Marc のぷーたろー日記 -27ページ目

「フォールガイ」('24)

 

リー・メジャース主演のテレビシリーズ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」('81-'86) の映画版で、現役復帰したハリウッドのスタントマンが危機に巻き込まれ続ける姿を描いたアクションコメディです。主演はライアン・ゴズリング、共演はエミリー・ブラント、アーロン・テイラー=ジョンソン、ウィンストン・デューク、ハンナ・ワディンガム、ジェイソン・モモア他。

 

Wikipedia「フォールガイ (映画)」

 

スタントマン出身のデヴィッド・リーチ監督の面目躍如という感じ。

 

そして、アクションだけでなく、コメディやロマンスの要素もたっぷりと加え、まさに昔ながらのハリウッド娯楽映画。

 

アーロン・テイラー=ジョンソンやジェイソン・モモアの贅沢な使い方もいい (^^)v

 

シリーズ化も想定してるんじゃないかと思いますが、続編があれば観たいと思うほどには楽しめました (^^)

「ゴッドランド/GODLAND」('22)

 

19世紀末、アイスランドまで布教に赴いた若きデンマーク人牧師の過酷な旅路を描いたドラマ映画です。主演はエリオット・クロセット・ホーヴ、共演はイングヴァール・E・シーグルズソン、ヴィクトリア・カルメン・ソンネ、ヤコブ・ウルリク・ローマン、イーダ・メッキン・フリンスドッティル他。

 

画角が4:3、四隅が丸く削られていて、昔のブラウン管のテレビで観ているような古めかしい映像。

 

その一方で、美しいが恐ろしくもあるアイスランドの雄大な自然の迫力。その点は充分に楽しめました。

 

が、ストーリーはただただ不快だったなぁ…。キリスト教の傲慢さをストレートに描いているのはいいけれど、キリスト教を憎んでいる自分にとっては中途半端だったし…。

 

とにかく、主人公がいくら若いとは言っても、牧師である以前に、人としてクズすぎる。

 

アイスランドの自然の厳しさは、聖職者でも狂ってしまうほど過酷であると言いたいんでしょうし、主人公はその報いをちゃんと受けるんですけどね…。

 

アイスランドで見つかった当時の複数の写真から着想を得たそうですが、どうしてこんなストーリーにしたのか、僕には分かりませんでした。

「RHEINGOLD ラインゴールド」('22)

 

ボクサーを経て犯罪者になるなど波乱に満ちた青春期を過ごしたドイツのラッパー、カターの自伝を原作とした伝記映画です。主演はエミリオ・ザクラヤ、共演はカルド・ラザージ、モナ・ピルザド、デニス・モシット、アルマン・カシャニ他。

 

映画自体は実話をもとにしたフィクションということになっているので、いろいろ割り引いて観るべきなんでしょうけど、それでも確かに波乱に満ち溢れていて、映画になるのも納得の人生。

 

クルド系イラン人の現代史とも言うべき両親の物語から始まり、ドイツ社会の底辺で生きる移民の若者たちの生活をシリアスに描いた序盤に対して、成人してからは間の抜けた犯罪コメディになり、その極端な変化に戸惑いも。

 

刑期をきちんと終え、既にミュージシャンとして成功している彼の過去の犯罪歴を描くにあたって、軽いコメディタッチにして誤魔化そうとしているのは分かりますけど、ちょっとあざといかなぁ。

 

とにかく、最後まで観終わった後の感想としては、カターの人生よりも、彼の両親の人生の方が遥かに興味深く、こちらを映画化して欲しいです (^^)

「ハワイ」('13)

 

偶然に再会した幼なじみの2人の青年が共に夏を過ごす姿を描いたアルゼンチンの恋愛映画です。主演はマヌエル・ビニャウ、マテオ・キアリーノ、共演はルス・パラソン、マヌエル・マルティネス・ソブラド他。

 

Wikipedia「ハワイ (2013年の映画)」

 

ドラマティックな出来事は全く起きず、演出も極めて控えめ。セリフも少なく、一貫して静かな世界。

 

それでも主人公2人の心情が、セリフやモノローグで一切語られなくても、手に取るように分かるほど、繊細で雄弁な演出と演技のおかげで、ちょっとした緊張感があり、最後まで全く目が離せないのです。

 

また、アルゼンチンの田舎町を舞台にしているのにタイトルが「ハワイ(原題:Hawaii)」である理由が最後の最後で分かるのもグッド!

