シャリアピンステーキ |  ヒマジンノ国

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長谷磨憲くんち


先日久しぶりに東京に住むおばさんに会う機会がありました。交友関係の深い僕の母親が時折そのおばさんに会いに来るので、暇があった僕はその日、昼食につきあうことになりました。


場所は日本橋の高島屋です。レトロな感じの建物が歴史を感じさせる場所です。当日は平日だったこともあって、お客は裕福な感じのお年寄りばっかりです。日本橋とか銀座なんていうと、どうしてもお金がかかりそうな雰囲気があります。僕などはめったに来る機会はありません。僕が出かけても東のほうはせいぜい新宿か渋谷ぐらいまでです。


僕の母親はおばさんの息子さんの還暦のお祝いにかけつけました。この息子さんは最近離婚して話題になった女優の再婚相手だった人です。しかし一年半の結婚生活もむなしく、つい最近ですが離婚しました。この女優はかつて震災のときさんざんACのCMに出ていた人です。


おばさんは昔会社の社長だった人でお金があります。彼女は最近引越しをしましたが、去年までは東京駅近くのタワーマンションに住んでいました。ここには竹中平蔵なども住んでいて結構なところでした。


その日はおばさんの買い物につきあった後、高島屋の四階に向かいます。この4階の新館フロアーには特別食堂があり、フランス料理「帝国ホテル」や日本料理の 「大和屋三玄」 、うなぎの 「五代目 野田岩」 などがあります。おすしは「すきやばし次郎」です。


「すきやばし次郎」はここは本店ではありませんが、以前NHKで特集していてちょっと興味がありました。ただおばさんは「お金ばっかりかかってそんなにおいしくないわよ。」とばっさり。ちょっとだけ僕は後ろ髪を引かれつつも、我々は奥の食堂に向かうことになりました。


しかし奥の食堂は混んでいて、二、三十分、待たされました。ここは先に書いたフランス料理と和食、うなぎの店からめいめい好きなものを頼める便利なところで、僕はフランス料理を、おばさんと母親は和食を頼みます。


僕のはちょっと高めのコースでした。しかしグルメには何の知識もない僕はちょっと変わったものを頼みたい衝動にかられます。前菜とメイン料理があるんですが、メインの肉料理でフィレステーキの他にシャリアピンステーキなるものがあります。無知な僕には正直初めて聞く名前です。よく分からないが、おいしそうだな・・・と考えた僕はメイン料理をそれにします。


母親とおばさんが和食をいただいているなか、僕だけ帝国ホテルのフランス料理をいただきます。前菜はフォアグラの乗ったオムレツで、香草がおそらく・・・三種類ほど生のままでのっています。半熟のオムレツの中身も何か・・・?つめものがしてあります。ただそれが何かは忘れてしまいした。


この前菜は出てきたときからバターの甘い香りがして、とてもおいしいものでした。フォアグラとオムレツの甘いこってりした感じも良いです。そこに種類の違う香草を一緒にふくめば色んな風味が味わえます。


次はコーンポタージュでこれもおいしいです。


そして遂にライスと一緒に問題のシャリアピンステーキが出てきました。見た目はタマネギをきざんだソースののった、おいしそうなステーキでした。こちらもバターの香りが食欲をそそります。少し料理に詳しい方ならシャリアピンステーキがどんなものか知っているのかもしれません。しかし僕は全く何も知らないので、帰ってからウィキペディアで調べてみました。


これは有名な歌手のシャリアピンが日本に来たときに作らせた料理なのだそうで、日本特有のメニューらしいです。開発したのはその日僕が食べていた料理を作っている帝国ホテルです。もしかしたら僕の食べたシャリアピンステーキは元祖の味だったんでしょうか・・・。シャリアピンステーキは帝国ホテルの名物料理だったのかもしれません。


歌手のシャリアピンは当時虫歯だったそうで、柔らかいステーキを食べたかったとのこと。そのために叩いて柔らかくしたお肉をタマネギのみじん切りに漬け込んでから焼くんだそうです。


しかしそのステーキをナイフで切ろうと思ったんですがいうほど柔らかくありません。シャリアピンステーキが何たるものか知らない僕は帝国ホテルもあんまり良い肉を使ってないのか・・・とかいう我ら貧乏人の名ゼリフを頭の中に思い浮かべます。


で、その味ですが・・・おいしいといえばおいしいような・・・。前菜とスープがおいしかったので、ちょっとだけ拍子抜けです。でもまあ、まずくはないと思いながら食べるんですが、徐々にしょっぱくなってきます。


何だこれ・・・?母親が一口食べたいというので食べさせますが、どうもソースではなくお肉がしょっぱいとのこと。・・・結局、おそらくですが、お肉を「味付けした」タマネギのみじん切りに漬け込むんでしょう。お肉に味が染みすぎです。


まさに染み染み。全部たいらげましたが、最後の2、3切れは結構きつめでした。「お金ばっかりかかってそんなにおいしくないわよ。」というおばさんの声が聞こえてきそうです。でも、おいしくない・・・ということではないんです。ちょっとしょっぱかったんですね。


ということで無駄に長い、シャリアピンステーキの話でございました。


大した話じゃないんですが、印象を忘れないうちにブログに記録しておきます。