名古屋、栄、 | ざっかん記

名古屋、栄、




っきょうは強行軍中の強行軍だ、っいま芸文センターからほど近い、ブースででなく座席で喫煙しうるいつものカッフェへ入って、開演に1時間半ほど前で、っじつによいタイミングだが、自分がけさ北海道へいていま名古屋へおり、っこれから演奏会を聴き、っしかしよるには東京へいて、っそこでもうひとつ演奏会を聴き、っしかもその演目はおなじスメタナであるなどということは、自分でもおよそ信じ難く、っすべて夢幻であるという気もする、

っあさはホテルを出て直通通路で駅改札まで行くが、空港行き電車の着までに20分弱ある、寒さを嫌って階上のホームへ昇らずに、暖房の入っている改札の手前で待っている人もいる、っぼくは喫煙することにして地上階へ降り、バス乗場附近の線路の橋脚の蔭へ隠れてシガレットへ火を着けたが、-15℃とはいかに、っと惧れるものの、っまあ別世界というほどのことはなく、1本服んで改札、ホームと昇る、っしかし、遮蔽物のおおい喫煙した場所からすればホームは寒風に曝され、端の陽当たりの好いところまで逃れて電車を待つが、先行車輛が遅れているとかでほんの2、3分遅延する間、手袋をした手へ白い息を吐くところ、っこれはどうも逆効果のようだ、吐いた当座はその呼気の温かさをおぼえるが、手袋の布地が湿り気を帯びる分、っそれが外気に急冷せられてかえって手指が悴んでしまう、寒さ凌ぎも、所変われば品変わるである、

っと云えば、市街では、辻々へ小っちゃな筺が据え附けてあり、中へは細粒の砂利を充塡せる小袋が入っていて、ご自由にお使いください、っとな、っはてなとおもうが、積雪した際には歩道歩道へ撒け、っというのである、東京では積雪が見込まれる事前に融雪剤を撒布する習いだが、っより寒くて頻々と降雪するのでは、っもう融かしているばあいではないのだろう、積雪ありき、積雪上等で、っそこへ砂利を混ぜてしまって、滑って転びそうになっても砂利がストッパーになってくれる、っというわけなのだ、道民のそれへの信頼も篤いものとみえて、サラリー人士態の革靴を履いた男性が平然とした貌ですたすたと小走りさえ交えてぐわっちぐわちのその雪上というか氷上を行くのを感歎とともに見遣るも、っぼくはあくまでもこわごわと、足裏を地と水平に、眞っ垂直に接地せしめねばならない、足裏を地と水平に、眞っ垂直に接地せしめねばならない、、、っと絶えず念じながらでなければ歩けなんだ、

千歳では離陸の1時間ほど前に保安検査場をすんなり通り、会社の人間への平凡な土産物もすべて背嚢へ突っ込んでしまえるほどの身軽さ、っが、インナー・ヘッド・フォンをして喫煙所ですぐしていたところ、搭乗口変更のアナウンスは聞こえず、っやや慌てて変更先まで行き、最後から数人前くらいで搭乗して、定刻より数分前の離陸となる、

景色をたのしみたかったのだが、機内は往きも帰りというかけさの名古屋往きもこちとら汗ばんでしまうほどの暖房で、っともに陽のある窓側だったが、炙られてじつにぼわんぼわん、自然、瞼も首も落ちてきたが、っお蔭でいまはしゃっきり、良コンディションで演奏会の客席へ向かえそうだ、

っしかも《我が祖国》2連チャン、っあの曲は、彼の地の人々にとってみればこころ穏やかには聴いていられない壮烈なる歴史叙事であろうが、っぼくにすれば、なんとたのしい80分間だろうっ、っというところで、っいま聴く前からもう仕合わせである、



っはてさて、っそろそろ会場入りするとせむ、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(4)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(1回配本)

 

《ぶきっちょ》(4)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(1回配本)