Marc のぷーたろー日記 -24ページ目

「戦場からのラブレター」('15)

 

イギリスの作家ヴェラ・ブリテンの1933年の自伝「Testament of Youth」を原作とし、第一次世界大戦時に看護師として働いた女性を描いた歴史ドラマ映画です。主演はアリシア・ヴィキャンデル、共演はキット・ハリントン、タロン・エジャトン、コリン・モーガン、ドミニク・ウェスト、エミリー・ワトソン、ミランダ・リチャードソン他。

 

Wikipedia「戦場からのラブレター」

 

21世紀の今の時代、戦争の悲惨さを描いた作品は世に溢れており、それらの他の作品と比べて何か特筆するほど目新しいものはないのですが、それでも気を衒うことなく、真摯に映像化されており、心を打つものは間違いなくありました。

 

ただ、主人公のキャラクターは、物語の主人公としてはいいのですが、相手の気持ちを無視して自分の感情を押し付けがちで、実際に身近にいたら距離を置きたくなる (^^;;;

 

ところで、主人公の弟を演じたタロン・エジャトンにとっては、出世作の「キングスマン」('15) の前に公開された作品。非常に印象的で彼の個性や魅力も活かされており、彼のファンならば必見の作品です (^^)v

「ボストン1947」('23)

 

1947年のボストンマラソンに、祖国の独立と名誉のために出場した韓国チームの苦難と栄光を描いた歴史ドラマ映画です。主演はハ・ジョンウさん、共演はイム・シワンさん、ペ・ソンウさん、パク・ウンビンさん、キム・サンホさん他。

 

輝国山人の韓国映画「ボストン1947」

 

予想通り、良くも悪くも「韓国映画らしい韓国映画」。

 

その「ベタさ」が気にならないと言ったら嘘になりますが、そういうものだと割り切れば、感動的なスポーツ伝記映画です。

 

とにかく、シリアス一辺倒ではなく、全体にコミカルな味付けだったのはグッド!

 

そのおかげで、かなり観やすい映画になっていたと思います。

「ネバー・バックダウン/自由への反乱」('21)

 

唯一の肉親である弟の借金を返すために、地下格闘技の選手になったものの、人身売買組織に拉致されて試合をさせられることになった女性の自由への戦いを描いたアクション映画です。主演はオリヴィア・ポピカ、共演はマイケル・ビスピン、ブルック・ジョンストン、トミー・バストウ、ジェームズ・フォークナー他。

 

絵に描いたような昔ながらの漫画の世界で、リアリティはないけれど、気楽に観られる娯楽映画としては充分な出来。ちょっと呆気ないけれど後味はいいし。

 

線の細いイメージのトミー・バストウのアクションは意外でしたが、元々ムエタイをやっているらしく、動きはかなりサマになっていてグッド!

「ファクトリー・ウーマン」('10)

 

1968年にフォード自動車のダゲナム工場で起きたストライキをもとに、男女の賃金格差に抗議してストを断行した女子労働者たちの姿を描いたドラマコメディ映画です。主演はサリー・ホーキンス、共演はミランダ・リチャードソン、ボブ・ホスキンス、ジェラルディン・ジェームズ、ロザムンド・パイク、アンドレア・ライズボロー、ジェイミー・ウィンストン、ダニエル・メイズ、アンドリュー・リンカーン、ルパート・グレイヴス他。

 

これだけ充実したキャストが揃っている作品なのに、これまで存在すら全く知らず。そんな自分を叱りたいくらい、いい映画でした (^^)v

 

もちろん、実話をもとにしている割には上手く行き過ぎているし、綺麗事に見えてしまう部分もありますが、基本的に明るく軽やかに描かれており、痛快で後味が良いのがグッド!

 

21世紀の今では当たり前のことも、こうやって闘って来た人たちの努力の成果であるということを決して忘れてはいけないんだなと思わせてくれます。

 

そして何より印象に残ったのは男性の描き方。

 

女性たちを都合よく助けてくれる「白馬の騎士」的な、「結局は男が助けなければダメなんでしょ?」と思わせるようなキャラを一切登場させず、あくまで主導するのは女性であり、味方の男性たちはそれを陰ながら応援するという立ち位置で徹底させているのがいい。中でも、主人公の夫を単なる「理解のある良い夫」として描くのではなく、当時としては確かに「良い夫」ではあるものの、彼もまた古い価値観に縛られて勘違いしていたことに気付かされて「成長」するのがグッド!

 

お勧め (^^)v

「セント・エルモス・ファイアー」('85)

 

大学を卒業したばかりの男女7人の成長を描いた青春映画です。出演はエミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、デミ・ムーア、ジャド・ネルソン、アリー・シーディ、メア・ウィニンガム、アンディ・マクダウェル、マーティン・バルサム他。

 

Wikipedia「セント・エルモス・ファイアー」

 

1980年代を代表する青春映画としてあまりに有名で、僕と同年代以上の映画好きなら、ほぼ間違いなく1度は観ているであろう作品。

 

が、何故か当時から全く食指が動かず、これまで観たいと思ったことは一度もなかったのです。

 

今回、たまたま観られる機会があったので試しに観てみました。

 

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全く合わなかった…。まさに「not for me」。

 

男たちがことごとく気持ち悪いし、女たちはご都合主義な薄っぺらいキャラだし、観ていて「うわぁ…」という寒気しかしませんでした。そもそも2時間程度の尺で7人ものキャラクターを描き切るのは無理でしょう。

 

ただ、仲間の中の誰かと誰かが結ばれて「幸せに暮らしましたとさ」という安易なエンディングにしなかったのだけはグッド!

