今日も池袋のマチネに行ってきました。
実演を聴きに行くと、大体初物が多いですが、今回は女性指揮者を初めて聴きました。最近は、世界的に、女性指揮者が増えてきたようです。20世紀だと考えられなかった光景です。自分は録音でも、女性の指揮者の演奏は聴いたことがなかったので、今回が初めてになります。
ジャコはフランスの指揮者で、現在、欧州で注目されているという解説を読みました。今回は、読売交響楽団との演奏で、演目はブラームスの交響曲4番、ベートーヴェンのピアノ協奏曲5番。ピアニストはアレクサンドル・メルニコフ。
メルニコフの実演を聴くのは2度目になります。ピアノを弾く子供がそのままおじさんになったような、飾り気のない風体で入場。ナイーヴな感じと同時に、ざっくばらんな弾きぶりは前回と同様。伴奏のジャコは出だしから、良くまとまっていて、滑らかな指揮ぶりで、メル二コフと対照的でした。
メルニコフの演奏は少しですが、ブラボーも飛んでいました。ただ、これも前回と同様、自分はそこまで感動はしませんでした。自分とはあんまり相性が良くないのかも、とか思います。ピアノの音は瑞々しく、繊細だと思います。弱音部はテンポを落として、詩情を出します。強音部も立派。
でも何だろうか、弾いているとちょいちょい思考が詰まるというか?(違うかな?)。少し頭の中がまとまってないのかな、と思う時があります。自分はその辺で気がそれますかね。
後半はジャコのブラームス4番。SNSではメルニコフを褒める声の方が多いような気がしますが、自分はジャコの方が良かったです。
ジャコは統率力あがり、自分のやりたいことがはっきりしていました。リズムに乗って体も良く動きます。旋律は滑らかに響くし、エレガントになる部分もありで、魅力的でした。
各セクションごとに音を良くそろえ、リズミカルに響かせます。複数のセクションが重なると、読響ではないような豊麗な響きが出るところも多数ありで、豊かな音楽だったと思います。
第1楽章後半や、第3楽章など、リズミックな部分に来ると、推進力が出て、オーケストラというより、なんだか「楽隊」みたいな感じで、音楽を交錯させました。多分彼女の中に音楽を、体感として持っているのだと思います。文学的というよりも、動的な感じで、音楽の筋を一本通していきます。特に第3楽章などカッコよかったなと思います。
4楽章はテンポを落としつつも、内声は充実させたまま、最後まで輝かしい音楽を作っていました。
ということで、欧州で人気が出てきているというのを、納得して帰路についたのでした。ジャコには、かなり満足しました。


