15 ペナン・4(Arakawaで和食) | シニアのマレーシア滞在記

シニアのマレーシア滞在記

73歳のシニアによるマレーシア珍道中の記録。2024年5月から6月の43日間滞在記です。

 お店は「Kappo by Arakawa」です。このお店はジョージタウンからは離れています。徒歩では無理です。そのため空港からGrabで直行したというわけです。
 私は刺身定食を注文しました。お味噌汁などがセットになっています。マレーシアではセット物を注文すると常にスイカが付いてきます。マレーシアのスイカは甘いです。かつてインドネシアを旅したとき、スイカが甘くなかったです。赤いのに。


 刺身定食です。左下はミズタコ

 魚はマグロ、ミズタコ、白身の魚などの刺身を厚く切ってあります。もちろんおいしい。ミズタコは北海道産のもので、透明感のある柔らかい食感でした。甘みもあります。これまであまり食べたことはなかったかもしれない。魚は豊洲から仕入れているとご主人が話してくれました。クアラルンプールを経由してペナンへ。当然コストがかかります。
 ご飯の上には海苔がのっています。いかにも和食です。ご飯はお米のせいなのか、物足りなかったです。


 
これはお寿司定食。これも当然おいしい


ご飯の上に海苔の佃煮。うれしい

 食事の後半、ご主人が話しかけてくれました。もとは芦屋で串カツのお店をしており、そこにシンガポールの実業家(?)が来日の度に客として訪れていました。その人に「おいしい串カツを食べたいのでシンガポールにきてほしい」と言われて、シンガポールに渡ったということです。その後、ペナンに来て4年になります。


 原発処理水のことでは中国人の客がパタッと止まったようです。今も、お店に来て魚を食べないという客がいるので、「うちの店に来てもらわなくていい」と言い返すとか。「強気で言わないと」と笑いながらご主人は話してくれました。
 若手のローカルに日本語を教えながら手ほどきをしていました。他の客がいなくなったのでこんな身の上話を聞かせてくれました。若い男性の従業員がいました。日本人かと思っていたところ、日本語の指導もしていたので現地採用の若者のようです。ここでしっかりと修行して、よい和食店の板前さんに成長してほしいと密かに願っています。
 ローカルの客も多いのかと問うたところ、中華系のローカル8割、日本人2割ということです。刺身がメインのお店が地元の受け入れられているようです。


 価格は1300円ほど。夜、お酒を飲むと当然高くなりますが、お昼は手が届きます。セットで80RMから100RMです。
 日本では和食は当たり前。マレーシアのペナンでの和食は特別な味わいがあります。おいしくいただきました。