旅立った福によせて | 猫カフェ計画!-お家猫カフェ運営日記-

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自宅猫カフェを始めるまでの記録と、お店&にゃんずの日記です。

旅立ちぬる愛し子を詠みて

 

 

 

桜散り つつじの咲きて

桃の香や 早遠かりき

 

寝床には 形見ぞ置きて

(なれ(も (しとねも取り(

 

ただいまと (なれを呼ばわれど

いづくにか 汝のありける

 

夏の日の 外は暑けれど

内の冷えて 淋しさ増せり

 

一度(ひとたりと 見まくほしとて

戻らめと 願はむけれど

 

大御酒(おおみきの 壺に尽きせば

今更に いかでか願ふる

 

(のこさるる 形見を悼み

身を知るる 雨ぞ降りける

 

我ひとり いかにか過ごさむ

(なれあらぬ部屋に

 

 

 

 

(桜が散って、つつじが咲いてる

 桃が香ってたのも、

 ずいぶん前のことになったね

 

 福の寝床に福の名札と写真が飾ってあるの

 福の食器やお布団は片付けたよ

 

 ただいまって福を何回も呼ぶけど

 福はどこにいるんだろう

 

 夏になったから外は暑いのに

 福のいない部屋の中は寒くて、寂しい

 

 一回だけでも会いたくて

 戻って来てって祈りたいけど

 

 お神酒を入れる壺である福の命は

 もう尽きてしまってて

 今更祈ることもできない

 

 福の名札と写真を見て悲しくて

 ひとりで泣いてしまう

 

 こんな私がひとりで

 どうやって過ごしたら良いんだろう

 福のいない部屋で)

 

 


 

 

< 反歌 >

 

夜を渡る月の隠れて 影も消へ

我 暗闇に ひとり惑へり

 

(福がいなくなって、

 優しくて柔らかい部屋の空気も消えてしまった

 この何もない場所で、私は何をしたら良いんだろう) 

 

 

短歌は正直、私には難しいのだけれど

私が感情を吐露しやすいのは短歌だ。

 

訳も載せているのは

語彙と文法が甚だ心もとないからで

間違いに気づき次第訂正していく。

 

 

・・・本当は、このブログで報告しないといけない子がいる。

日を改めて、四十九日に合わせて投稿できればと思ってる。