トワイライト・サーガ |  ヒマジンノ国

 ヒマジンノ国

ブログの説明を入力します。

少し横道にそれて、今回は映画の批評です。クラシックの話題は次の「幻想ポロネーズ」に飛びます。

__________________________________




人気小説の映画版です。レンタルをして鑑賞。


ステファニー・メイヤーの原作は未読です。全てあわせると5作あり、それぞれ「トワイライト」、「ニュームーン」、「エクリプス」、「ブレイキングドーン・パート1」、「ブレイキングドーン・パート2」という題名です。主演はクリステン・スチュワート、ロバート・パティソン、テイラー・ロートナー、他。

__________________________________


ここの所、ピアノ曲や、ポーランドの芸術家の話ばかりでしたが、今回はアメリカの映画の話です。よろしくお願いいたします。

____________________________________


ということで、これは漫画みたいな内容のティーン向け映画、というところでしょう。面白いか、面白くないか、と訊かれると、何ともいえませんが、暇をつぶすのなら悪くないかな・・・という内容でした。


長々と、5作品に渡って、人間の少女とヴァンパイアの恋愛を描きます。主人公のべラは綺麗ですが、大人しい、それほど目立たない女子高生で、正体を隠して、同じ高校に通うヴァンパイアのエドワードに知らず知らずのうちにひかれていくのでした。


特に何の説明もなく、べラとエドワードはひかれていきます。そこに2作目から狼男のジェイコブが加わって、3角関係になったりします。


日本風にいえば「腐女子」に好まれそうな内容で、特に説明もなく、エドワードとジェイコブに好かれるべラは、ただのラッキー・ガールでしょう。ホストっぽい色男のエドワード、マッチョ系の可愛いジェイコブに好かれる彼女は、綺麗であること意外、特に特徴もなく、二人のイケメンに、さんざんいい寄られます。この辺り、男である自分に女子の心理は分かりませんが、ああ・・・なんて都合が良い展開だろう・・・とか思って観ていました。


しかも、後半はヴァンパイアである、とか、狼男である、とかはどうでもいい気がしてくるような内容です。ヴァンパイアが「悪いやつ」だから、「禁断の恋愛」、みたいな感じが出るんでしょうけど、ラストではそんなことはどうでもよくなります。


出てくるのはヴァンパイアより、超能力を持った不死身の超人達とでもいうでき存在で、僕にはほとんど「Xメン」に見えました。全く、漫画ですね。



しかし映像と音楽は結構僕の好みで、最後の作品の「ブレイキングドーン・パート2」のエンド・ロールは観ていて、かなり良い気持ちになりました。シリーズ内の作品で監督が変わっても、映像の感じは変わりませんので、美しいカナダの自然や、ティーン向けの雑誌に出てくるような、若い男女の撮り方なんかも悪くなく、ロマンティックでした。観てる間は時間を忘れさせてくれました。まあまあです。


___________________________________




もう一作、こちらも小説の映画化で「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」。主演はトム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、他。監督はスティーブン・ダンドリー。

____________________________________


911テロで父親を失った子供とその子にまつわる人々の物語です。主人公の少年「オスカー」の、突然父親を失った悲しみを追いながら、911テロの意義を考えていきます。


かなり「うるうる」させる映画で、僕もちょくちょく涙腺は緩みました。


作りとしてはおそらく、実際に事件にあった人などが観ても、その悲しみを受け止めて、なおかつ、前向きにさせるような感じになっていて、いかにも「お涙頂戴」という感じではありません。わざと涙を誘おうとしている部分もたくさんありますが、一応、テーマはもっと真面目なものだとは思えました。


なぜ突然家族を失う羽目にならなければいけなかったのか・・・?その問題は物語の中で自問されますが、結論は出されません。その辺りに結局、自分など、この映画を観ながら、「完全に泣ききれない」原因があるのかなあ・・・と思って観ていました。


911テロが一体誰の責任で起きたのか・・・といえば・・・色んな意見があるでしょうから。話がややこしくなるところでしょう。


そこそこ泣けますが、本当にこの作品に同調できるのはアメリカ人だけじゃないかな・・・と僕は思います。


実際、この所、またイラクで紛争が起きていますが、その責任の一端はアメリカにもあります。サダム・フセインがいくら悪者でも、できるだけ他国の国のことは、その国の人々に任せるべきだと思うのは僕だけではないはずだと思います。


アメリカは中東を引っ掻き回しすぎたわけです。そうすればあんなにひどいテロもなかったんじゃないかな・・・とも思います。当然、テロをするのも悪いのは確かですけど。しかし、中東を引っ掻き回した末、アラブ人でも「突然」家族を失った人は大勢いるはずです。


911テロで亡くなった人がいるのは気の毒ですが、同様にアメリカの介入で死んでいった人も他国にいるわけで、どうしても、この映画を観ながら、その辺りのことに考えがいきました。不謹慎なことを覚悟でいえば、こうやって映画にして、テロの犠牲者に哀悼の念を表現できるアメリカは、まだマシなのではないかとも思えました。


そういう意味では日本人の僕にとってみると、これは中々微妙な映画でした。映画製作者たちは、作品の中で、自分達だけ「良い子ちゃん」になってるんじゃないかな・・・という気はしました。


まだ、マイケル・ムーアの作品の方が面白かったかもしれません。