていってくれたいものだ、っここでメルクル氏が、っというよりも都響が同曲を取り上げたのも、物故せられた作曲家への追悼という趣意もあったろうが、っそういうことでなくとも、彼氏の作はおおきに演奏せられる価値のあるものである、っそれもここでのように、《DQ》のコンサートですよ、っという体裁でなく、他の古典の名曲と並べてその眞価を問う、っといった上演形態こそ望ましい、

っまず、30分余の演奏中、最後の曲が終止するまで、間にいちどもお客の拍手が挿まらないのがよい、往時からすぎやま氏ご自身が行なわれてきた公演では、っわずか2分ほどの序曲が済んだっきりでまず拍手が起こってしまい、っすぎやま氏がマイクを取られてご挨拶をなさり、っその後は、一連のスートを2、3曲ずつ演ってはやはり拍手があってトークがあって、っというふうで、っつまりオーケストラの公演の存り方としてひとつふたつ格下の興行方法が通例であった、っそれは氏以外の本職の指揮者が各楽団と行なっている《DQ》のコンサートでも、っほぼ同様のようである、

《DQ》のスートは、シリーズを追う毎に曲数が殖え、っものによっては綜演奏時間が1時間を超えるものもあるが、っぼくは序曲から終曲まで、っいちどもインターヴァルを置かないで、っお客にも拍手をさせないで、トークなぞ挿まないで、全曲を通奏するのこそ相応しいとかねてよりおもってきた、っここでのメルクル/都響公演は、っどれかのスート全曲でなく、各スートからの任意のオムニバスだが、っともかく、予定した全曲を演奏し切るまでお客が拍手をしてしまわないのがとてもよい、っそれをしてしまうと演奏会としての格がぐんと下がってしまうのだ、

撰曲は、っぼくとして必ずしも完全に同意ではないが、っまず序曲は《Ⅲ》の〈ロトのテーマ〉を採っており、っこれは納得、同序曲にはじつに複数のヴァージョンがあるが、っもろもろ經迴った末、最も熟れていると感ずるアレインジはこの〈ロトのテーマ〉だとおもう、ファンファールも天空編以降のトロムペットのものより、っこのホルンによる、楽聖《㐧9》のスケルツォをおもわせる動機のほうが快いし、主部も、リピートでオーケストレイションが変わり、遙けく発展してゆく晴れがましさは他のアレインジにはみられない特質である、っとくにスネアによるリズム・パターンの更新と、主旋を弾くVnの音符が一部こまかくなるのこそは出色で、っここでの都響による演奏も、っそのスネアが強めの打音でかっちりとリズムを出していてすばらしい、

っつづいてはごく最近作中からミディアム・ナムバーが採られているが、正直に云って、っぼくは《DQ》のスートは《Ⅶ》以降はあまり夢中に聴けておらず、ゲイム自身もやらないので、っこの曲もよく識らない、っすぎやま氏の最晩年の作の特徴としては、っかってはあれほど天性のメロディストであった人が、っなんだか音階ばかり上がったり下がったりしていて、っぱっと聴いて、嗚呼っ、これは天下の名旋律だわっ、っとつよく実感せしめる曲がごくすくなくなってしまった、っおなじく《DQ》に偏執しているキーハリに云わせると、最近作では過去作からの転用ばかり行なっているのがざんねんだとのことだが、っぼくはそのことはさして気にならず、っそれよりもともかく、大半の曲が音階音階また音階といった調子で書かれていることがどうしてもつまらない、曲が、私の創意はもはや枯渇してしまいました、っと自白しているようにごくごく頼りなく聞こえてしまうからだ、っこの2曲目でもややその音階頼りの弊が露呈しているようだが、っそのなかではまずまず魅力のある旋律を書けているほうではあるか、

っつづいては《Ⅳ》から〈海図を広げて〉、っぼくは《DQ》のスートは《Ⅳ・Ⅴ》が2大巨峰とおもっており、っほんとうに総ての曲がこの上ない魅力を有っていて何度何度何度聴いても飽きさせないが、っこの〈海図を広げて〉もそのなかの掛け替えのない逸品である、序奏はリムスキー・コルサコフ《シェエラザード》のシェエラザード主題を模倣して海の情景を演出して始まり、主題前半はセロとホルンとのユニゾンで広々と謳われる、Vnへバトンが渡る主題後半では、ホルンの対位の動き方が至妙である、中間部は描写的で、主題がVnへ戻ると、海の気分というよりは、っもはや天楽へ遊ぶがごとである、

