24 セントラルマーケットへ(KLセントラル駅と間違う) | シニアのマレーシア滞在記

シニアのマレーシア滞在記

73歳のシニアによるマレーシア珍道中の記録。2024年5月から6月の43日間滞在記です。まだ更新中です。続きます。

 6月6日(木)、1人で出かけました。セントラルマーケットという、観光客御用達のショッピングゾーンです。パサールスニ駅から近いということは知っていましたが、Grabで行くことにしました。12RMです。400円ほど。
 GrabアプリにKLセントラルと入力して、車を呼びました。一番安い料金だったのですぐにはGrabが見つかりませんでした。数分後、ようやくヒットしました。さらにそこから10分近く待つことになります。でも、少し慣れてきたのでコンドミニアムのアプローチで待つのではなく、自室で他のことをしながらGrabが近づいてくるのをチェックします。Grabアプリでは車がどこにあるのかが地図上で分かります。しかも何分後かということも表示されます。ほぼ正確です。


KLセントラル駅の構内の表示。日本語がある。珍しい

 アプローチに降りていき、守衛さんにGrabのナンバーを伝えます。するとトランシーバでコンドミニアムの入り口の守衛さんに連絡してくれます。だからGrabがコンドミニアムの中に入れるという仕組みです。


 中央下は階段やエスカレータで、下の階に。さすがに広い

 Grabで20分ほどで目的地に着きました。大きな駅のようです。KLセントラル駅です。でも、ちょっと不安になりました。セントラルマーケットが近くにはありそうにはないです。Googleで検索するとなんと目的地を間違えていることが分かりました。KLセントラル駅とセントラルマーケットはまったく別の物です。歩くと40分ほどかかるとのこと。もう一度Grabを呼ぶのもおもしろくありません。
 幸いここは駅です。空港への直通特急の始発駅でもあります。MRTという地下鉄でパサールスニ駅を目指すことにします。駅は巨大です。ひたすらMRTの表示を目指してエスカレーターに乗ります。ようやくホームに到着。ここまで来ると安心です。目指すはパサールスニ駅。


 
女性専用の表示が床にある。この路線は電車も、ホームもきれい

 一駅でパサールスニ駅に到着します。2RMぐらいかな。駅の表示にsentral marketと書かれています。観光名所なのでしょう。表示に沿って駅を出ると、写真で見たことのある大きなセントラルマーケットの看板が見つかります。やれやれ。この表示はアメリカ英語のcentral。構内の表示はイギリス英語のsentral。混じっていますが、多いのはイギリス式の表記です。


 

 写真を撮って中に入ると、なかなかきれいです。屋台風のお店ではありません。ブランドショップはないけど、それぞれお店を構えています。イオンモールの大衆版に近いかも。
 1階は食料品や食堂が多くあります。2階はバティックのお店が並んでいます。バティックはろうけつ染めのことで、インドネシアやマレーシアではたくさん販売されています。
 自分用のシャツを探しました。マレーシアではLサイズは比較的少なく、Mが多いような気がします。XLもあります。濃紺系のものを探しました。Mサイズの良さそうなのがあったったので、この色のLサイズは?と店員に聞くと「ない」ということ。すべて1枚限りと言います。日本ではイオンあたりでシャツを探す際、大きさの異なる同じデザインのものが並んでいます。


 

 

 セントラルマーケット2階にはバティックのお店が多い。値切れなかった……。品揃えはとても多い。デザインも多いけど、選ぶ観点がないので、適当に購入(汗)

 価格の高い方は「ハンドメイド」、安いのは「マシン」と係の女性は言いますが、高い方と言っても、6000円ほど。手作りはちょっと考えにくいです。手作りというのはろうをつける際にスタンプの機械を使わないということです。
 かつてインドネシアのジョグジャカルタの専門店でバティックのシャツを買ったことがあります。その時の説明では3段階あり、「すべて手作り」「一部手作り」「機械」とのことで、その違いを説明してくれました。要は蝋で染色できない部分を作り、デザインするわけで、そのデザインに機械的にスタンプするか、手書きするかという違いです。「一部手作り」というのは大きな部分は機械のスタンプで、細かいところは手書きということでした。で、私はそれを購入しました。生地はしっかりしたもので、当時でも1万円を超えました。
 こういった買い物は1人でするに限ります。今回は1人だったので店員と話をしながら選びました。


