雑考10 |  ヒマジンノ国

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今日は最近印象に残ったことを書きます。

1つ目は5月27日に広島を訪れたアメリカのオバマ大統領のこと。太平洋戦争後71年が経ち、アメリカが日本を降伏させる最後の秘密兵器として使った核兵器の原子爆弾の意味合いが、未だに日米双方で意見の隔たりを見せるなか、戦後初のアメリカ大統領の広島訪問になりました。

世界で初めて核兵器が使われた都市、広島でオバマ大統領がどうふるまうのか世界中が注目していました。アメリカ国民は核兵器使用について、日本に謝罪はしないというスタンスなので、オバマ大統領が日本で何をいうのかは1つの要点だったように思えます。

結果としてオバマ大統領は事前にいわれていたよりも長い時間のスピーチ、被爆者への面会をして、日米の戦後のわだかまりの1つの解消にそれなりに貢献したのではないかと思えました。

僕はオバマのことは良く知らないんですが、彼は今年アメリカの大統領として1929年以来キューバへ2度目の訪問を果たし、日本に来る前もベトナムを訪れていたそうです。もう大統領の任期が終わるので自分で花道を飾っているのでは、とも見れますが、彼は戦後のアメリカの抱えていた負の遺産の解消に努めているようにもみえ、それに成果を上げているようにも思えます。

今回の広島でのスピーチも原爆投下に対して謝罪はしませんでしたが、かなりギリギリのラインでいいたいことを彼はいったと思えました。色んな批判はあるでしょうが、見聞きしていて彼の思いが真摯に伝わってくる瞬間は確かにあったと思います。

あんまりいいニュースがない中で珍しく希望のあるニュースのように見えました。




映画を観たので感想を書きます。両方とも2015年の作品です。

1つ目は「FOCUS」。詐欺師を主役にした映画で主演はウィル・スミスとマーゴット・ロビー。ぼんやり見てました。映像は高級感がでて綺麗、こういうのは好きです。内容は普通・・・という印象です。楽しめました。

ただこれを見ていると詐欺師がカッコいいかな、なんて思えてきますんで、少し引っかかりますが。ラストで主人公は詐欺師には向いてない、なんて付け焼刃的な展開にしてますが、説得力はありません。詐欺師になってクールに大金を稼ぎ、綺麗なおねーちゃんと付き合える・・・みたいな。

昔日本で映画のオーシャンズ11に憧れて、泥棒を働いた中学生が逮捕された事件がありましたが、お頭の弱い人にはこういう映画はたくさんは観せられませんね。




もう1つは「マッド・マックス、怒りのデス・ロード」(邦題)。高評価らしいので観てみました。しかし、個人的にはそれほどでもなかったです。

メル・ギブソン主演の初代の「マッド・マックス」も大昔観てます。面白かった覚えがありますが、内容は殆ど記憶にないです。ただその独特の世界観はよく覚えていますね。しかしながら、今更一世を風靡したとはいえ、大昔の世界観が通じるのかと思って観てました。

特徴なのはほぼノーCGで撮られたカーチェイス・シーンでしょう。今時珍しいですが、このとても長いカーチェイス・シーンが高評価の理由のように思えます。撮るのは大変だったろうな、というのがよく分かります。そのアクションの迫力が最近では珍しいでしょうか。

後はシャーリーズ・セロンが演じている女キャラが記憶に残ったぐらいです。




またCDを買いだそうかと思ってます。ここのところずっとご無沙汰でしたので。

それで、久しぶりに朝比奈隆(1908-2001)のCDを買いました。N響を振った1997年録音の「ブルックナー8番」。ファンの間では語り草になってる演奏らしいです。凛とした演奏で、N響の演奏も正確、ミスの多い大阪フィルには悪いですが、流石に日本一のオーケストラという印象です。

朝比奈の作り出す分厚い充実感のある響きは素晴らしいと思います。演奏もひたむきな情熱が昇華されて崇高な域にまで達していると感じました。これぐらいの指揮者は最近はめったに見かけません。こういうことを書くとよく怒られますが、僕はあんまり日本人で尊敬する人がいないんです。しかし朝比奈隆は別で、本当に立派な人だったと思ってます。演奏も素晴らしいですが、この録音を聴きながら彼の存命当時のことを色々思い出していました。

晩年、シカゴ響に招かれてそれなりの評価を受けるまで50年もの間、日本の1地方の音楽活動を地道に支え続けてきたこの指揮者の活動には本当に頭が下がります。




ピリスのコンチェルト集。また新たにボックスが発売されるらしいですが、その前に以前に発売されたものを手に入れようと思いました。また最近はモーツアルトを聴く機会が多いので、モーツアルトのコンチェルトを多く含むのも魅力でした。

伴奏はアバドが多いようです。アバドのモーツアルトのコンチェルトといえばゼルキンをサポートしたものもありますが、ピリスとの方が華やかで楽しく聴こえるものが多いです。今気に入ってるのはモーツアルトのピアノコンチェルト21番(1993)の演奏です。

ゼルキンとの旧盤(1982)より華やかですね。アバドの伴奏もこちらの方が凝っています。アバドの演奏の特徴は楽器の音色をカラフルに演出することと、音色に微妙な強弱をつけることにあると思いますが、ここではそれが良く出ています。

それと後はやはりピリスの演奏でしょう。ピリスもゼルキンもピアノの音色は華奢なタイプでなく、しっかりした厚みのある音色です。しかしピリスの方が女性であるせいか、華やかで香るようです。21番と曲調のよく似た、22番の演奏がここに含まれていないのが悔やまれます。