 

ただ、ラストシーンをどう解釈するかは観る人次第かなと。

 

僕にはどうしても主人公の願望を具現化した妄想や夢としか思えなかったんですよね…。そう解釈すると切ないけれど…。

 

とにかく、美しい田舎の風景の中で淡々と綴られる「散文詩」のような心地よい空気感の映画でした。

「愛欲のセラピー」('19)

 

精神科医の女性が悩み多き患者の女優に振り回されて次々と奇妙な状況に巻き込まれていくさまを描いたコメディ映画です。主演はヴィルジニー・エフィラ、共演はアデル・エグザルコプロス、ギャスパー・ウリエル、ニールス・シュネデール、ザンドラ・ヒュラー他。

 

ジュスティーヌ・トリエ監督らしいコメディ。

 

子持ちの働く女性主人公のダメなところや酷いところを赤裸々に描き、観る者に嫌悪感すら与えるほど生々しく描く一方、分かりやすい漫画的なクズ男を登場させて笑いを取るパターン。

 

が、自分でも驚くほど、これっぽっちも笑えなかった。

 

ジュスティーヌ・トリエ監督の長編作品を一通り観て分かったのは、「意図はよく分かるが自分には全く合わない」ということだけでした。

 

関連記事

「ヴィクトリア」('16)

 

幼い娘2人を女手一つで育てている、やり手の女性弁護士の多忙な日々を描いたドラマコメディ映画です。主演はヴィルジニー・エフィラ、共演はヴァンサン・ラコスト、メルヴィル・プポー、ロラン・ポワトルノー、ロール・カラミー他。

 

ヴィルジニー・エフィラの明るいイメージのおかげで「コメディ」として気楽に観ることはできましたが、映画自体はちぐはぐでアンバランスな印象。

 

シングルマザーの弁護士を主人公に「女vs男」を物語の中心に据えておきながら、最終的には陳腐なラブコメでまとめるというのは、娯楽映画としてはアリだと思いますが、安易としか思えず。

 

2020年代の今ならもっと違うまとめ方をしたんじゃないかなぁと思えてなりませんでした。

「ソルフェリーノの戦い」('13)

 

フランス大統領選挙の決選投票が行なわれた2012年5月6日をのパリを舞台に、家庭と仕事の両面で振り回される女性TVリポーターの多忙な一日を描いたドラマコメディ映画です。主演はレティシア・ドッシュ、共演はヴァンサン・マケーニュ、アルチュール・アラリ、ヴィルジル・ヴェルニエ、マルク=アントワーヌ・ヴォージョワ他。

 

これがコメディであることは分かるのですが、浅薄で愚か者でしかない元夫婦に振り回され続ける幼い娘たちも、ベビーシッターの青年も気の毒でしかなく、全く笑えず。自分にとってはただただ不快なだけの映画でした。

「落下の解剖学」('23)

 

人里離れた雪山の山荘で起きた、男性の不審な転落死事件をめぐる複雑な真実を描いたサスペンス映画です。主演はザンドラ・ヒュラー、共演はスワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ、サミュエル・タイス他。

 

Wikipedia「落下の解剖学」

 

派手な演出は一切なく、ドキュメンタリー映画のような淡々としたタッチで2時間半もの尺がありながら、張り詰めた緊張感と、出演者の説得力のある演技のおかげで、最後まで目が離せませんでしたが、観終わってみると、話としては大して面白くもなく。

 

ただ、ストーリーそのものや事件の真相云々よりも、事故や自殺の可能性も充分ある上に、そもそも物的証拠も目撃者もなく、明確な動機もないのに、状況証拠だけで検察が起訴するのはフランスも日本と同じなんだなということが一番印象に残りました。

「キャッシュアウト」('24)

 

貸金庫を襲撃したものの、銀行に立てこもるはめになった強盗団の運命と、貸金庫に隠されていた「宝」の行方を描いたクライムアクションです。主演はジョン・トラヴォルタ、共演はクリスティン・デイヴィス、ルーカス・ハース、クエヴォ、ノエル・グーリーエミー、ナタリー・ユラ、アレックス・ハート他。

 

「いつものトラヴォルタ主演のB級映画」だと分かっていたので、映像のチープさやストーリーのテキトーさは想定内のはずでしたが、その予想をはるかに下回る酷過ぎるオチにダウン

 

いくらB級映画だからって、このオチはないでしょう。テキトーにもほどがある。

 

この脚本でどうして制作にGOサインが出たんだろ? それが最大の謎。

 

ただ、ドローンを使ったと思われるカメラワークには何箇所か「おっ!!」と目を引かれるものがあり、それだけはグッド!

 

屋外のシーンだけでなく、屋内でも同様のカメラワークがあり、それはかなり新鮮味がありました。

「ブリーディング・ラブ はじまりの旅」('23)

 

長年疎遠だった父娘が、ドライブの旅を通じて関係修復を試みるさまを描いたドラマ映画です。主演はユアン・マクレガー、クララ・マクレガー、共演はキム・ジマー、デヴィン・マクダウェル、ヴェラ・ブルダー他。

 

視聴はかなり苦痛だった…。

 

主人公の父娘にしろ、父親の現在の妻にしろ、父親の元妻で娘の実母にしろ、主要な登場人物がことごとく「それはダメでしょ…」ってことばかりするんですから…。

 

それらの言動を個々に見れば、「良くはないけど、仕方ないか…」と割り切れるものではあるのですが、そういった言動が延々と続くと、いくらなんでも「嘘っぽい」となっちゃう。

 

ただ、終わり方だけは良かったので、後味は悪くなく、そのおかげで、それまでの苦痛もかなり和らぎました。でも、もう二度と観ることはないと思います (^^;;;