っじつにっ、 | ざっかん記

っじつにっ、




っすばらしかったっっっ、

っまず指揮者なしでこないだ軽井沢でOEKも演ったキラール《オラヴァ》、っはじめのうち、っやや集中力の欠如を窺わせたが、っようよう凝集す、っただ、最終音とともに、ヘイっ、っと全員で嬌声を発するのだが、っそれはOEKのときのようにもっと景気よく吼えてくれたかった、

っつづいてモーツァルト《グラン・パルティータ》から1・6楽章抜萃、っこれももちろん指揮者なしだが、名うての奏者連が呼び交わし合い、自然と感興も高まる、

前半最後がハイドン《103番》、っおそらく、っほんらいこれを井上キーミツが振られ、休憩後のヴェトナムの作家の和箏と越の竹笛ととのコンチェルトたる委嘱新作を本名氏が担当されるはずだったのだろう、っしかし、療養中のキーミツにはたいへんすまないが、っきょうハイドンを本名氏の棒で聴けて、っとてもよかった、っぼくとしては名フィルでブーレーズほかの難解なプロを聴いて以来、っじつに20と数年ぶりに彼氏の棒へ接したのだったが、円熟熟達の境地境涯っっっ、委嘱新作はコンチェルトであり、変拍子も含んでいたことから、オケへ任せてテメエは踊ってばかりいるというわけにはゆかず、っじっさい端然たる棒へ徹していられたが、っあれだけでは彼氏の本領を測ることはできなんだ、ハイドンだっ、ハイドンであるっっ、っあれを聴いてこそ、っあれを観てこそ、本名徹次その人の現在というものがお客というお客を悦境へと攫ってしまうのが、っはじめてありありとわかろうというものであるっっっ、っもしキーミツが振られていたとしたら、果たしてあれほどの名演奏大演奏を達したであろうか、っぼくは疑らずにいない、

オケは、セロとティムパニと以外は全員が立奏、配置は両翼、バスは左である、本名氏は指揮台を置かずに振られるが、脱力の極みっっっ、自由に踊り、自在に泳ぎ、っその棒の描線の滑らかさを観ているだけでこちとらうっとりと蕩けてしまいそうになる、っしかも、っしばしば棒を停めてしまってすべてオケへ委ねたかとおもえば、棒を左手へ預けて右手の指の表情で多様多彩のデリカシーを要請しもする、っそしてオケからは、彼氏が振っているそのとおりの音が出るのだっっっ、

っもちろん、っものがハイドンである、古典としての様式を乱してまで我儘な表現を撒き散らした、っというのではけっしてない、っむしろ、っその様式の簡素質朴をしかし全的に信頼し切り、っそのなかで能うかぎりの音楽語法を馳驅し尽くすことにより、行き着くところ、曲のうつくしさ、ったのしさそれのみを伝えることに成功したのである、っこれはせんじつの佐藤雄一氏のバッハもまったく同断であった、っそしてあのときとおなじように、っきょうもぼくは、楽章を追う毎になにか名状に堪えぬ昂りを催し、フィナーレが高鳴るあたりまで来ると、ったのしくて仕方ないはずなのに、同時に、泣けてきてたまらなんだ、っこんなにも充実し切った演奏がもうじき済んでしまう、っそのことが惜しくて惜しくてどうしようもなかった、っそのくらい、っただただ音楽が、っただただ音楽のすばらしさが、引きも切らず迫ってやまない演奏藝術だった、

っまさかこんなきもちにさせられるとは、誰が想像したろう、誰が期待したろう、遠路はるばる聴きに来て、ハイドン程度がメインかよ、、、っと、半ば以上は侮っていたのである、っとんでもない話だ、ハイドン様々、本名様々である、

30分の長い休憩を挟んで後半は、新作1曲のみ、日越双方のフォルクロリックな要素を巧く採り込んだ賑やかな急の部分で緩の部分を挟んだ単一楽章の曲で、難解なところはぜんぜんなく、ライトでウェル・メイドな佳作である、箏は楽器とはぜんぜんちがうところから音がしていたから、マイクで拾ってスピーカーから出していたのであろう、配置は、ソロは箏が左、竹笛が右、オケは管絃で完全に左右に分けてしまい、箏の後ろへ絃、竹笛の後ろへ管が坐っているというふうである、越の竹笛の人がつるっつるのスキン・ヘッドで、開演前に本名氏と歩っていられた方だとわかる、彼の地では国民的の大音楽家で、指揮もなさるとのことである、

アンコールにソリストおふたりで宮城道雄《春の海》、有名も有名だが、っきょう初めて全曲を聴いた、箏はコンチェルトとは面を替え、っこんどは楽器の方から音が聴こえたから、スピーカーは通していない、

最後に、越のソリストが本演目に使用したもの以外にも何本も何本も竹笛を出されてその音色や質感の違いを示してくださる余興があり、ハネた、

っほんとうに、眞底から満足した、っぼくはすかさず背嚢からスマート・フォンを出して本名氏がお振りになる公演がほかにないのかと検索するが、っぴあではヒットせなんだ、本拠は越へ置かれているのだろうか、っなんだか、日本ではどこのオケからも相手にされなくなって、越へ女をつくってしけ込んでいる、っなどというひどい悪口も誰かから聞いたような憶えがあるが、ったしかに、在京オケのどこのライン・アップを瞥見しても彼氏の名を見たことはとんとなく、っじっさいしけ込んでいたのかもしれないけれど、っしかしちゃんと指揮者としても大成していられたのである、アマチュアでもかまわない、彼氏が振られている団体は東京にないものだろうか、っちょくちょくチェックし、っあれば勇んで出掛けるとせむ、



東北新幹線、宵が来むとする車窓の風光のなんたる快さか、大宮で降りたら、っいったん改札を出て王将でメシ喰ってかーえろっと、



、、、っおっと、浮かれてばかりいてもね、キーミツ、っどうかご平癒を、っそれから、1周忌、っあらためて、合掌、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(4)

 

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《ぶきっちょ》(4)

 

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