雑考1 |  ヒマジンノ国

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長谷磨憲くんち

この前美輪明宏の本を読んでいたら現代建築とバウハウスに対する批判が書いてありました。最近のコンクリートの打ちっぱなしの建築は人間の精神を緊張させ、ストレスを感じさせます。ひいては人の心を病むというのがその理由です。


僕は去年の年末、クリスマスぐらいだったかなあ・・・表参道あたりをうろうろしてみました。初めて表参道ヒルズなどにも入ってみました。表参道ヒルズは昔の同潤会アパートの跡地に立てられた「いかにも」・・・な感じの建物です。確か安藤忠雄の作品・・・だったと思います。見た目は随分洒落た建物なんですが・・・。


内部に飾られた電飾のツリーが美しかったです。


長谷磨憲くんち

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・・・とはいえ確かにこうした無機的で研ぎ澄まされた建物というのは、妙な緊張感をうむ、という主張は間違いないかもしれません。


田舎者の僕は今でも表参道なんかを歩いていると、なんだか緊張感を感じて仕方ないもので、威圧感さえ感じるときもあります。

その日は表参道ヒルズの裏側なんかも散策してみました。そこにも真っ白でつんとした建物ばかりが建っています。窓はどこも透明な水色で、美しいといえばその通りなんですがちょっと怖い気もしました。


長谷磨憲くんち
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僕はこれでも一応、学生時代は建築科に在籍していました。それも工学系ではなくデザイン系の建築専攻だったんですが・・・。


バウハウスの実験的な集合住宅で発狂者が出た、という話は有名で講義でもやった覚えがあります。

それは従来の装飾的な建物をやめ、もっと合理的な住処を目指して建てられた集合住宅だったそうです。見た目なんかがかっこ良くって、当時は入居を求める人が多かったそうなんですが、気が狂う人が出たりして妙なことになったといいます。


うーん、人間ってやっぱり無駄になる部分がないと疲れちゃうんでしょうね。

機能美ってのもなかなか難しいかと思います。

だから確かに僕が表参道で感じる威圧感なんてのは多分この手の類のものなんじゃないか、と疑ってしまいます。
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過去の文化を捨てて世界中一定の規格でやるってのは確かに便利かもしれませんが、同時にその土地にちょうど良くフィットした感性まで捨ててしまっているのかもしれません。


最近日本でも多発している猟奇的な殺人事件なんかはこうした我々の居住空間と何か関係あるのかもしれないですね。

そう考えると美輪明宏のいうことも一理あるのかもと思います。

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・・・それでも僕が学生だった当時は安藤忠雄なんかが流行でした。

理屈で分かってても、なかなかそうした過去の経験は抜けるものじゃないのも事実です。

他方で表参道ヒルズなども面白いと思っている自分がいる事も発見しました。


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実際、うちの学校でも当時の日本の流行の現代建築家が大学まで来て連続で講義した事がありました。竹山聖、山本利顕、妹島和代・・・とかね。


そういう講義はなんだか自分が本当に大学生になったって感じがしたもので面白い体験でした。

その建築家の作品の出来とかはさておき、学生の僕は新しいものに触れた思いがしたものです。

現代建築がちょっとおかしな事になってるってのも分かるけど、当時としてはとにかく楽しい授業だったのが今では良い思い出です。