池袋、
佐藤寿一氏の棒、中央大の学生オケ公演、済む、
法政大に始まった年末の学生オケ公演ラッシュだが、っこないだの一橋大がみごとな成果を上げ、以降の各大への強烈な牽制となっていたところ、っきょうの中央大もなかなかのもので、暫定2位へ附けたか、
創部何十周年だか定期何十回記念だかで、チャイコフスキー《スリーピング・ビューティ》から〈ワルツ〉、ブラームス《1番》、っふたたびチャイコフスキーで《5番》というヘヴィな一夜、19時開演、終演は21:20ころであった、
アンサムブルは、一橋大には劣るが、曲想を叶えるにじゅうぶん及第はしている、ブラームスは、最冒頭の序奏は流れるようなテムポで開始し、主部ははんたいにぐっと腰が重たくなるというすこしく変則的のコントラストで、オケには基礎体力にそれなりのおぼえがあるため、堅固なドイッチュ音楽のソナタ形式が展開す、
2楽章は指揮者も冒頭から並ならぬ感情移入を示す、低絃は連符でおおきく音楽を揺すぶり、膨らまし、1stもVaもG線を深々と唸らせる、っあんなにも淡彩から遠い咽せ返るようなこの2楽章の開始も珍かだ、
惜しむらくは、管のソロがいずれもやや奮わなんだ、オーボーもクラリネットも、楽器のメインテナンスが不充分であったろうか、後者の女の子は、吹き姿からすればがんらいはなかなかの名手であろうが、っその2楽章の例のオーボーからバトンをもらう絃の裏拍上での独り舞台の最後で、きゃんっ、っとなってしまったし、っその後もずっと音が掠れ勝ちとなりそうなならなさそうな吹奏で、っいつまたきゃんとなるかとひやひやさせた、ホルン1番の男の子もフィナーレ序奏におくアルペン主題で複数度、音がひっくり返り、終演後に指揮者に立たされても、口惜しそうな貌をしているようにみえた、
っそれでも、一般大学の学生オーケストラがよくぞあそこまでドイッチュ浪漫派の保守本流へ肉薄したものである、
チャイコフスキーも、要所ではもっと迫力やもっと高密度、っもっと万全のテクニークが慾しかったとはいえ、音価音価の細かいアレグロでも長いカンタービレでもいつもひびきがツボを当てており、トュッティはすばらしい覇気を発散す、
ホルン1番はこんどは女の子だが、2楽章の大舞台には拍手、彼女のみならず木管1番はいずれも前曲から乗り換えており、オーボーもクラリネットもずっと上質となる、
フィナーレ主部はブラームス1楽章同様、一寸ゆっくりとした速度へ定位する棒が巧く、例のプロフェッショナルの奏者でもリズムがダサくなり勝ちの㐧1テーマ中のオーボーの主題も軽妙軽快、っそれでこそ淋しさを伝える、っただ、っここでも惜しいのは、トロムペットが全体にやや頼りなく、マエストーソでもすかーんと突き抜け切れなければ、最後の1楽章㐧1テーマのファンファールなど、速いテムポのまま突っ切る棒に附け切れずに、音が落ち勝ちとなってしまった、
っさてと、北海道の週末の予報だが、札幌あたりはあれからなお荒天へと更新せられてしまった、っそれでもやや内陸の千歳はさほど崩れないようだが、飛行機は飛んでも、っそこから札幌へ出られるかどうかがむしろ心配だ、宿は、っもとは札幌駅北口直近のそれを取っておいたが、日曜の千歳発は9時前であり、っかなり早めに空港へいるほうがよいだろうかとおもい、仮に2時間ほど前とすると札幌からは6:30前後には電車へ乗らねばならない、ホテルの詳細情報を検めるに、朝餉はその6:30からでなければ食べられなく、っそれで無料キャンセル可だったのでそうし、空港直近の千歳駅前の宿へ替えて、土曜の公演後、っそちらへチェック・インすることとした、っそれでもあさは早いが、朝餉くらいは摂りうるだろう、日曜には天気はやや好転するようなので、向こうへ飛べさえすれば、翌日の名古屋往きはまず問題はなかろう、
っこの年の瀬へきてのせっかくの日本縦断演奏会詣でがおじゃんとなってしまうのではまことに後味がわるい、っお天道様がよろしく味方をしてくれることをしんから祈らむ、
みずの自作アルヒーフ
《襷 ータスキー》(全4回)
https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(㐧1回配本)
《ぶきっちょ》(全4回)
https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(㐧1回配本)