 
支払いを済ませると、「こっちへ」と手招きをしてお店のバックヤード(?)を見せてくれた。簡単な物はここで縫うのかも。

 こんなことをクアラルンプール在住の家族にメールすると、「2階の売り子さんたちは商魂たくましい」という返信がありました。私が入ったお店は確かに2階。手玉に取られたかもしれません。片言の日本語をはさんでいたので日本人客が多いのでしょう。
 そのお店では「奥さんにどうですか」とバティックのエプロンを勧められました。これがシャツなどであれば大きさや好みがあるので買うことはなかったでしょうが、エプロンという実用品。なかなか自分では買わないと思うので、思い切って奮発しました。まさに商魂たくましい売り子さんです。エプロンは裏表でデザインが異なります。たくさん積んであり、選べばいいのですが、選ぶ基準がありません。どれもカラフルできれいです。異国の雰囲気も味わえます。ということで、一番上の物にしました。一番上は他の客が触るので避けた方がよかったかも。
 きれいなしおりもあったので購入。1枚5RM。しおりにしては高いです。なんかかんやでけっこう散財してしまいました。私は自分の土産はあまり買わない方ですが、バティックは気に入っています。実用品です。
 お昼は1階の食堂でナシレマというマレー料理を注文しました。お米をココナツミルクで炊いたということですが、あまりココナツの味はしなかったような。チキン、ピーナッツ、ゆで卵、きゅうり、そしてピリ辛なチリソースが着いています。チキンは骨があるので食べにくかったけど、甘めの味付けでおいしかったです。ピーナツは固いまま。チリソースは一口だけで口の中がピリピリします。もちろん2口目はありません。お茶をつけて15RM。やや高めの価格です。
 
 
ナシレマという代表的なマレー料理。丸いケースのチリソースは危険な辛さ

 近くにチャイナタウンがあります。そこにはすでに行ったことがあるので間違えることなく着きました。パサールスニ駅からは歩いて5分ほどはかかります。セントラルマーケットは駅の前です。


 

 

 この2枚の写真はセントラルマーケット横のアーケード街。果物を売っている風景は私好み

チャイナタウンでは帽子を買いたかったので、そのお店だけを目指しました。20RM。Tシャツも買ってしまった。ここではさすがに現金だけです。カードは断られました。  前に来たときはマンゴージュースを飲みました。でも、お昼を済ませた後だったので、残念ながらスルーします。


チャイナタウン。夜になると、この道路の左右にテントが立ち並び、1m幅の通路があるだけ。欧米人も多い。カバンは抱きしめて、リスク管理を心がけました
 帰りはMRTです。この路線には慣れています。料金は2RMだったかな。タッチゴーのカードなので便利です。スマンタン駅で降りた後がやや課題のバスです。バスの番号は分かっていますが、降りる駅がやや不安です。以前、このバスに乗ったときはGoogleマップで状況を見ながら降車しました。やや行き当たりばったりのところがありました。
 今回はMoovitというアプリで見ます。KLに駐在されている方の家族に教えてもらったアプリです。でも、いまいち使いこなせません。Googleマップで乗り物を指定すると、なんとバス路線が表示されます。これから安心かもしれない。
 駅の前には3台のバスが並んでいます。一番前が先に発車することは前回、学習しました。次は1時20分という電光表示があります。今は1時を過ぎたあたり。しばらく待っています。1時15分を過ぎた頃、ドアが開き、一斉に乗り込みます。7割ほどの席が埋まります。けっこうバスの利用者が多いのですね。
 バスが動き出すと共に、Googleマップのバス路線図でのばすの位置がリアルタイムで表示されます。これは素晴らしいです。バスの位置がGPSに連動しており、そのデータがGoogleに提供されているのでしょうか。それとGoogleマップにバス路線が入っているということかな。詳しい仕組みは分からないけど、無料でこの素晴らしいアプリが使えるのはありがたい。
 バスはときおり利用する大型ショッピングモールのそばを通ります。ここまで来ると、見覚えのある周囲の状況です。そして、今、住んでいるコンドミニアムにかかるところで車内のボタンを押します。目指すバス停で止まりました。カードをタッチして降りました。私だけです。前回、使ったときは1個前の停留所で降りたことが分かりました。バスは3RMだったかな。所要時間は35分でした。
 バスと地下鉄を合わせると6RM程度です。Grabだと昼の安めの時間帯だと12RMほど。2人乗ればGrabと公共の交通機関と同じということになります。Grabの利用が多いことに納得です。

 

奥に見えるビルはムルデカ118。2023年に竣工したとなっているけど、まだ工事をしていた。高さ (アンテナ等は含まず) 678.9 m 、地上118階・地下5階の構造。ドバイブルジュ・ハリファに次いで世界で2番目に高いビルとのこと。デザインも複雑。こんな先進的なビルのそばに露天のテントがある。多様な文化を象徴している。