次いで《Ⅴ》から〈戦火を交えて〉〈不死身の難敵に挑む〉のメドレー、戦闘曲はなんらの疑りもなくこれが全シリーズ中の最大の名作であろう、演奏も、不朽の名盤、ロンドン・フィル盤ではしかし、ブリッジから後者へ移行する際のスネアがややヒヨってフェイド・インするように打っており、っそれがここでの都響は序曲同様スネアのクリアさがおおきなプラスで、音源としてロンドン・フィルを凌いでいるとしてもよいくらいだ、

っつぎは《Ⅵ》から〈時の子守唄〉、終曲は、一般には《Ⅲ》の〈そして伝説へ〉が代表作と見做されているが、っぼくはさほどともおもわず、《Ⅴ》はといえばただのブライダル・ワルツ、っそうすると、《Ⅳ》の〈導かれし者たち〉が、最も独創的の、不思議な魅惑を有つ佳曲と映る、オーケストラ用のスート版では割愛せられているが、ゲイム音源では主題群の間へ各登場人物の主題主題のみじかい回想が挿入せられ、っその〈王宮のメヌエット〉から〈勇者の故郷〉へつづき、っそれへ〈馬車のマーチ〉のファンファールが重なる部分は、泪なしには聴けない、《Ⅳ》については、っぼくも全キャラクターをLv99にするまでゲイムをやり込んだので、っおもいも一入である、Lv99にしたとき、最もHPが高くなるのはトルネコで、ったしか800台へ乗ったとおもうが、彼は色々とおかしなことをしてくれるたのしさもあったので、っぼくはライアンを外していつも彼をパーティへ加えていたものである、っそこまでLvが高いと、ったまに賢者の石で回復だけしておけば、っあとは補助魔法もなんにも要らず、全員ひたすら物理攻撃しているっきりで簡単に全クリアできてしまうので、ゲイムとしてはつまらなくなってしまうのだが、っそれはとにかく、スート版では終曲主題群のみなのだが、っそれでもじゅうぶんに感動に足る、オーケストレイションとしても、クラリネットの用い方など、っまったくすばらしい、っすぎやま氏は天性のメロディストなのはもちろんだが、どういうセンスをしていたらかかる旋律を書けるのだろう、っと不可思議をおぼえしめる瞬間があり、っこの〈導かれし者たち〉はまさしくそうした彼氏の創意のなに遺憾のない発露である、っほかには、っおなじく《Ⅳ》の〈街でのひととき〉などがそうだ、街の曲は《Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ》、っいずれも名作、力作揃いだが、っうちこの《Ⅳ》のものはとりわけ異彩を放つ、主題前半は木管によるスタッカートの同音連続と単純だが、後半は、っぼくは実演を聴くまではずっとセロとホルンとのユニゾンとおもっていたのだが、っちがってヴィオラとホルンとという一寸珍しいユニゾンで、っその旋律こそは、っじつに特有の味を有っている、ゲイムに親しんだ身からすれば聴き古したメロディなのだが、冷静になって噛み締めてみると、っこんな独得の旋律線は、っなかなかほかに類例を見出せない、穏やかな曲調だが、自分だけのセンスを有っているということの貴さを突き附けられる、眞なる傑作にちがいない、、、っそれで〈時の子守唄〉だが、《Ⅵ》のスート全体は、っやや深刻な曲調のものがおおく、オーケストレイションも、名うてのロンドン・フィルを当て込んで書いていられることもあり、っいつも質素なすぎやま氏としては意想外なほど分厚く、ロウ・ブラスが重厚に鳴る場面もおおい、っこの終曲も遠大な雰囲気で、主題の再現は高らかなトロムペット等が印象的である、

最後は最近作の終曲のようだが、っじっさいには過去作の諸曲を羅列したものである、《Ⅱ》の〈果てしなき世界〉は佳品中の佳品だが、っこれについてはロンドン・フィルの00年再録のベスト盤へ収録せられたテイクが他のいっさいを寄せ附けない名演である、テムポが、っすぎやま氏ご自身がのちに都響と入れたものや、っここでのメルクル氏の棒よりもほんのきもち遅く、っかつリズムに特有の粘着性がある点がすばらしい、っこの主題後半の旋律美もまた出色で、っぼくは聴くたびに目頭が熱くなる、っとくにリピートにおいて、主題前半ではトロムペットとホルンとが対位を吹き合い、絃はすばらしい上下動を示しつ伴奏しているが、っその絃が主題後半を担うべく迫り上がってくるところは、っほんとうに感動的である、



、、、っもうひとつ触れたい音源があったのだが、っそろそろ開演前のカッフェへ移動したいので、っまたそこで、っいったんここまででupしときます、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(4)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(1回配本)

 

《ぶきっちょ》(4)

 

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