 

このエンディングのおかげで、後味は悪くないし、観て損したとまでは思いませんでした。でも、もう二度と観ることはないと思います (^^)

「アビゲイル」('24)

 

誘拐した大富豪の12歳の娘が吸血鬼だったことから6人組の誘拐犯が見舞われる惨劇を描いたサバイバルアクションホラーです。出演はメリッサ・バレラ、ダン・スティーヴンス、アリーシャ・ウィアー、キャスリン・ニュートン、ウィル・キャトレット、ケヴィン・デュランド、アンガス・クラウド、ジャンカルロ・エスポジート他。

 

Wikipedia「アビゲイル (映画)」

 

観る前は、よくあるスラッシャー映画の殺人鬼を「12歳の少女に見える吸血鬼」に設定しただけと思って、さほど期待していなかったのですが、これが予想外に面白かった (^^)v

 

「12歳の少女に見える」設定も、「吸血鬼」の設定も活かし切っているし、終盤の展開は「そう来たか!!」という感じ。

 

当然ながら「血みどろ」なので観る人を選びますが、少なくとも「スラッシャー映画」好きなら楽しめると思います (^^)

「鉄腕アトム 宇宙の勇者」('64) ※フルカラー化バージョン

 

テレビアニメ「鉄腕アトム」初の劇場版であるパートカラー映画を全編フルカラー化した特別版です。声の出演は清水まりさん、勝田久さん、水垣洋子さん、矢島正明さん、熊倉一雄さん、田上和枝さん、北条ミチルさん他。

 

Wikipedia「鉄腕アトム (アニメ第1作)」

 

元々は、第46話「ロボット宇宙艇」、第56話「地球防衛隊」、第71話「地球最後の日」の3本を劇場用に再編集し、「地球防衛隊」の全編と「地球最後の日」の一部を劇場公開の際にカラー版として再制作したパートカラー作品。それをAIを使ってフルカラー化したとのこと。

 

ストーリー自体は完全に幼児向けなのでどうでもいいのですが、AIによるカラー化がとても自然で違和感が全くなかったのはグッド!

 

モノクロの実写映像をカラー化するとどうしても「色を塗った」感が出てしまうのですが、アニメーションの場合はそういった違和感がないのは当然ではあるものの、間違いなく成功しています。

 

昭和30年代から40年代にかけて制作されたモノクロのテレビアニメの中にはモノクロであることに意味があったり、そこに芸術性があったりする作品もあるにはありますが、多くは予算や技術的な問題でカラーにできなかっただけ。この技術を使ってカラー化するのは悪くないと思います。ただし、オリジナルはモノクロであり、それを着色したものであることは明示すべきですけどね。

「もしも徳川家康が総理大臣になったら」('24)

 

眞邊明人さんの同名SFビジネス小説を原作とし、未曾有の危機に見舞われた日本政府が、AIで復活させた徳川家康ら偉人たちで内閣を組織したことから起きる騒動を描いた政治コメディです。主演は浜辺美波さん、共演は赤楚衛二さん、GACKTさん、髙嶋政宏さん、江口のりこさん、観月ありささん、竹中直人さん、野村萬斎さん他。

 

Wikipedia「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

 

戦国武将好きのおじさんたちの呑み屋の与太話みたいでバカバカしいけど、アイデアとしては面白いし、今の日本社会や政治への批判など、意図はよく分かります。

 

が、あまりに分かり易すぎてチープ。観てる方が恥ずかしくなるし、いくらなんでも観客を馬鹿にしすぎでしょ。

 

まぁ、所詮は「バカ映画」なので、「ネタにマジレス」するのもみっともないとは思いますけどね (^^;;;

 

ところで、観る前はキャストの中で一番不安だった赤楚衛二さんの坂本龍馬が予想外に良くて、ちょっとビックリ (@o@)

「イメージ・オブ・ユー」('24)

 

対照的な性格だが強い絆で結ばれた一卵性双生児の姉妹の一方と恋に落ちて結婚を決めた男性が見舞われる恐怖体験を描いたサイコスリラーです。主演はサーシャ・ピーターズ、パーカー・ヤング、共演はネスター・カーボネル、ミラ・ソルヴィノ他。

 

開始数分でオチが分かってしまうほど陳腐な話。捻りも全くないし。

 

主演の2人がもっと華のある美形スターで、1940年代から1950年代くらいのモノクロのハリウッド映画ならムードがあったかもしれませんが、今風なのは性的描写が多いだけ。21世紀にもなって古いハリウッド映画と同じことをやっても、もはやコメディとしか思えず。実際、あまりの馬鹿馬鹿しさに何度も笑いそうになっちゃいましたし。

 

とにかく、役者の華のなさを含めて「チープ」としか言いようがない映画でした。

「モンキーマン」('24)

 

インドの架空の町を舞台に、幼い頃に母親を殺された青年がダークヒーロー「モンキーマン」となって復讐に挑む姿を描いたアクション映画です。監督・主演はデヴ・パテル、共演はシャールト・コプリー、ソビタ・ドゥリパラ、ピトバッシュ、ヴィピン・シャルマ他。

 

Wikipedia「モンキーマン (映画)」

 

ストーリー自体はオーソドックスな勧善懲悪のリベンジアクション。

 

主人公の復讐計画が雑過ぎて「もうちょっと頭使おうよ」と突っ込みたくはなりましたが、エネルギーにあふれたアクションと血みどろのバイオレンス描写で楽しませてくれる、とてもよく出来た娯楽映画でした。

 

インドに今も根強く残る身分制度といった社会問題や、民族主義の台頭という政治問題を、説教臭くならない程度に絡めつつ、インドの神話を味付けとして加えることで、既存のリベンジアクションとは一線を画す作品に仕上げたデヴ・パテルの手腕は見事グッド!