マーキュリー・リヴィング・プレゼンスVOL2 |  ヒマジンノ国

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長谷磨憲くんち


マーキュリー・リヴィング・プレゼンスの第2集を買いました。第1集を買い損ねたので今回は是非・・・ということで。


アメリカのマーキュリー・レーベルは初期のステレオ録音期に素晴らしい音質の録音を多数行ったことで有名です。


そのマーキュリー・レーベルがボックス・セットを売り出したんですが僕がそのことに気付いたとき、既に第一集は売り切れていました。このレーベルのポール・パレーの演奏したラヴェルを僕は持っていますが、確かにそれは古いながらも重心の低い、重量感のある色彩的で手作りの感触がある良い音質でした。それは年代物のアメリカ製の木製の家具を思い起こさせます。


外国の古い映画を観ていると、最近の映画音楽になれた耳には、その映画の古い音楽の音質が悪いことに驚かされることがあります。モノクロ映画はもちろん、1970年代の映画、スター・ウォーズの第一作「新たなる希望」の冒頭、ここでは有名なスター・ウォーズのテーマが流れますが、その「音質」は後に作られた別のエピソードに比べると悪く、音が割れてさえいます。初めて聴いた当時は分かりませんでしたが、今になってみると時代の変化を感じさせます。


実家に帰ったとき、子供達がテレビでアメリカのアニメ「トムとジェリー」を観ていました。時代の変化があるとはいえ、子供達のみるものは変わらないものです。

僕も子供時代よく観ていたんですが、あの古いアニメの中で流れる音楽は古いディズニーアニメ同様、アメリカの良い時代の、ノスタルジックな楽しい喜びに溢れたものであったんだと、今更ながらに思います。


このマーキュリー・リヴィング・プレゼンスの第2集は1950年代から1960年代に録音された初期のステレオ録音のボックス・セットで、CDは55枚分です。ステレオの初期の録音が出始めたのは1954、1955年あたりですからかなり初期のステレオ録音ですが、音はとても良いです。感情のこもった艶やかな弦の音色はそれこそ古い映画音楽のような印象を呼び起こしますが、ここではそれがかえって魅力で、この時代のアメリカの裕福な味わいをおぼえます。


現在のデジタル技術とは違い、音源そのものは全てアナログ録音なんですが随分と贅沢な音がします。さすがに現代のデジタル録音の繊細さには比べるべくはありませんが、しかし、ここにはアナログの良さがあります。


これはアメリカが豊かで善良だった時代の、素晴らしい遺産です。CDに収められている曲も重々しい交響曲などが少なく、軽めの管弦楽曲が多いのも素晴らしいです。バルトーク、サティ、ドリーブのバレエ音楽やらラヴェル、ドビュッシー、アルベニス・・・その他諸々。


カラフルな原版の紙ジャケットも美しく、さらに贅沢を噛み締める喜びを与えてくれるでしょう。人生が楽しくなります。バカンスで聴けたら最高ですね。