ポーランドの女流ピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスのソロ・レコーディング集(CD20枚組)。グラモフォンに録音したピリスのソロ演奏を全て集めています。
ピリスは初めて聴きます。ずっと聴きたいと思っていたので、まとまったボックスで聴いてみることにしました。とりあえず、ベートーヴェンとバッハを聴きました。あとモーツアルトも少し。
今日はショパンの「ノクターン集」を聴きながらブログを書きます。東京は雨が降ってますしね、ピアノ音楽はちょうど良いかもしれません。
ところで、僕のショパン演奏の師匠は、チリ人ピアニストのクラウディオ・アラウ(1903-1991)で、その選集をよく聴いてました。
ここにノクターンやワルツ、バラードなんかが体良く混じってました。今は亡き、フィリップスの企画物で、「クラシックへの誘い」という、70枚の名曲ばかり収めた内の一枚です。
アラウは自然体で音楽を流れるように弾いていきます。ショパンの持つ自律した美意識を機能的、というよりも、しっとりとしたポエジーを滴らせるように演奏していきます。
「ライク・ア・ウォーター」なんていったら作曲者は怒るんでしょうけど、長雨の日にショパンの音楽は良くあいます。アラウの演奏は、そんな感慨を僕に植え付けた演奏でもありました。
ピリスの演奏もそれと良く似てますよね。思っていたより音に重量感があり、しっかりしてます。しっとり感はアラウとそんなに変わりません。しかし、アクセントの付け方はピリスの方がかっちりしてます。録音の加減もあるんでしょうが、ピリスの録音は透明感が薄く、その代わり、濃密な印象になっています。ポエジーはともかく、美感、という点ではアラウを上回っています。
他には、ノーマン・レブレヒトの「クラシック・レコードの百年史」を読んでます。面白い本です。クラシック音楽のレコードがどれだけ売れたか、ということがこの本を読んでいて分かりました。
カルショーとか、レッグといった大物プロデューサーの話なんかも面白かったです。他にはカラヤンの話が興味深いですかね。しかし、元々この著者はカラヤンに良い印象はないんでしょうけど、読んでいると、その点を差し引いても、カラヤンは嫌いになりますね。
一応、録音された商品と、プロデューサーとしてのカラヤンは別に考えたいところですが・・・。ま・・・どうかな・・・。ちょっと残念ですね。
クラシック・レコードは21世紀になってから相当売れてないようですね。でも仕方ないところですか。名盤なんてのは昔から決まってるし、今の人はそれらを一通り持っているわけですから。コレクターじゃない限り、一セット持っていれば充分なわけで・・・。
僕も一般の人よりは持っているけど、コレクターか?といわれればそうじゃないですから。せいぜい千枚というところです。多い、という人もいるんでしょうけど、こんなの本当に持っている人に比べれば、甘い、というところでしょう。僕は名盤といわれるものでも、処分したCDも多いですから。
ただ、フリークスなのは間違いないですけどね。


