6月17日、サントリー・ホールで秋山和慶氏指揮、日本フィルハーモニーでオール・フランス・プログラムを聴きました。ピアノ独奏は小川典子。
以下が演目。
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
フォーレ:組曲『ペレアスとメリザンド』 Op. 80より前奏曲、糸を紡ぐ女、シシリエンヌ、メリザントの死
ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲
月1でコンサートに行こうと考えていますが、自分はスケジュール優先で、必ずしも行きたい演奏会に行っているわけでもありません。本当ならマーラーかブルックナー辺りが聴きたいのですが、中々合いません。今回も行ける日を選んで、そこに当てはまる演奏会を選びました。
しかし、いつもの通り、聴いたこともない邦人音楽家の演奏で、秋山さんや小川さんもお名前はお聞きしていますが、演奏を聴くのは今回が初めてです。しかも、よく理由は分からないんですが、最近はフランス系のプログラムが多いようですね。チョン・ミュンフンとか・・・今現在はデュトワが来日中のようで・・・。本当ならそっちの方を選ぶべきなんでしょうか?
しかし今日のコンサートは良かったです。
日本人の演奏は音が丸くなりやすく、エッジが利かないことが多いです。ただその分、やわらかで優しさが音に出ます。ドビュッシーとフォーレに関してはその音質がプラスに出て、ほっとするような演奏でした。何か突出した感じがあるわけでもないですが、充分感動しました。
ラヴェルも良かったです。ラヴェルのコンチェルトも久しぶりに聴きますが、ピアノの小川さんが素晴らしくて、非常に良かったです。特に第2楽章。長いピアノソロから始まりますが、テンポも丁度良く、感情の入れ方も違和感なく、同調できる感じ。過去の幸福感を回顧する如く弾いていきます。久しぶりに演奏を聴いてうっとりします。ここはやはりラヴェルの音楽が素晴らしい。
「ダフニスとクロエ」組曲も良かったです。コンサートで初めて聴いたのですが、これもコンサートで聴かないとその本質は分からない曲ですね。あえていうのなら、ドビュッシーは雅ですが、ラヴェルは華麗。
ラヴェルはオーケストラの迫力を存分に使って華麗な音像を作り上げます。しかもラヴェルの音彩の掛け合わせ方は、ほとんどパンクと呼べるほど。しかしどんなに大きく音が鳴ったり、変わった響きがしてもラヴェルの音楽はどこまでもエレガントなんですね。不思議な音楽です。
オーケストラは良く揃っていましたし、爽やかなニュアンスも良く出ていました。
フランスの作曲家はフルートが好きなんですね。ほとんどフルート・コンチェルトでもいうべき「牧神の午後への変奏曲」に始まり、フォーレもラヴェルも重要なところに来ると、必ずフルートがメインで語りだします。余程彼らの創作意欲を刺激する楽器だったんでしょうね。
今日は演奏家がどうのというより、音楽そのものに没入できたので、とても満足しました。
美しい演奏会でした。

