福の経過15 福の帰還 | 猫カフェ計画!-お家猫カフェ運営日記-

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自宅猫カフェを始めるまでの記録と、お店&にゃんずの日記です。

2月29日。この日も朝一番に病院に行った。

 

点滴を入れ過ぎたんです!

250cc入れてしまった!

 

私は焦っていたのだけど、獣医師は、大丈夫、と。

福の状態(脱水の程度等)だと、問題ないらしい。

ほっとした。

 

そして夕方。福を迎えに行くと、

通院での半日入院は今日で終わりだと言われた。

 

発作が落ち着いたので、
病院で必要な処置は、もうないそうだ。

あとは、予防のためにお薬を飲ませる。
強制給餌も点滴も自宅で飼い主が可能だった。

 

と、言われても、

ぐったりした福を見ていると不安だった。

 

福はこのままなんだろうか。

少しでも回復して・・・意識が戻る可能性があるんだろうか。

 

「ここ数日、発作止めで意識レベルを下げていた。

 その間に、認知症が進行している可能性がある。」

 

「飼い主を認識できないままのことも、ある」

 

福は、もともと、痴呆の症状が少しあった。

(だからベッドから落ちたのだ)

もう、私のことは、判らないのだろうか。

 

でも、生きていてくれた。それだけでいい。

そう思いながら、でも悲しかった。

 

 

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帰宅して福をケージから出すと

 

『にゃっ』

 

福は小さい声で鳴いた。

 

驚いた。

 

福は、ほとんど鳴かない猫だ。

大抵の意思疎通は、視線や仕草で済ませる。

 

体が動かないから、代わりに鳴いたのか。

ともかく、私に向かって鳴いたのだ。

 

慌てて抱き上げた。

もう、呼びかけても、撫でても良いと言われていたので

抱っこして、名前を呼んで、撫でた。

福は私をはっきりを認識していて

見えない目で、私の方を真っすぐ見ていた。

 

福が帰って来てくれたと思った。