黄金週 㐧1日 | ざっかん記

黄金週 㐧1日




っきょうは荻窪にて、井﨑正浩氏とICU学生オケとの演奏会であった、13:30開場で13時すぎころ現着しておいたが、順番待ちは一番乗り、開場時間を待たず13:20前ころにはもう場内へ入れてくれた、先に関係者かしらん数人がすでに客席へいたが、っざんねんながらきょうは2階席の開放がなく、っこれならばこんなに早く来なくてよかった、1階後方の、っしかし頭上へ2階正面席がかむさっていないあたりへ背嚢を置いて席を取り、外へ出てシガレットを服む、

《フィンランディア》、チャイコフスキー《ロメ&ジュリ》、ブラームス《1番》であったが、10数年前のCD-Rではあのとおりであり、プログラムにはあほヴァイアラス騒ぎのせいでまともな活動ができていない旨書かれてもおり、っまずオケのコンディションを危ぶむ、っが、最前者が鳴り出すと、っまずまずの音であり、力づくで威圧しない棒のもと、快い音色、精確な音価、丁寧な強弱の操作を励行、幸先がよい、配置は両翼、バスは左、ハープは右、木管は2列とも通例どおりだが、金管はトロムペットが右、トロムボーンが左でテューバが左端、ホルンは右だ、

曲が進み、テムポが上がり、音がこまかくなると、通信速度が下がって低画質の動画を視せられるようで、っまあありふれたアマチュアの姿であろう、っかかるとき、ハーモニーの美麗の保守を優先する楽団だと個々のパートはそのキャラクターを薄め、全体のトーンは汚れない代わりに、管打はもっとこちとらが戰慄せむばかりに吼え立ててくれたいっ、絃はもっと心身を削らむばかりに全員が全弓を軋らせてくれたいっ、っとの隔靴掻痒をおぼえしめる、っはんたいに、腕が追い附かないところをしかしアレグロでも解像度を下げまい解像度を下げまいと弾く楽団だと、目立つエラーが頻発し、音色は荒れ、全体としての一体感も後退する、っきょうのオケは比較的に前者であり、っついに勝鬨のトュッティへ至る前のそれを準備している段からすでにして、トロムペットはこまかい音の羅列のタンギングを1音1音剣を立ててするどく吹けなくてしまうし、トュッティへ至っても、ハーモニーが鳴ってさえいれば細部は聞かなかったことにしてください、っという仔羊のアンサムブルに甘んず、

っそれは《ロメ&ジュリ》においても同断であり、概観としてはあの曲の主題毎の調性の変転とそれに伴なう幻想性が漂ってはいるが、っやはり㐧1テーマはもっと若き作曲家畢生のあの巧妙なポリフォニーをリアルな音々の拮抗として体験したいし、恋人たちの㐧2テーマがとくに再現において遙けく発展する部分などは、っもっともっと絃のアルコを音の洪水として浴び、溺れたくもなろうというものである、っしかし、っそれを云わないことにするならば、井﨑氏は同曲冒頭からやはり丁寧な音作りを聴かせ、中音量以下における微細な強弱、っおよび漸強弱の噛み分けに練達の手腕を発揮す、速度が上がり、音数が殖え、音量が増してもあの情報量を維持しえたならば、っどんなにかすばらしいことだろう、

ブラームスもその延長だが、っぼくも一計を案じ、耳を欹てていじわるく聴くよりは、全体のトーンを観渡していむ、っという同情的の気分を用意していたからか、印象はわるくなく、2楽章など、っむしろ発音の清潔がそのまま曲想を清新に洗い、っこちとらのこころも洗われるようであった、3楽章もそうで、っぼくはトリオから主部へ戻ってクラリネットがテーマを吹いたあと、Vnが享けてフィナーレ主題を予示しながら尾長鶏の尾のごと伸びてゆく部分がとてもすきだが、っそこで敢えて他声部へ意識を傾注して聴くところ、木管がおもしろい動き方をしており、っそれもさっぱりとした発音の妙あってこその耳のたのしさであろう、

フィナーレ主部のテーマの登場はmf程度の薄味で、っおそらく譜面にもそんなに激越な強勢の指定はないものとみられ、っむかしの指揮者みたように分厚く唄う演奏とは隔世の感だ、ヴィオラは、2楽章ですでにして、あ、好い音を出しているな、っとおもわせていたが、っここでも途次からの和声の充実にじつに一役を購う、管による模倣では、貌を観ていてもわかったが、フリュート1番の女の子が、っこの天下の名主題を吹くことができて感慨無量だという果敢な奏楽を披瀝し、音にもそのおもいの丈がぞんぶんに表れていて、っぼくとしても聴き古したはずのこの曲で泪ぐむことがあろうとは、っまことに油断していたものである、コーダへの例の裏拍での登坂はブラームスもまったくたいがいだとおもい、っなかなかびしっと定まった演奏に出っ喰わさないが、っきょうはなかなかのフォルムだった、

アンコールに《ハンガリアン・ダンス》の、っあのシムバルの一撃から始まるのはあれ〈6番〉かしらね、アンコール・ピースにはよく撰ばれるが、っぼくはさほどすきではない、っぼくがブラームスのアンコールに《同ダンス》を演るならば、っまず〈1番〉が最右翼であり、っそれ以外ならば、〈4番〉あたりを演りたい、最有名の〈5番〉は、っしかしそれほど名曲ではなかろう、っま、アマチュアのばあい、打楽器をみんな乗せてあげたいというのが撰曲条件になるのかもしらんが、



っさて、っあすは軽井沢で井上キーミツ/OEK公演、一張羅で出掛けたいとおもっているのだが、生憎の空模様のようだねえ、っあの革靴、濡れたタイルの上とかだと滑るからなあ、、、1回サントリーの脇の坂道でずっこけそうになって既のところで踏み止まったんだ、コワかったコワかった、寒いのかしらねえ、気温でみると東京と微差のようではあるが、っま、外套も持参せむ、



みずの自作アルヒーフ

 

《襷  ータスキー》(4)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351779591.html(1回配本)

 

《ぶきっちょ》(4)

 

https://ameblo.jp/marche-dt-cs4/entry-12351806009.html(1回配本)