近況13 |  ヒマジンノ国

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先日久しぶりにブログを書いたところ、訪れてくださった方々は旧来からの知り合いで、やはりクラシック音楽がらみの方が多く、非常にありがたいと思いました。

ここ2、3ヶ月はすっかり音楽を聴くのを離れていましたが、おかげで再びいくらか聴いてみようかという気になりました。



しかしなぜか不思議と、カール・ベームの指揮でベルリンフィルを振った、モーツアルトの交響曲ばかり聴いています。

ジュピター交響曲のフィナーレ・フーガを聴きたくて聴きだしましたが、その後ずっとベームのモーツアルトを聴く羽目に。たまに横道にそれてベートーヴェンなんか聴いてみると、モーツアルトの方がより古典的だと思います。・・・当たり前ですけどね。今はその古典的な閉まり具合が自分にしっくりくるようです。

非常に折り目正しい音楽です。でもそれはベームの指揮だから目立つのかもしれません。

改めて聴くベームのモーツアルトには繊細な味わいがあり、程よい規律を感じます。この指揮者の演奏は、他の独墺系の作曲家を演奏した際にも感じますが、かの地の伝統が息づいていると思いました。
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モーツアルトは長調の音楽で悲しい音楽を書いたといいますが、ジュピターのフィナーレもまさにそうです。駆け足で始まると、一気に壮麗さを増していく音楽の中に、目に涙をため、笑顔で振るまうモーツアルトの姿が見えます。

全てを分かっていながら、不幸を受け入れなければいけない彼。しかし、せめて愛する音楽の中では立派にふるまいたいという気持ちが見え隠れしています。

そしてラストはお気楽な彼には珍しいぐらいの、目いっぱいな壮麗さを含んだフーガ。複数のメロディーが同時に駆け抜けていく中に秘めた、喜びと悲しみを含んだ味わいは、彼にしか書けない音楽であることは明らかなのです。