先日はSF映画の「スター・トレック、イン・トゥ・ダークネス」と「パシフィック・リム」を観てきました。今年はトム・クルーズ主演の「オブリビオン」以来3本目の鑑賞になります。劇場で見る映画はとにかく面白いですよね。
渋谷で鑑賞したんですが、「風立ちぬ」と「モンスターズ・インク」の人気がものすごく、すぐにチケットが売り切れていました。
余談ですが、宮崎駿監督の「風立ちぬ」が話題になっていて、現在でも観客動員は600万人以上だそうで、宮崎ブランドの強さを感じさせます。ただもう僕としては「崖の上のポニョ」を映画館で観て以来、そろそろ宮崎映画は卒業しようと思い、今回はもう観ないつもりです。清く正しい少年と少女の物語もちょっとマンネリぎみですし、彼のメッセージはもう良く人々に伝わっているようにも思います(今回の作品の内容はいつもとは違うようですが・・・。一応観ないといっても、劇場で観ないということです)。
今となっては「風の谷のナウシカ」が雑誌アニメージュで連載されていた当時が懐かしいですが、後年、後付でどんどん宮崎映画の人気が出て行ったのは、ちょっと口惜しいものがあります。この人の作品なら安心して観れる・・・という心理が働くからこうも人気が出るんでしょうが、どうも日本人特有の気質が働いているようにも思います。付和雷同とでもいいますか・・・。宮崎監督の人気が出るのは良いことなんでしょうが、時折、友人などに宮崎映画の魅力を熱心に語られるのはもう、うんざりです。彼の作品が良くできているのは、僕でも良く分かっていますし・・・。だからといって、映画は彼だけが作っているわけじゃないでしょう。
さて、今回観た「スター・トレック、イン・トゥ・ダークネス」ですが、前作同様監督はJ・J・エイブラムズです。J・J・エイブラムズの「スター・トレック」は2作目になりますが、随分評判は良いようです。僕はスター・トレック・シリーズはあんまり詳しくなくて、テレビシリーズで見たものは「ディープ・スペース・ナイン」以降の作品です。J・J・エイブラムズの撮るシリーズの原案である「宇宙大作戦」はほとんど知りません。
僕は監督のJ・J・エイブラムズについては、ドラマ「エイリアス」で知ったのが初めてです。彼は「ミッション・イン・ポッシブル3」で大作の監督デビューを果たしましたが、以来、人気のある監督の一人となっているようです。しかし、僕はこの監督はあまり好きではなくて、物語をやや場当たり的に展開させることが多く、緊張感はありますが、物語主体で見ようとすると時々イラッとさせられます。それは見ている人を良い意味で裏切りたいからそうすることなんですが、ちょっと見え透いているか、突拍子がないことが多いようです。
その反面、彼の撮るアクションシーンは迫力があって、緊張感が持続します。また熱い生の人間の感情を撮ることを得意としていて、それが人々の心に訴えているようです。必ずしもストーリーに頼ることなく、生々しい人間ドラマを再現できることが彼の人気の原因のようです。
前作でも映画のストーリーはスター・トレックを少しでもかじったことのある人なら、良くあるパターンの一つで、僕は正直マンネリで退屈でした。しかし若きカークとスポックの人間像などは緊張感ある生の若者を思わせるように描かれており、アクションも見ごたえがありました。僕は正直好きな映画でありませんが、この映画の評価の高さは、古いSFと現代にも通じる人間ドラマの融合があることと、その再現された緊張感にあるようです。
そうした特徴は今回の新作にもいえます。個人的にはせかっくクリンゴンまで出てくるのだし、もっと壮大な展開を望みたいのですが、割合と地味なドラマを熱いアクションとドラマを展開することでみせています。個人的な評価は前回の作品とそう変わりませんし、おおよそ想像通りの内容でした。
・・・ということは世間では今回も中々の高評価を勝ち取ることになるのでしょう。
映像は前作同様美しく、出色でした。
「パシフィック・リム」は日本の怪獣映画などに造詣の深い、ギレルト・デル・トロ監督によるSF映画です。怪獣とロボットが戦うという、日本人が喜びそうな内容をハリウッドの最新技術で撮ったものです。ストーリーはないに等しく、怪獣やロボットに頼ったキャラクター映画といえます。
「スター・トレック」みたいな過去のコンテンツに頼ってないとはいえますが、巨大なロボットや怪獣は我々日本人にはなんとなく見慣れた感触があります。そのため思っていたより新鮮味がなかったのが残念です。色々期待していたのですが、個人的には思っていたより物足りなかったようです。
怪獣とロボットの戦いなんて、馬鹿馬鹿しいといえば確かにそうですが、しかし、こういった馬鹿馬鹿しさを大人たちが大真面目になって造っていることが面白いところでしょう。ただややマンガチックなので、もうちょっとリアル感がでないものかなあ・・・と思いながら観ていました。
それでもありえないぐらいに大きなロボットと怪獣が戦う迫力は理屈抜きに魅せるものがあります。そういう意味では、まあまあ楽しめた映画でした。
また、菊池凜子が思っていたより綺麗に撮れていたのは、ちょっと監督の趣味を感じさせる瞬間でもあり興味深いところです。
